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GPZ900Rパワーフィルター化


 オイル量を見てみたらゲージ内におさまらないほど増えてて、匂いを確認してみたらガソリン臭あり。オーバーフローやな……。ということで、キャブを外してフロート室の掃除とジェット類を新品に交換。したのはいいんだけど、キャブが戻らん。エアクリボックスのダクトがどうやってもハマらなくて、数日間がんばってみた結果、無理と判断。ボックスに大きな割れも見つかったので、パワーフィルター化することに決定。

 ウェブで検索してみたところ、KOSOというメーカーのパワーフィルターを使ってる人のセッティング内容が2件見つかったので、僕もそれにした。ちなみにその2名、セッティングは下記のとおり。

1、メインジェット#130、スロージェット#38、パイロットスクリュー2回転戻し、ニードルジェットをワッシャーで2ミリ上げ。

2、メインジェット#138、スロージェット#35(ノーマル)、パイロットスクリュー2回転3/4戻し、ニードルジェットをワッシャーで1ミリ上げ。

 とりあえず2のセッティングにしてみたところ、ぜんぜん駄目。アイドリングはするけど吹けず。そこでスロージェットを#38に上げてみたところ、パイロットを4回転近く戻しても「そこそこ」程度。一気に#42まで上げてみたら、バリっといい感じになった。ちなみにニードルはワッシャー4枚で2ミリ上げ。最終的にパイロット2回転戻しくらいでいい感じになったけど、もうちょっと戻して濃いめにしておいた。

 にしても、同じバイクで同じ年式で同じ部品を使ってのカスタムなのに、けっこうセッティングが違うものだね。ぶっちゃけ、参考になるっていうほどには参考にならなかったと思う。

 フィルターは、あんましっかり固定されてる感じもせず不安だけど、接着剤使うわけにもいかないので、とりあえず液ガス塗って外れにくくしておいた。まあ、キャブに吸われる方向に四六時中力がはらいてるわけだし、あんま心配しなくていいのかもな。

 乗った感じとしては、アクセルのツキが明確によくなって、低速トルクが力強くなった。吹け上がりで感じるパワー感もまちがいなくアップ。これまでややダルくてつまらないなーと思ってたけど、そのへんが解消された感がある。個人的にはすごく満足。カウルを仮組みしただけの事故車みたいな姿で試乗してきたけど、めっちゃいい感じで楽しかった。やってよかった。

 車検時にブローバイの処理をしなくちゃいけず、それがまた微妙にダルいけど、そんなに難しいことをするわけじゃないし、そもそも次の車検は通すかどうか微妙なので、今はまだ考えないどく。2年近く先だし。

 作業はそんな大変なことはないけど、関係ないところで思わぬ苦労をさせられた。ヘッド側のインシュレーターがどうしても二次エアを吸ってしまい、さんざん頑張ってみたんだけど駄目。仕方なく新品を買ってみたんだけど、それでも二次エア吸入止まらず。これには本当に難儀した。

 どうやら前のオーナーがめっちゃ締めていたようでネジ穴がどれも舐め気味。そしてバンドそのものもネジのブラケットあたりが変形しており、「これはもう新品入れたほうがいいな」ということで新品交換を決意。個人的には舐めにくい六角で管理したいので、XJR1300用のインシュレーターバンドを購入。これはウェブで流用の先人がいたので安心だった。感謝。

 インシュレーターとインシュレーターバンドの内側にうすくシリコーングリスを塗って取り付けたところ、二次エアは一発解消。素晴らしい。

 費用総額は、下記のとおり
・KOSOパワーフィルター 8300円(Amazonポイント使ったので3000円くらい)
・スロージェット、メインジェット 各2千円くらいで、合計約4千円
・インシュレーター新品 約8000円(オクのため価格にバラつきあり)
・インシュレーターバンド 4本で約2000円
・キャブオーバーホールキット 確かオクで5000円くらい

・合計金額、約27,000円

 高いっちゃ高い気もするけど、お店だとキャブのオーバーホールもできないくらいの金額に収まったので、個人的には満足度高い。

 固着や硬化や二次エアとの戦いのせいで達成感がハンパなく、結果そこでやりきった感が出てしまい、カウルを元に戻すのが死ぬほどダルくて、もう2週間ちかく放置中。もどすモチベーションがぜんぜん湧いてこない。

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