「鹿島神宮 奥の宮 檜皮葺屋根修繕 特別拝観」に行ってきた話(2021年)
そうだ、茨城に行こう。
度重なる仕事のリスケジュールで疲れた私の頭に、天啓が下りた瞬間でした。
今回は鹿島神宮だけでなく、他の神社も巡りたかったので泊まりで行きました。
当たり前ですが友人を誘っても来てくれないので、強制一人旅。
マイナー(?)故の悲しさと言いますか、私の布教力が足りません。
まずは鹿島神宮
東京駅から高速バスで片道2,000円。
鹿島神宮前で下車をすると、鹿島神宮の二の鳥居につきます。
ここが神社の入口です。
一の鳥居は海中に建っており、徒歩で行くには少し遠いので行くなら車をお勧めします。
ちなみに鹿島神宮駅で降りてしまうとそこそこ長い上り坂を登らないといけないので要注意です。
都会の感覚で距離を考えてはいけない。
鹿島神宮の成り立ちや祭神であるタケミカヅチ神についてはなが~いブログを書いたのでそちらをご覧いただければ幸いです。(書き直してこちらにも転載したいと思っています。)
参道を歩くと、コロナの感染拡大が少し落ち着いていたからか、大助人形は取り払われていました。
社殿の裏にあるご神木が良く見えます。
建葉槌命の祠にもご挨拶
そういえば、子連れの方が大勢いました。後から気づきましたがちょうど753のシーズンだった模様。
まずは参拝。
奥の宮は工事中かぁと残念に思っていると、何やら工事現場横に看板が建っています。
「檜皮葺屋根修繕 特別拝観」
ちなみに値段は500円でした。
何をやっているのかいまいちピンとこなかったので受付の宮司さんに質問。
どうやら、奥の宮の屋根の葺き替え工事が終わったので、2か月間だけ足場に登って屋根を間近で見学できる、特別拝観をやっている様でした。
これは行くしかない。
500円を納め、チケットとヘルメットを貰います。
こちらが問題なければ、参拝者の一覧入れるということで名前などの記入を求められました。強制ではないですが、結構皆さん書いていた気がします。
初めて入る裏側、ドキドキしますね。
裏手から坂が作られていて、屋根の高さまで組まれた足場へ到着できました。
途中で元気なミミズにも遭遇。
土が豊なのは素敵ですが、いかんせんびっくりします。
屋根の写真
思ったよりみっしりしています。
宝具?を取り外した跡
修繕が終わるまで、こちらも磨いているとか
普段拝んでいる注連縄が眼下に。とても新鮮です。
工事中と分かる品々
意外と長いヒノキの板
樹齢80年~100年の檜の皮を剥いで、職人さんがなめすのだそう。
木を枯らさないように剥ぐのも腕なのだとか。
外側から外をみるとこんな感じ
神社の方の説明がついて、だいたい15分ほどでしょうか。
ふらりと参拝した先でとても貴重な体験をしました。
ツアーならず。行かれなかった神社巡り
「鹿島には観光タクシーはないんですよ」
鹿島神宮駅横にある観光協会の方の言葉に固まるみやこ。
島根県や三重県でお世話になった観光タクシーさんが、関東の茨城県にない、というのはなかなかの衝撃でした。
恐ろしや車社会。
今回私は、鹿島神宮・香取神宮に加え、下記の神社に行きたいと思っていました。
・大甕神社
・風隼神社
・沼尾社(現地)
・星宮神社(カガセオが祭神の方)
などなど
全部ではなく、この中の2~3つ行けたら良いな~という感じでした。
上に上げた神社は、倭文神と天香々背男が戦った伝承のある神社や3社でひとつの神社を構成する鹿島神宮の摂社にあたる神社です。
おそらく記紀より後世の伝承ですが、香々背男を封じた宿魂石の伝承などもあります。
巡りたかったのですが、残念ながらそれぞれが遠すぎるため、要約すると「時間もかかるしコスパも悪い」と断られてしまいました。
やはり車が普通の田舎だと、運転できない人間の方が少ないのでしょう。
残念ですがいい勉強になりました。
「電車でいけよ」
そう思われるかもしれませんが、今公共交通機関の便が良くないためそれもできず……
いや本当にレンタカー必須です。
今年、といっても年末が近いですが、今年の目標「車に乗れるようになる」が生まれた瞬間でした。
生まれて初めてのひとり旅、下手な部分もありましたが、個人的には良い経験ができたと思っています。
やはり、本で読んだ場所を旅するのは面白いですね。