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友人|遡る農場通信
遡る農場通信とは?
これまでの農場の歩みを振り返り、当時のお野菜セットとともにお送りしていた農場通信を皆さんにもお届けさせていただきます。
2014.07.14 NO.17農場通信
みなさん おはようございます。いよいよ暑くなってきました。お変わりなくお過ごしでしょうか。先日、消費者のひとりでもあり、友人でもある桑原さんが東京からはるばる仕事を休んで手伝いにきてくれました。農や食について語り、全身全霊をもってともに汗を流しました。貴重な時間を過ごせたことを感謝しております。
体験談を寄稿してれくないかとの提案に以下の長文がおくられてきました。今週と来週、2週に分けて掲載します。
「ちょっと手伝いにきてよ。いくらでも仕事あるから。」
という岡山で昨年農場を開いた友人からの依頼に応え、少しまとまった時間が出来たので軽い気持ちでかばん一つホイホイと行ったところ、半ば合宿状態で男2人、5日間それはもう自分でもよくやったと言えるくらいストイックに働いてきました。書きたいことが沢山あるのですが、あまり長くなってもよくないのでちょっと掻い摘んで報告したいと思います。
美作の山の上に開いた1haの広大の敷地の入り口でまず出迎えてくれるのはつくりかけの手造りハウス。手作りとはいえ本格的で、現在のところ基礎と骨組み、屋根まで工事が進んでおり、軽く100平米くらいはありそうな広い平屋がでーんと構えています。
農場にはトマトやキュウリ、イン ゲン豆、バジル、ナスなどの夏野菜がすくすくと育ち、その一角では約100羽の平飼いの鶏たちが元気に走り回っています。
まず驚いたのはその広さ。1haは100m×100mの面積に当たりますが、農場を囲む柵の外側と内側に雑草がぼうぼうでしたので手始めにこいつらを刈ってしまおうと友人は草刈り機で、僕は草刈り機で刈りきれない柵の際部分の雑草を鎌で刈り始めたのはいいがこれが長い長い…。
そういえば途中から、自分が時代劇の人きり役者でもやっているかのような気分になってきて、とてもハイな状態で鎌を振り回してしまいましたが、傍 目にはとても危ない人に見えたと思います。柵は160cmくらいあるため外側を一周してから次内側、という風に作業するのですが、外・内計算すると800m、この作業には朝から晩までほぼ一日かかりました。
次は農業へのこだわり。今の時代、草刈りは大変なので除草剤を使う農家が多いですが、この農場では一切の農薬や化学肥料を使用しません。したがって雑草の処理をするだけで上記のような手間がかかるのですが、その分育つ野菜や卵はとてもいい物が出来、農場は子どもたちが安心して遊べる空間にもなります。友人の娘、葉月はもうすぐ3歳になりますが、いつもこの農場を走り回っているそうです。多分、そこになっているトマトを見 つけてはとってそのまま食べたり、虫を追いかけたりしているのだと思います。現在は第二子の出産のため嫁さんと実家に帰っているそうなのです が、美作を離れると「葉月はみましゃかがしゅき!」と言って早く帰りたいと訴えるそうです。
山口敦史
\もう100年先も里山に子どもたちの笑い声を/
ほのぼのハウス農場
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