
100日熟成べにはるかに至るまで~猛暑の収穫編~
サツマイモ 収穫

9月の2週目ごろ、サツマイモの収穫が始まった。最高気温が35度くらいでとても暑い時だった。サツマイモ収穫は掘りとり機を使用する。入社して初めての機械操作。レバーがいっぱいあり、最初は操作が難しく上手く走らせられなかった。

畝に刃が入っていき歯の後ろについたベルトコンベアみたいにサツマイモが流れてその横に座った人が拾って収穫していく。だいたい3人から4人で行う。畝に雑草があったり畝が硬かったりすると上手く収穫できない。最初はとても苦労した。
僕の中で機械を操作する人は楽なイメージだった。ユンボのオペレーター、トラクターの運転手、座って仕事をする。それに憧れて掘りとり機の操縦をいつもやっていた。レバーの操作をするだけでいいからだ。しかし、体は動かさないが責任を負わなければならない。上手く刃を畝に入れれなかったら大事なサツマイモを刃で切ってしまうからだ。慎重にしなければならいがゆっくりしてたら他の人が暇になってしまう。とても大変だった。この時はほとんど毎日収穫をしていた。3人から4人で収穫するので色々な人と仕事した。いつも袋詰めをしてる出荷チームの女性陣、インターンで来てくれた学生、手伝いに来てくれた若い子、体験で来られた方、そしてシルバーさん達。みんな個性が強くとても楽しく収穫できた。

だが、上手く収穫できることばかりではない。掘りとり機の調子があまり良くなかった。

エンジンがかからなくなったり、キャタピラが動いてくれなかったり、ベルトが滑ってたり。
それで収穫中断がよくあった。申し訳なかった。




掘りとり機が使えなくなって中断している時にイノシシや鹿が畑に入ってきて荒らされた。圃場全体に鉄柵をしているのだが入り込まれて荒らされてしまう。やられる前に収穫を終わらせたかったので悔しかった。
今年のサツマイモの圃場は合計で4つ。広さは大体95a、とても広い。

なかなか終わらなかった。最後の収穫は作業記録では11月15日になっている。2ヶ月くらい収穫がかかっている。最初の方は暑く空調服を着ていたが最後の方は寒くてカッパを着ていた。長く大変な収穫だった。とてもしんどかった。
故障が何回もあり収穫中断ばかりだったので次の収穫から新車掘りとり機が来るらしい。エンジンも大きくパワーがあり色々便利になるみたい。次から2台体制で収穫をするみたいだが壊れては治してをくり返して古い方に愛着が湧いてるので新車は他の人に任せて僕は古い方に乗りたいと思う。
髙橋 秀郎