「すべてのみえるものは…」No.160
すべてのみえるものは、みえないものにさわっている。
きこえるものは、きこえないものにさわっている。
感じられるものは、感じられないものにさわっている。
おそらく、考えられるものは、考えられないものにさわっているのだろう。
これは、ノヴァーリス (1772~1801)というドイツの詩人が、
箴言集「断章」にある詩の一片です。
なにか、とっても気になったのです。
ここでいう「さわる」という表現のニュアンスが難しく思われますが、
「すき間がなく、違いがない」という意味と考えました。
もちろん、解釈はいろいろあるのでしょうけどね。
でも、ノヴァーリスは、ある意図をもって書いたんだと思います。
ということは、意味したいこともひとつ…なんでしょうね。
万物はひとつ、真理はひとつということでしょうか…。
感謝