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サムライマックトリプルが俺をイラつかせる

広告を見て、俺は心底腹が立った。

俺は絶賛ボディメイク中。
ラッパーの般若みたいに代々木体育館で脱げるような
バキバキの身体になりてぇなぁと思いながら
日々エニタイムに通い、食事には気を使っている。

…まだ4か月目だけど。

とはいえ絶対にジャンクフードは食べないわけじゃない。
ラーメンはめちゃくちゃ好きだからたまには食べるし、
人付き合いの場なら揚げ物だって笑顔で食べる。少し。

でも、基本的に特段理由がない限り
ジャンキーなものは食べない。マックなんて行かない。

でもよぅ…。
サムライマックトリプルビーフ。お前は存在が罪だよ。

食ったことある奴なら分かる。悪魔的満足感。

たった760円(クーポン価格)で全国どこでも
こいつを体験できる令和6年、マジでイカれてるぞ。

この食い物が存在すること自体罪なんだが、
一番ヤってるのは、こいつを使ったマックのマーケティング。

いつぶりか知らんが2024年4月に再登場して以来、
6月,8月と2か月おきとかいう絶妙な頻度で再販してきやがる。

販売期間も約2週間と絶妙な設定。

断言する。俺はトリプルが常設なら絶対に食わない。二度と。
…いや、年1くらいでは食うかもしれない。

ただ、これが『期間限定』と一言つけて
その間広告をガンガン打ってこられたら、揺らぐ。

そもそも、俺は本当なら月2ペースくらいで
サムライマックを食いたいと思っている。

ただサムライマックにそれを許すと
見境なく好きなものを食べるようになって
不健康デブまっしぐらになる気がしてしまうがゆえに

その選択肢を完全に排除して、
サムライマックなんか食いたくないと脳内変換しているだけだ。

そんな俺に対して、スマートフォンを眺めていると

『聞け!サムライマックが今限定でトリプルだぞ!』

まさにサムライマックトリプルの破壊的な味のように
脳に訴えかけてくる。

こうなると、俺の本能が騒がしくなってきてしまう。


「おい、サムライマックトリプルを食わせろ!」

地獄への扉が開く。

普段の生活では脳内の選択肢から消し去っている
サムライマックという食い物が、
期間限定でトリプルになって広告がバカ打ちされることで
強烈な存在感を放ちだす。

マックの近くを通るたびに、
"食う"か"耐える"かの選択を迫られる。

こうなってしまったらもうおしまい。

再販中にサムライマックを1度食べる栄養面でのマイナスと
耐えるために発生するストレスによる精神面でのマイナス

明らかに後者の方がデバフが大きいと冷静に判断。

今回の再販5日目にして俺は白旗を上げ、
サムライマックを食らった。安定のパワーだった。
そして、期間中は絶対に食べないと心に誓った。

ちなみに、当然だがポテトやジュースはつけていない。

単品。当たり前。

まさか、セットで頼んでる弱者はいないよな??

流石にトリプルに加えてポテトまで食べるのは厳しいって。

量の問題じゃないぞ。俺だって食おうと思えば食える。

ただ、漢として超えちゃいけないラインがあるってもんだ。

もしセットで頼んでる奴がいるなら、
もう少し自分を改革した方が良いよ。

こうして俺はサムライマックトリプルに心を乱されながらも
敢えて"諦めて1回食う"ことで万事解決とした。

頼む。トリプルを常設にして広告は打たないでくれ。
そうすれば俺はここまでイライラしたうえで
ジャンキーにまみれる必要がなくなるから。

と ここまで書いていて、
「広告を見ないようにスマホ禁止生活やればよくね?」
ということに気付く。

デジタルデトックスしてぇなぁと思いながら
なかなか実践に至っていない俺にとって
ありがたい動機付けにもなったかもしれない。

感謝。般若。

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