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イタリア旅行:心構えとアイデアと

イタリア旅行は初めてではなかったのですが
今回はフィレンツェとその周辺にひとりで1週間、という自由度100%。
行くと決めたその日から、ウキウキで情報収集しました。

その期間、実に約半年

…言い過ぎた、本当は4.5カ月。

にしても、これだけの期間を使っての事前準備は米移住した時以来。
でも米移住は英語通じるし、なにせ土地勘があるしで
多分今回の旅行の方が緊張して準備をした気がします。

事前準備にかなり手間をかけたからこそ、満足して楽しめたので
私がしてよかった準備や心構えをいくつか紹介します。


1. 旅の優先順位を決める

着いてみたものの、さて、何をしようかな?
というのでは、時間がもったいない!
あらかじめ、旅の目的を決めて
そのうえで優先順位を決めるのは重要です。

(仕事じゃないんだから、という声も聞こえそうですが
 …いいえ、仕事よりも重要です)

特にイタリアは、街並み、買い物、食べ物と
観光の要素を兼ね備えているため
あれもこれも、と欲張ってしまいがち。
でも実際は、限られた時間を有効に使わなくてはならない。

私の場合は、
A. 安全第一、健康第一
B. 知識しかない美術品の本物を現地で鑑賞する
C. 周辺の都市も行きたい
この3つをベースとして旅行の計画を立て、準備をしました。

2. 見るべき美術品の確認

宮殿や聖堂、教会など、美術館以外での見どころがほとんどの旅。
優先順位のBにかかわる部分です。
効率よく鑑賞するには、見たい作品の所蔵場所を知る必要がありました。

そこで頼ったのは図書館の大判美術書です。

フィレンツェの絵画と彫刻を集めた画集兼解説書をもとに
ポストイットに書き込み、手持ちのガイドブックに貼っていきました。
そして、その情報をもとに、さらにネットサーフィンをして
最低限見ておくべき有名な作品が、どの位置に展示されているかを調べ
かつ、自分が見たい作品についても、出来る限り情報を得ました。

ここまでやっても、完璧には程遠かったわけですが(ぶっ)

それでも、ある程度の確率で、「出会えた♡」という気分は味わえました。
実際はあまりにも点数が多すぎて、現地では何が見れて何が見れなかったか
確認する気力がなくなったというのが、正直なトコロです(照れ)

3. 食事の時間と量を制限する

病気だから?
ということではないのです。
では、美食の国にいるのに、なぜに制限を設けているのか?と
あなたが若くて、胃腸が丈夫な方ならばそう思うでしょう。

私の優先順位Aにあるとおり、旅先では健康第一なのです!
きれいなトイレが簡単に見つかるわけではない
そして周辺都市では長時間の移動が余儀なくされる旅において
胃もたれや腹痛は命とりなのです。(大袈裟じゃないっす)

居住地との時差は+6時間。
ランチが通常の朝食、ディナーが通常のランチ の時間帯にあたります。
よって、2時のおやつ、18時以降の食事が普段の胃の活動時間。
朝食の時間は通常の深夜にあたるためできるだけ食べないようにし、
宿泊先が毎日提供してくれた、ビスケットとエスプレッソだけにしました。

加えて、生ハムや魚介類など、免疫が弱い時には蕁麻疹が出そうな食べ物を
できるかぎり避け、消化の良さそうな食事を選びました。
アルコールも、極力避けました。修行僧かと思うほどに厳格です。

さらに加えて、行きのフライトではペットボトルの水を機内に持ち込み
機内食は一切食べず、飲み物も頼みませんでした。
私、気づいたんです。機内の飲食をすると1日目に不調がくると。
日系のビジネスクラスならまだしも、米系のエコノミー食に未練はない。
搭乗前に持参したおにぎりをほおばって、フライトは睡眠に充てました。

…かわいそうでしょ?胃腸の弱いおばさんって。

4. スーツケースのサイズを考える

私は知っていた。
事前の調べで、長距離列車の荷物事情。
始発でない限り、大きなスーツケースの置き場に空きがないのだ。
残る手段は、頭上の棚。しかし中程度のサイズまでが限界。
かといって、2個もガラガラと押すのも疲れるし、空港出るの遅くなるし
スリの格好の餌食になってしまうし、万が一の時はトイレにも困る。

ここで思い切って、優先順位Aの発動です。
スーツケースは5~7日用の中型サイズ1つ
だけにして、荷物を極力少なくする作戦に出たのです。
機内持ち込みサイズのバッグ(私の20年来の相棒)もあるので
なんとかなるだろう、と荷造りを始めてみたら

案の定 スーツケースは ぱっつぱつ 

こんなの初めて。
お土産用にスペース空けるため、いつもは7割くらいしか詰めないのに。
しかし、現地で消費される(以前説明した)オムツさんがいたり、
行きは洋服も丁寧に入れなければいけないから余裕がなくなるけど、
逆に帰りは何とかなるだろう、と思っていたのが功を奏しました。
大きな買い物をする予定が無かったことも、要因だったのですが
結局、イタリア語の漫画を20冊買っても問題なく持って帰ってこれました。

5. 敢えてスケジュールは決めない

12月上旬は、雨、とくに大雨が降る時期でもある、と情報を得ていて
雨に濡れるのが大嫌いな私は、結構びくびくしていました。
そして、交通機関の運行があてにならないとも聞いていたので
電車やバスに翻弄されてしまったらどうしよう、とも心配していました。

そこで、優先順位のCに従って
朝起きて晴れていたら、散策が必要な周辺都市に出かける
雨の日は、フィレンツェで室内鑑賞に時間を費やす
と決め、お得な周遊チケット購入や事前予約などは避けました

フライトと宿泊先以外で唯一、事前予約をしていたのが
ミラノ⇔フィレンツェの長距離列車。
満席の可能性があることや、早期割があることを聞いていたからです。
行きは飛行機の到着が遅れたり、なんらかの理由で遅れた場合に備え
遅い時刻の列車で、乗車便の変更が可能な割高チケット
帰りは宿泊先から駅に行くだけなので
時間の変更が不可能な午前発の格安チケット
を調達しました。後で書きますが、これが大正解でした。

と、ここまで読んでいただいて
考え過ぎだろう!と笑っていただければ幸いです。
プロフィールに書いている通り、ビビりなHSP体質なので
ここまでやって、ようやく安心して旅立てるのですよ。
(もちろん、飛行機の座席は、2人掛けの通路側一択

次回は、私がした準備や心構えとは別に
ラッキーだったこと、アンラッキーだったことなど
について書こうと思います。


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