小規模多機能型居宅介護の仕事で介護士が抱える問題
介護サービスの中心は、身体介護である。身体介護は介護士が高齢者の身体に直接触れて排泄や移動などを介助する行為で、介護士の肉体的負担が大きい。
幅広い介護サービスの種類の中でも、小規模多機能型居宅介護は3つのサービスが融合した柔軟性のある施設だ。この小規模多機能型居宅介護では、通いを中心に訪問介護と宿泊のサービスも行っている。
幅広い用途に対応できる施設のため利用者の層も幅広く、介護士の知識、技術も広く求められる。そして、その分身体的疲労や不調を訴える介護士も少なくない。
身体介護を行う介護士の中には、腰や膝を傷める者もいる。こうした弊害に対する対策として、体幹や内筋を上手く使う介助スキルを習得したり、コルセットやサポーターといった補助用具を装着したりしている。さらに、介護ロボットやAIを導入し、介護士の仕事を軽減する試みも始まった。
また、小規模多機能型居宅介護で働く介護士が高齢者と関わる上で悩みを抱えやすいのは、コミュニケーションの取り方だ。
聴力の低下した高齢者が多く、高齢者の耳元で大声を出して話しかけないと意思疎通できない高齢者もいる。場合によっては筆談も有効だが、面倒だからと嫌がる高齢者もいるため、予め相談して了解をもらってから筆談する配慮も欠かせない。
耳の遠い高齢者の前で、楽しそうに介護士同士が話をすると、その様子を見た高齢者が会話を聞き取れず孤独感や疎外感を覚えることもある。したがって、聴力の低下を考慮して、介護士はスタッフ同士の会話にも気を付けなければならない。
この他にも小規模多機能型居宅介護で働く介護士が把握しておきたいポイントは、http://what-shoukibo.com←こちらのおすすめサイトもチェックしていただきたい。