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“やりすぎるほど仕事が好き”──佐渡ひさのさんが築いた柔軟ワークスタイル
北海道苫小牧市に暮らす34歳のシングルマザー・佐渡ひさのさん。
2018年に事務代行とウェブ制作の二軸で独立し、スタッフ33名とのチームを築き上げた。
その多忙な日々の中でも「仕事は楽しく」をモットーに、誰もがサステナブルに働ける仕組みを模索し続ける。厳しい会社員時代を乗り越えた経験が、いまの強さと柔軟性を支えているという。
苦境を糧に生まれた新しいワークスタイルの魅力とは――?
本インタビューでは、その歩みと想いを掘り下げ、自由度の高い働き方のヒントを探る。
【インタビュイー紹介】
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佐渡ひさの:北海道出身の34歳。高校卒業後に建設系企業で事務経験を積む中、予期せぬ上司や同僚の離職や過酷な業務を乗り越え、独自のスキルを確立。2018年に個人事業として独立し、事務代行やウェブ制作をメインに展開している。スタッフを複数抱える働き方を実践し、シングルマザーでありながらも全国対応のサービスを提供中。Honmonoへの参加により、さらなる事業拡大と新しい働き方の可能性を追求している。
厳しい会社員時代がもたらした“メンタルの強さ”
「最初はどうやってサボろうかばかり考えていました」と笑う佐渡さん。
しかし高校卒業後に就職した建設業の会社は、事業が複数にわたるうえに事務員が次々と退職。
気づけば新卒の佐渡さんが3社分の事務を一手に引き受ける事態になりました。
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新卒の佐渡さんにとって、短すぎる引き継ぎ期間で、試行錯誤で書類を読み解き、取引先や行政に問い合わせながら仕事を覚えていった日々は“過酷”の一言。
それでも「理不尽にも負けずに前を向くメンタル」が鍛えられたと話します。
こうした泥臭い経験こそが、独立後に訪れるさまざまな困難をポジティブに乗り越えていく土台になりました。
事務代行で生まれる多彩なサポート体制
2018年に個人事業として開業した佐渡さんは、当初は一人で事務代行を請け負っていました。しかし、あまりの多忙さから早々にスタッフを増やし、現在は事務部門で18名ほどのチームに。
一般的な経理・総務だけでなく、オンライン講座のバックオフィスやSNS運用代行、ECショップのカスタマーサポートなど、あらゆる業種・職種の「手間のかかる作業」を巻き取っています。
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複数名体制にすることで、誰かに急な事情があっても業務が止まらない仕組みづくりを実現。
女性が多い職場ならではの出産や子育ての事情にも柔軟に対応できるため、「働く人にもクライアントにも負担をかけない」ところが、佐渡さんの事務代行サービスの大きな強みです。
ウェブ・デザイン制作が広げる挑戦の幅
もう一つの大きな柱が、ウェブやデザイン関連の仕事。
バナー制作や紙媒体のデザイン、LP(ランディングページ)の構築など、幅広いニーズに対応します。
さらに必要に応じてコーディングからライティングまで一気通貫で請け負うため、クライアントからは「これなら他の会社に相談する必要がない」という声も。
最近はECショップの構築支援や、自身が立ち上げた韓国生地のオンライン販売にも注力。
多岐にわたる業務内容が、佐渡さんにとっては「仕事を遊ぶ」楽しさに直結しているのです。
AIが進化する中でも人の手が必要なクリエイティブ領域を攻めることで、新たなビジネスチャンスを追い求めています。
シングルマザーならではの柔軟な働き方
「仕事は好きすぎるくらい好き」と言う佐渡さんですが、シングルマザーとして子どもとの時間も大切にしたい。
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そこでオンラインをフル活用し、必要に応じて自宅や出先で仕事ができる体制を整えています。とはいえ休みの日にも連絡が入ると、ついパソコンを開いてしまうのが悩みのタネ。
「自分がパソコンから離れられないときは、あえて温泉などに行って、強制的にオフにしますね」と笑いながらも、いずれは今以上にメリハリをつけて「土日もしっかり休めるようにしたい」と語ります。
仕事と育児の両立は簡単ではありませんが、スタッフに役割を分担し、無理なく働ける土台を少しずつ作り上げているのです。
Honmonoで叶えるさらなる飛躍
佐渡さんがHonmonoに参加したのは、ビジネスのチャンスを広げると同時に「一人で抱えず、リソースをシェアできる仲間と繋がりたい」という想いからでした。
実際、地域を超えて関西のメンバーと大型案件を連携したり、逆に自分のチームの得意分野を提供したりと、“仕事の遊び場”としてのHonmonoを最大限活用しています。
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「もっと事務代行の存在を知ってもらえたら、さらに多様な働き方が広がるはず」という佐渡さん。
逆境を糧に鍛えたメンタルと、仕事への飽くなき探究心は、これからも新しい働き方を生み出す強い原動力となりそうです。