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MA(移動平均線)を制するものはチャートを制す

勢い余ってタイトルでは大きなこと書きましたがチャートを読み解く上で非常に重要なインジケーターとなります。
インジケーターとはなんぞやといった方に少し噛みほぐして説明。インジケーターとはチャート上に表示させるグラフやラインのことです。

基本的には相場の上下を把握する【トレンド系】と過熱感や売られ過ぎを把握する【オキシレーター系】があります。

今回紹介するMAはトレンド系で最も使用されているインジケーターとなります。使用参加者が多いということは感度が高く騙しが少ないとも言えます。反対にレンジ相場や値動きが膠着している状態では使えないので注意が必要です。

MA(Moving Average)はSMA(Simple Moving Average)とEMA(Exponential Exponential)に分けられます。

両者の違いは設定した日数の平均値を表示するSMAに対し、直近の値動きに比重を加え平均化したものがEMAです。つまり25SMAであれば25日営業終値の平均、25EMAは直近の終値の比重が高い状態

視覚的に理解すると分かりやすいかな

SMAとEMA比較

青のラインが75SMA 緑のラインが75EMA

赤と比較し緑のラインが先行して動いているのが分かるかと思います。急落や急騰時に一歩早く反応してくれるのがEMAですが、反面騙しのリスクも上がります。どちらが適しているのかはチャートに落とし込まないと分かりませんが、短期的なトレードはEMAの感度が高いので私はこちらを使用しています。

次に数値の設定について

これもよく議題に上がるポイントですが相場によって変わってきます。個人的な優先順位は200>25>7>75>100です。100は入れないことが多いかな。この数値は7が5だったり25が28だったり人によって若干ズレますが多少のズレは気にしなくていいです。200だけは強く意識されるポイントなのでここを割るか抜くかで相場が動いているといっても過言ではありません。

色々書いてきましたが実際チャートに落とし込んでいきましょう。今回の暴落で意識されたと思われるポイントを紹介

時間足は長めに4時間足とし、EMAは7(赤)25(青)75(緑)200(紫)を使用

4/19の下落から安値を切り上げ(青線)5/20の高値(抵抗線)を抜いた後、一旦は下に振るも抵抗線が支持線へと変わり反発。その後は7EMAに沿って上昇する強い展開に。

方向感の無い相場から上昇開始までの流れ

この上昇まで各EMAは束になっており方向感の無い相場でしたが高値を抜いた後は全てのラインが上向きに変わり一方的な上昇相場となりました。このラインが全て同一方向へ向いている状態を【パーフェクトオーダー】と呼びます。なんかかっこいいですよね笑 こういった強い相場で空売りは出来ないので買い方が枯れる(買いが終わる)までは上昇が続きます。こうした理由から一般的に天井付近は出来高が細る傾向があります。

ここから売りに傾くのですが注目ポイントは7/12の寄りで7EMAを抜けず陰線で終えています。その後再度トライをするものの25EMAを抜けきれず、7/16に一旦抜くもその後大陰線を付け下落。

売り(利確)ポイント

その後200EMAへ接触するも反発が弱くズルズル下落、7/19の引けで200EMAの下に押し込まれます。この辺りで7EMAが200EMAを貫通しデッドクロスが成立、その後何度かトライするも上髭で終わる弱い形に。7/24には25EMAも200EMAを貫通。売るならこの辺がポイントでしたね。その後も日銀利上げ後のハイボラで一旦は75EMAまで到達するも200EMAは抜けず。植田総裁タカ派疑惑から急速な円高進行に伴い日経も急落、そこからは7EMAにタッチすらできないオーバーシュート気味の暴落に。

急落

4時間足だけ見ると全体の流れは掴めますがデイトレで使うには値幅が広過ぎて損切りが難しくなりますよね。そこで時間足を短くします。時間足が変わればEMAの形も変わります。その分騙しも増えますが、短期で入るのであれば4時間は長過ぎるかな。現在私が注目しているのは15分足の25EMA

15分足25EMAでの戻り売り

8/1の暴落後から一度もクロスすることなく全て売り戻されていますが、先週の引けでギリギリクロスできそうな位置にいるんですよね。月曜の寄りで急騰し75EMAまで抜くことがあれば短期の底打ちとみていい気はします。ただ前回の利上げ前にみせた1時間で500円上げた後、即前戻しするような動きを見せるのであれば上値は変わらず重い気がしますし、トレンドとは逆張りになるので即飛び乗るのは危険。寄りで落ちた場合も明らかに売られ過ぎているので急落はない気がします。来週の下限は34000円なのかな。。。中期的には36700-37360までは戻しても不思議ではないですし、現物であれば少し摘まんでも建値以上で撤退できる可能は高そう。

上下の抵抗線

反対に下落相場だからと安易に売ると噴き上げて痛い目を見るのでオススメしません。中長期的な下落トレンドでは利上げ発表後にみせたような強い反発も何度かあります。ただトレンドを変えるほど強い動きはまだ難しいと思うので、前回4時間足の75EMAを抜けなかったことからこの辺が再度売りポイントになる気はします。売りは上髭付けるか上昇サポート割って高値切り下げるまでは無理せずにいきたいですね。

未来予想も含めて説明しましたが、相場の上下は分からないからね。決め付けは変なバイアス掛かって損切りや利確がもたつくのでロットを調整して値動きに対し柔軟に対応したいですね。

最後に本日のポイント

①MAはトレンド系のインジで使用頻度が高い

②SMAと比べEMAは動きが先行する

③200EMAが最重要

④デイトレでは下位の時間足に注目

⑤決め付けはしない

来週もいのちだいじにで頑張りましょう。

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