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「仕事の流儀」No.217
仕事の流儀として忘れてはいけないのは、相手を尊重する心ではないかと常々考えています。
別の言い方をすれば、礼儀、わきまえ、謙虚さ…という、人と人が付き合う上での基礎基本です。
「親しき仲にも礼儀あり」という教えは、幼い頃から父に叩き込まれてきました。
たとえば、年齢をこえたお付き合いをさせていただいている先輩方。
ときに許される状況ではタメ口もオッケーだと思います。
しかし、絶対に越えてはいけない一線があり、そこだけは、礼儀、わきまえ、謙虚さで誠を尽くす必要があるのです。
それは、仕事をする仲間内でもまったく同じです。
どれだけ仲がよくても、信頼関係があっても…、親しき仲にも礼儀ありです。
その逆に、どれだけ意見や見解が合わなくても、自分の提案が受け入れられなくても、人として誠実であること、わきまえがあることは、当たり前のことでなくてはいけません。
それが「大人社会」というものです。
蛇足ですが、相手を尊重する姿勢は、相手を信頼し、任せるという自立型組織の育成にもつながり、不可欠な要素と言えます。