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アメリカ刑務所では「マルちゃん正麺」が通貨ってホント?『貨幣の歴史』(原書房)が意外すぎた

古今東西の名著を紹介する、選書サービスほんのれん。
vol.15は「お金って◯◯だ 貨幣は何の代わりなの?」をテーマに、5冊のお金本をご紹介しています。
今回紹介するのは『貨幣の歴史』(原書房)です。

お金はどうして生まれたかご存知です?
「物々交換を簡単にするために生まれてきた」……というのはアリストテレス由来の俗説です。

コインが生まれるよりはるか昔に、「借金」の概念があった?! 
ギリシアの都市国家はどうしてコインを鋳造したの? 
アレクサンドロス大王がペルシア遠征で10万人の兵士を動員するために支払ったのはいくら……? 
アメリカの刑務所で「マルちゃん正麺」が貨幣になっている理由とは。

意外すぎるお金の歴史を、ぎゅっと要約してお届けします。

▼今回紹介する本

〈ヴィジュアル版〉 貨幣の歴史
  デイヴィッド・オレル(著)角敦子(訳)原書房 2021
『縄文人に相談だ』
  望月昭秀 (著)国書刊行会 2018

▼エピソード
・アメリカの刑務所では「マルちゃん正麺」が通貨なの!?
・単位:1MB(メイド・ビーバー、オスのビーバーの皮1枚)
・お金のルーツはどこ?
・5000年前のシュメールにて
・1シェケル=銀8.3g
・「交換」より先に「負債」があった
・紀元前7世紀リディア、コイン誕生
・ギリシアのポリスはなぜコインを作った?
・兵士から市民に金が流れる驚きの仕組み
・1億円かかった川中島の戦い
・アレクサンドロス大王が10万人に支払った銀500Kg/日
・ソフトマネー(数字としての貨幣)とハードマネー(物体としての貨幣)
・貨幣の歴史はソフトとハードを行ったり来たり


▼「お金とは〇〇だ。」を考える「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!

  1. 『ふしぎなお金』
      赤瀬川原平(著)筑摩書房 2022

  2. 〈ヴィジュアル版〉 貨幣の歴史
      デイヴィッド・オレル(著)角敦子(訳)原書房 2021

  3. 浮世絵と芸能で読む 江戸の経済
      櫻庭由紀子(著)笠間書院 2023

  4. 21世紀の楕円幻想論─その日暮らしの哲学
      平川克美(著)ミシマ社 2018

  5. お金のむこうに人がいる─元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが     
     書いた予備知識のいらない経済新入門』
      田内学(著)ダイヤモンド社 2021

▼ほかに紹介した「お金本」

『ふしぎなお金』
  赤瀬川原平(著)筑摩書房 2022 を紹介しています↓

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