日本ダービー(G1)

参考データまとめ+結果追記

・枠順と位置取りと傾向…

「枠順と位置取りで勝ち馬を見抜く!」
過去5年の勝ち馬の2頭が上がり2位以内、勝ち時計も2分23〜24秒台と速い。同時に連対馬の内9頭が4角7番手以内で立ち回っており、先行力・速い上がり&時計・瞬発力の全てが問われる。枠順別成績は1〜4枠【2・4・2・32】、5〜8枠【3・1・3・43】と大差がない。ただし、5番人気以下は、5〜8枠【1・0・0】に対して、1〜4枠【1・1・1】。人気薄の激走は内を通れる内枠から。
【枠順 】【位置取り○】【上がり
「競馬ラボ コースデータ超分析」
最初のコーナーまでの距離はおよそ350m。ゴール板を一度通過、コースを一周する。基本的には長距離戦とあって、スローペースからの瞬発力勝負になることが多いのだが、逃げ馬のペースによって勝ち馬の脚質は様々。チャンピオンを決するコースらしく、スピード、スタミナがバランス良く求められ、逃げ切りは難しい。


【東京芝傾向】
内伸び、先行有利。好位置につけて末脚が使える馬じゃないと厳しい。

・各種調教評価…

【うま吉の追い切り評価】
SS   コントレイル
S+      コルテジア、ダーリントンホール、サリオス
S         マイラプソディ、ワーケア、ヴェルトライゼンデ
【競馬HEADLINE】

・コントレイル
5/27(水)栗東・坂路(良)4F52.6-3F37.9-2F24.9-1F12.4(馬なり)
栗東坂路を単走。馬場の外ラチ沿いを駆け抜け、余力十分のフットワークでラスト1Fは12.4と鋭く伸びた。前走の皐月賞の最終追いでは内目を通って全体で52.9をマークしており、前走よりも良い内容。1週前は栗東坂路を2頭で併せて6F80.2-5F64.8-4F50.7-3F37.4-1F12.4の好時計をマークし、しっかりと負荷がかけられた。順調な仕上がりを感じさせる。

・ワーケア
5/27(水)美浦・南W(やや重)5F66.6-4F51.5-3F38.4-1F12.2(強め)
嶋田騎手を背に(レースはC.ルメール)美浦南Wで3頭併せ。僚馬ニシノコトダマ(2勝クラス)を先行させ、フィリアーノ(1勝クラス)を後ろに置き、直線で併せると真ん中から力強く前へ出て2頭に1馬身先着した。序盤は馬なりでラストは強く追われて負荷をかけられた。1週前も3頭で併せて直線は気合を付けられラスト1Fは11.8と鋭く伸びて併入した。追うごとに良化しており好気配。

・ダーリントンホール
5/27(水)美浦・南W(やや重)5F67.1-4F52.0-3F37.9-1F11.3(馬なり)
美浦南Wを2頭併せ。僚馬モンテグロッソ(3勝クラス)を4馬身先行させ、コーナーで内から差を詰めると、直線はゴール前ギリギリで交わして半馬身先着した。序盤は口を割るところも見られたが、追われるとラスト1Fは11.3と鋭く伸びた。1週前は南Wを2頭併せで5F70.2-3F40.2-1F12.8と時計は地味だったが長めから息を整える内容で、日曜には坂路で1F11.9の好時計をマークしている。力は出せる状態。
【うまスクエア追い切りBEST3】

<1位>ガロアクリーク
美浦・南W5F 64.7-50.7-37.4-12.2(強め)
ここ2戦の内容が示すとおり、春を迎えてからの上昇ぶりが著しい。最終追いも迫力満点で一発ムードが漂う。

<2位>コントレイル
栗東・坂路4F 52.6-37.9-24.9-12.4(馬なり)
先週CWでしっかり追われ、今週は終い重点の調整。キビキビとした脚捌きで2冠へ向け、仕上げに抜かりなし!

<3位>ヴァルコス
栗東・坂路4F  54.8-40.0-25.8-12.8(強め)
この様々なコースで入念に乗り込まれて、馬体の張り、ツヤとも申し分なし。この大舞台でも面白い存在だ。

【安井涼太のKEIBA LIFE(調教)】

皐月賞馬コントレイル。
この中間も皐月賞時と同様に一週前はCW、最終追い切りは坂路で調整されています。このクラスになると順調であることが最大の強調材料。動き、時計とも問題なく、引き続き力を出せる状態でしょう。

ヴェルトライゼンデは一週前のCWの追い切りが秀逸。管理する池江泰寿厩舎はCWで6Fタイムが速いほど良く、80秒を切ってきた今回はかなり仕上げてきた印象を受けます。最終追い切りは坂路でゆったりもラスト1F12.2秒と速く、ダービーへ向けての本気度がうかがえます。

青葉賞で権利を獲得したヴァルコスは、中3週で再度の東上という事でかなり負担の掛かるローテーションですが、それでも一週前に友道康夫厩舎の勝負パターンであるCWで長めからビッシリ追われています。これだけ攻めれるという事は余程状態が良いのでしょう。この勢いなら更なるパフォーマンスの向上も十分考えられます。

・騎手と血統…(東京芝2400m)

【外国人騎手…】
⭕️M .デムーロ × 無条件(複勝率61.5%)

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【ノーザンF生産馬 ○】
◎ロードカナロア、ディープインパクト産駒 ○ハーツクライ産駒


【注目馬】なし

・なみへい氏の臨戦過程評価

アルジャンナ(→)
ヴァルコス(↘)
ウインカーネリアン(↘)
ヴェルトライゼンデ(→↗)
ガロアクリーク(→↘)
コルテジア(→↗)
コントレイル(→)
サトノインプレッサ(→↗)
サトノフラッグ(↗)
サリオス(→↘)
ダーリントンホール(→↗)
ディープボンド(↘)
ビターエンダー(→)
ブラックホール(↘)
マイラプソディ(→)
マンオブスピリット(↘)
レクセランス(→↘)
ワーケア(→)

ヴェルトライゼンデ(→↗)皐月4番人気8着(上がり9位)
[皐月賞は大外枠。道中はうまく内に寄ったのでそうロスはなかったが、上がりを使えないキャラだけに本来はもう少し前に位置したかったところ。直線は伸びない内に入れてジリジリ。兄ワールドプレミアで距離延びるのは悪くない。ただ、どちらかというと中山向きかな。上がり使えないのはそもそも致命的か]

コルテジア(→↗)皐月13番人気7着(上がり6位)
[先行してしぶとさを生かすタイプが控える形で善戦。直線は伸びない内。きさらぎ賞勝ち馬はかつてダービーにリンクするといわれることもあったくらいでその点はいい。本来の先行策が取れればしぶとく粘りこむシーンも。ただ、今さらシンボリクリスエス産駒の激走があるものか?(なさそう)]

サトノインプレッサ(→↗)
[前走はご存知の通り大外枠と前残りの展開でどうしようもなかった。それに戦前から中間順調さを欠いたという情報も取りざたされていた。それを思えばダービーに向けては良い叩き台になったのでは。母がマイラーで距離どうかだが父が万能のディープだし世代限定戦なら問題ない。そもそも1800mの毎日杯を快勝しているので、1600mからの一気の延長がどうかというだけで、距離自体は不問に付す。乗り替わりは武騎手より積極策を取ってくれそうな点でプラス]

サトノフラッグ(↗)皐月2番人気5着(上がり10位)
[弥生賞勝ち馬はもともと皐月賞で反動が出やすく、その両レースの質も違うので好走に結びつくケースは多くない。なので皐月5着も想定内といったところ。上がりには不満だが、それ以前の3戦で最速上がりを使っているし、東京でもいい勝ち方をしているので、皐月賞は能力を発揮できなかったと見ればそこは大目に見てもいいかも?]

ダーリントンホール(→↗)皐月6人気6着(上がり5位)
[皐月賞組は5番人気以内か5着以内だった馬しかこないというデータに本馬はニアピン(5着サトノフラッグ)とはクビ差。上がりも及第点(とはいえ位置取りが後ろ過ぎ)。東京コースでの重賞勝ちがあり、共同通信杯勝利→皐月賞敗退→ダービーで馬券になる馬は過去に散見されるので、臨戦自体は悪くない。あとは力が足りるかという根本的問題か]

・ミズノ氏の見立て…

とにかく勝ち馬には速い上がりが必須。
後半3F上位5頭は5、14、7、11、12
中でも先行力・追走力も兼ね備えているのは5、11、12
て言うことは…はい、皐月賞上位3頭です。

本命:5.コントレイル
軸不動。ダービーは強い馬が強い競馬をしてほしい、予想でなく願望。
対抗:12.サリオス
出来れば他の馬を挙げたいところだが、今年は2強が抜けている。
特注:なし
△:3、6、11

・結果および回顧

・5ー12ー6
ウインカーネリアンが逃げたペースが61.7のSペース。マイラプソディが一気に先頭に立ったが、コントレイルは内で我慢して、直線開くのを待って楽々抜け出すと余裕の手ごたえで圧勝。

・日本ダービーラップ
12.6 - 11.3 - 12.9 - 12.6 - 12.3 - 11.8 - 12.2 - 12.3 - 11.8 - 11.3 - 11.3 - 11.7
(2:24.1 73.5-70.6) 
Sペースで進んで後半のロングスパート戦。勝ったコントレイルは、遊びながら上がり最速の34.0。このメンバーでは能力が抜けていた。

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