皐月賞(GⅠ、中山芝2000m)
2021年皐月賞考察!個人用まとめなので全て後出しです。
使用データ:ストライド競馬新聞
引用twitter:@tachikawayuma、@chariot0001、@jinsei_umakichi、@yuta87oikiri、@Azemin25a、@umajin_keiba
・枠順と位置取りと傾向とレース質
「枠順と位置取りで勝ち馬を見抜く!」
18年は雨の影響で道悪になり、4角4・5番手で決着したが、近年はハイペースになりやすく以前のような前残り決着が減っている。良馬場だと16・18年でレコード決着。過去5年で1分57〜58秒台が3回で、上がり3位以内が6連対。連続開催の最終週でも高速決着かつ速い上がりへの対応が求められる。馬場状態と展開に注目。【枠順 △】【位置取り△】【上がり◯】
「競馬ラボ コースデータ超分析」
牡馬クラシック第1弾・皐月賞が行われるコース。1800mのスタート地点から200m下がったところがゲートとなり、1コーナーまでの距離は405m。最初のコーナーまでの距離が十分あり、テンの2F目に激しい先行争いが起きる傾向。ただし、1コーナーを過ぎると落ち着くため、ペースはさほど速くはならない。脚質的には先行馬が強く、更に後半は長くいい脚が求められる。ゴール前の急坂を2度超えるため、タフさも要求される。また、マクリがハマり易いのも特色であるように、騎手の腕一つで結果を左右することも少なくはない。
「馬券億り人のコース戦略」
中山芝2000mの重要ファクター
【時計の速い馬場】①先行馬②内枠③小回り実績
【時計のかかる馬場】①ワンペースでタフな馬②小回り実績③坂実績④有利な枠(内伸び、外伸び)
【立川優馬のレースマトリックス】
皐月賞のもつレース質は、「外枠・差し」
前半1000m1分を切る追走力を求められるので、先行馬に厳しい流れになりやすい。今年のポイントはここ。
・世代中距離戦で、前半1分を切ったのは毎日杯だけ
・その他重賞は1分1秒すら切っていないレースばかりで前残り頻発
・例年以上に荒れた馬場と週末の雨
皐月賞の枠順から確実に言えることは以下の通り。
・外枠に逃げ・先行馬がそろったので、馬群は縦長になる
・内枠の差し馬は外に出しやすい並び
・逃げ候補は12.13の2頭だが、レッドは行ける枠
馬柱を眺めると、改めて速い先行馬も、速い差し馬もいないメンバー構成。
【中山芝傾向】
前日に雨、当日は晴れて稍重まで回復。
隅田川特別の勝ちタイム1分34秒9はちょっと時計が掛かっている感じ。
外伸び馬場の鹿野山特別。勝ったのはディープインパクト産駒マイネルミュトス。上がりが掛かる馬場状態。
【皐月賞 過去5年の傾向】
◇キャリア
1~2戦 0-0-0-4/3~5戦 5-5-5-47/6戦~ 0-0-0-22
◇前走距離
延長 3-2-3-33 単165 複75
同距離 2-3-2-30 単11 複82 短縮 0-0-0-10
◇前走着順
1着 4-4-4-28 単144 複95
2着 1-0-0-15/3着 0-0-1-10/4着 0-1-0-6/5着~ 0-0-0-14
◇枠順
1~3枠 1-1-1-27/4~6枠 3-3-3-21/7~8枠 1-1-1-25
→内枠は明確に不利。内枠好走馬はすべてダービーでも好走。
◇前走共同通信杯 上がり最速で1着 →1-0-1-3 単618 複138
◇前走スプリングS 2着以内→1-0-1-6 単181 複140
◇前走弥生賞 4着以内→0-2-1-12 単0 複138
◇前走若葉S 上がり最速で1着→0-1-0-0
◇前走マイル戦→0-2-0-0
・調教情報
【UMAJIN.net編集部 重賞出走馬追い切りレポート】
1 アドマイヤハダル 助手騎乗、栗東坂路単走。先週C.ルメール騎手騎乗の併せ馬を消化しており、これでほぼ仕上げは完了。今週はテンションを上げ過ぎないよう、助手騎乗で終いをサラッと脚を伸ばした。終始楽な手応えを保ち、ラストは軽く促された程度だったが機敏に反応して鋭い伸びを見せた。3カ月ぶりの前走を快勝した反動は感じられず、上積みだけ見込める状況。【7】
→うま吉S+評価
2 ルーパステソーロ 木幡巧騎手騎乗、美浦坂路単走。序盤は折り合いに専念し、終いだけ軽く仕掛けられる内容。やや反応にタイムラグはあったが、強引にしごくでもなく馬なりのままスッと伸びていた。超大型馬が使われるごとに気配を上げてきており、前走よりいい状態で走れそうだ。【6】
3 ステラヴェローチェ 吉田隼騎手騎乗、栗東坂路単走。先週ある程度負荷を掛けられており、今週は単走・馬なりで鞍上とのコンタクトを深める内容。先行馬を一応の目標としたが、テンション面を考慮し体を併せに行かず自然体で流された。時計に派手さはないが、ジワッとギアを上げた軽快さは強調できる。この馬なりに順調だろう。【6】→うま吉S評価
4 イルーシヴパンサー 大野騎手騎乗。美浦芝併せ馬。4角で目標にした準オープン馬の外に出され、まずまずの伸びを見せて半馬身先着を果たしている。ただし中間はそこまで攻め込めておらず、最終追いも芝で気分良く走らせることに主眼を置いたもの。上がり目という意味では強調しづらく、良くて平行線だろう。【5】
5 ヴィクティファルス 池添騎手騎乗、栗東坂路単走。先週、CWの外ラチ沿いに目一杯追われる調整をこなしたのが実質の最終追い。輸送を控える今週は、鞍上が息遣いを確認する程度の内容だった。ラスト2F12秒2-12秒9(馬なり)と終いを要してしまったが、渋った馬場に脚を取られるような面があったし、もともと坂路ではそこまで動かない馬。とにかく先週の動きが豪快そのもので、体調はすこぶる良好のよう。前走勝利の反動なく、一連の好調キープ。【7】
6 ヨーホーレイク 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。2勝クラスを追い、終い重点に追われたが半馬身届かずの遅れ入線に終わっている。いささか見栄えは悪いが、坂路では動かないタイプ。そこまで問題にしなくていい。先週騎手騎乗で追われたウッドコース併せ馬では力強い伸びを示しており、体調は良さそう。まだ良化の余地は感じられるが、持てる力はしっかり出せる態勢。【6】
→うま吉SS評価
7 エフフォーリア 横山武騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。3歳未勝利を追走し、直線ではインへ進路を取る。そのままいい手応えで詰め寄るが、半馬身届かずの遅れ入線となった。先週の3頭併せで抜群の反応を見せたように調整は順調だが、相手の格を考えればいささか案外な動き。気持ちの面で乗り切れていないのかもしれない。それでも、ひとまず自分の競馬はできる仕上がりにはある。【6】
8 ダノンザキッド 助手騎乗、栗東CW単走。先週速い全体時計を出しており、ほぼ仕上がりは完了。今週は単走・馬なりで気分良く走らせ、息を整える程度の内容だった。しっかり脚を溜め、最後は持ち前の切れ味に磨きを掛けるように鋭伸。道中は落ち着きがあり、直線半ばで馬自ら重心を沈めていたのは好感が持てる。精神面での進境も感じられ、ほぼ万全。【7】→うま吉S+評価
9 ラーゴム 北村友騎手騎乗、栗東CW単走。序盤は鞍上の指示に従ってしっかり脚を溜め、直線では単走としては上々の気迫でスパッと伸びた。先週はやや重苦しさを感じさせる動きだったが、そこでしっかり気合いを入れられたのが奏功し、気配がグンと上がってきたか。課題の折り合いにも進境が感じられ、好態勢でレースに向かえそう。【7】
10 シュヴァリエローズ 助手騎乗、栗東CW併せ馬。先行2騎を追い、直線では内へ。余力を十分保ったままそれぞれと併入に持ち込んでいる。小柄な馬が中3週での関東遠征を控えていながら、コースでの併せ馬を中間2本こなせたあたり体調は良さそう。キンキンの仕上げに思えた前走ほどではないが、好調域にある。【6】
11 ディープモンスター 助手騎乗、栗東坂路単走。先週CW併せ馬で破格の時計を出したのが実質の最終追い。輸送を控える今週は、息を整える程度の内容だった。序盤に折り合って脚を溜めると、スパッとは切れなかったが、この馬なりにいい脚を繰り出せている。好仕上がりで前走を快勝したが、反動はほとんど感じられない。連勝の勢いをしっかりキープ。【7】
12 ワールドリバイバル 菱田騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。追走した3歳1勝馬に抵抗されたが、なんとか取り付いての併入に持ち込んでいる。やや見栄えはしないが、坂路ではそこまで動かないので懸念視は不要だろう。先週、コースで相手をアオッた動きは上々。休み明けを2回使われ順当に良化だ。【6】
13 タイトルホルダー 田辺騎手騎乗、美浦ウッド単走。先週ウッドの3頭併せで速い時計を出しており、今週は疲れを残さないよう馬任せの単走調整。それでも前向きさにあふれ、いい行きっぷりからラストまで素軽さ満点で走り切った。前走時も好仕上がりだったようだが、そこを使われさらに上昇。絶好の状態と言える。【8】
14 アサマノイタズラ 嶋田騎手騎乗、美浦坂路併せ馬。オープン馬ゴルトマイスターら2頭を追走し、長くいい脚を使ってそれぞれと併入に持ち込んでいる。終始鞍上のアクションは控え目だったが、馬自らが気持ちを乗せてギアを上げたような雰囲気。先週ウッドでの併せ馬でもいい気迫を見せていたし、前走からの上積みはかなりありそう。【7】→うま吉S評価
15 グラティアス M.デムーロ騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬オープン・ブランクエンドを2馬身ほど先に行かせて追走。序盤はリズム重視で進み、仕掛けられた直線で体を沈めると、クビ差まで迫っての入線だった。切れ、気迫という点であとワンパンチ欲しい感はあるものの、帰厩後は順調そのものといった調整。3カ月ぶりでも自分の競馬はできそうな雰囲気だ。【6】→うま吉S評価
16 レッドベルオーブ 福永騎手騎乗、栗東CW併せ馬。先週福永騎手騎乗で速い時計を出したのが実質の最終追い。今週はリズム重視でゆったり入り、直線ではタイトにインへ潜る。そのまま楽な手応えを保ち、先行していた準オープン馬を抜き去って先着フィニッシュを果たした。ここまで再三好内容の併せ馬を連発しているが、いずれも楽に動けているのは好感。休養効果は大きく、パワーアップぶりは顕著と言える。気持ちの面もしっかり仕上がっており、4カ月ぶりを感じさせない好気配。【7】→うま吉S評価
【過去2年の追い切り傾向】
特筆できる点はないが、仕上り指数67以上の上位人気はしっかり好走。
→7 エフフォーリア 8 ダノンザキッド
・騎手=血統傾向
【外国人騎手…】
・戸崎圭太 1〜2番
・ルメール 前走馬体重490kg未満
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【ノーザンF生産馬 ◯】
・ハーツクライ系+前走コースが右回り
・ルーラーシップ+前走コースが右回りかつ前走5着以内
・ステイゴールド系+前走コースが右回りかつ前走より出走頭数減
過去5年の騎手タイプ
支配 1-3-0-12 技術 1-0-1-21
バラ 3-1-3-23 脳筋 0-0-0-7 悠々 0-0-0-8
→先行意識が低い騎手はレースに参加できない。
・皐月賞リンク馬券術(伊藤雨氷)
■シンザン記念とリンク(正6番2着)→2021年 正逆6番、1番
正→1 アドマイヤハダル 6 ヨーホーレイク
逆→11 ディープモンスター 16 レッドベルオーブ
■前走重賞1番人気で1着馬が3着以内
→15 グラティアス
■正逆7番が3着以内
→7 エフフォーリア 10 シュヴァリエローズ
■スプリングS2着馬自身か、その隣馬が3着以内
14 アサマノイタズラ 隣→13 タイトルホルダー 15 グラティアス
■前走⑦番ゲートだった馬もしくはその隣馬が3着以内
7 エフフォーリア 隣→6 ヨーホーレイク 8 ダノンザキッド
■池添謙一騎手の隣枠が3着以内(1着4回)
2枠→3 ステラヴェローチェ 4 イルーシヴパンサー
4枠→7 エフフォーリア 8 ダノンザキッド
■福永祐一騎手の12隣馬が3着以内
→4 イルーシヴパンサー 12 ワールドリバイバル
■M.デムーロ騎手の+21隣馬が3着継続中
→4 イルーシヴパンサー
■岩田康誠騎手の2隣枠が3着以内(1着5回)→該当なし
GⅠリンク
■正逆25番、もしくは242番が3着以内(人気馬)
正→2 ルーパステソーロ 9 ラーゴム
逆→8 ダノンザキッド 15 グラティアス
■関東G1は正逆3番、もしくは6番が3着以内(穴馬)
正→3 ステラヴェローチェ 6 ヨーホーレイク
逆→11 ディープモンスター 14 アサマノイタズラ
■ルメール騎手自身か、4隣馬が3着以内
1 アドマイヤハダル 4隣→5 ヴィクティファルス 13 タイトルホルダー
■ルメール騎手の540隣馬が連対中
→5 ヴィクティファルス 13 タイトルホルダー
■馬名頭か末尾が「ア(ァ)」馬自身か、その隣馬が連対中
1 アドマイヤハダル 7 エフフォーリア 14 アサマノイタズラ
隣→2 ルーパステソーロ 6 ヨーホーレイク 8 ダノンザキッド 13 タイトルホルダー 15 グラティアス 16 レッドベルオーブ
■3歳牡馬三冠GⅠ、和田竜二騎手の隣馬が3着以内
→該当なし
・リンクからの注目馬
人気馬→7 エフフォーリア 8 ダノンザキッド
穴馬→6 ヨーホーレイク 13 タイトルホルダー
・皐月賞トライアル回顧(@Azemin25a)
京成杯凡戦
京成杯の勝ちタイム2分3秒1
皐月賞が良馬場で行われたら1分58秒0が基本で5秒詰めないといけない。冬場とは馬場が違う。勝ったグラティアスは皐月賞直行、これはダメなローテーション。
きさらぎ賞凡戦
タガノカイが前半61.2でスローの逃げ。勝ったラーゴムは好位でレースを進めて抜け出して押し切った。ヨーホーレイクはコースロスが大きな競馬でもったいない2着。ランドオブリバティはぶつけられた不利があった。ホープフル組と京都2歳組の差はなく、正直インパクトはなかった。
→京成杯もきさらぎ賞も厳寒期のレースなので、馬場が重たくてタフな場合が多い。皐月賞とは異なる馬場状態で行われるからつながらない。共同通信杯は府中の馬場が非常に速いから皐月賞のスピード競馬でも対応出来る馬がいる。皐月賞は高速馬場適性に注目したい。
共同通信杯凡戦
共同通信杯ラップ 13.0 - 11.8 - 12.6 - 12.2 - 12.3 - 11.9 - 11.5 - 10.8 - 11.5
(1:47.6 61.9-45.7)ラスト3Fだけの瞬発力勝負。位置取りが勝敗を分けた凡戦。エフフォーリアは百日草特別と同じ競馬が出来た。もっと速いラップで33.4の決め脚が使えないとクラシックは厳しい。
ちなみにエフフォーリアの前半1000m通過を新馬戦から順に書いておくと62.3、63.7、62.3。馬場差は各自考えてもらいたいが、G3戦でも新馬同様の通過タイムというのは面白い。共同通信杯がそれだけ遅い流れだったと解釈するのは当然。
スプリングS
スローペースだったが上がりの掛かるタフな競馬だった。勝ったヴィクティファルスは直線まで脚を溜めて一気に差し切った。瞬発力勝負だった共同通信杯よりも上がりの掛かる道悪の方がパフォーマンスを上げた。
はっきり言って良馬場の皐月賞なら上位2頭はスピード不足。
皐月賞のトライアルが、若葉S以外が全くつながらないレース。馬場が速くなったら対応出来ないような馬が権利を取った。逆にボーデンは決して道悪はよくないが皐月賞の権利を取ったのは収穫。この馬が良馬場なら高く評価したい。
・ミズノ氏の見立て
週中および土日の雨を考慮すると超高速馬場になるとは考えにくい。
とにかく馬場状態と展開を重視すべきか。
稍重で時計がかかるならワンペースで走れる追走力・持久力上位馬に注目。
穴馬は調教・厩舎印なくとも走ってくるが、情報・ST・展開印がない馬の好走はなし。オッズ的には8番人気辺りが狙い目。
◎:13 タイトルホルダー
◯:9 ラーゴム
▲:8 ダノンザキッド
△:1、3、5、6、7、9、15
結果 7−13–3
弥生賞・きさらぎ賞組を上位に評価、特になめられ過ぎている嫌いのある13が本命。6は競馬予想TVやネットで穴馬に挙げている人多数、そういう場合は大抵こないパターン。2・3着馬は欧州血統持っていることも好走要因か。
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