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ソーソン陽オデールのけったいな人生 【想い編】
23才、東京でブラマヨ小杉さんが放った一言「何しに来てん」で人生初の挫折を味わったおれ。何か武器を身に付けないとBIGになっても仕方ないとようやくそこで気が付いた。何か武器を身に着けようと関西に帰ってきたおれは「BIGになった先に何が待っているか」というところまで考えた。BIGになってどうしたいのか。BIGになったところで果たして何かが待っているのか。おれには答えられなかった。ただ漠然と子供の頃から抱いていた「世の中のより多くの人に自分の存在を知らしめたい」という純粋無垢な気持ちしかなかった。そんな気持ちで悩んでいた中、ふと気が付いた。自分には変えたい社会がある。
おれは底抜けにピュアな奴なので、「なんで嫌な事をやり続けないといけないんだろう。」「何でせっかくこの世に生まれてきたのにやりたくない事をしなくちゃいけないんだろう」とよく考えていた。そんなことを高校に入った頃くらいから思い始めて、高校3年の時おかんに「サッカー辞めたいねん」と告げた。おれが生涯通して必死に打ち込んできたことやったから、おかんもさすがに驚きを隠せない様子やった。けどおれ自身は初めてそこで自我が芽生えた気がしていた。そんなおれの心とは裏腹におかんは泣いた。「あんたは変わった」「他のお母さんたちになんてゆうたらええの」って。おれはこれを聞いた時、もうこれ話しても無駄やと思った。「あんたは変わった」の裏には「部活を途中でやめることはよくない」、「他のお母さんたちになんてゆうたらええの」には「過剰に周りの目を気にする」という社会に蔓延るよくわからん概念が隠れていると思う。おかんは愛でゆうてくれてる。だからおかんは悪くない。そういう思考にさせてしまってる社会が悪い。そんな考えに至ったおれは結局そのままサッカーを高校の引退まで続けた。
あとは純粋に疑問があった。「なんでこんなに快適に何不自由なく暮らせる平和な国で自殺する人がこんなにも多いのか」おれは社会に抑圧されて生きている人間が多すぎるからだと思っている。表面的な理由は様々だが、その根源は共通しているんだと思う。
だからおれはそんな社会を変えたい。もっと人々が社会のなかで自分の個性とか好きな事を発信して、それで生きていくことのできる世の中。みんなが大学出て就活してサラリーマンになるってゆうルートが正規ルートになっているような風潮も変えたい。それもこの社会が作り上げた虚像。だからおれはBIGになる。ほんで社会をぶっ壊す。じゃないと社会にぶっ壊されるから。
そんくらいBIGになったらおれはブラマヨ小杉さんにまた会いたい。ほんで「何しに来てん」におれはこう返してやりたい。
「BIGになってあんたに会いに来てん!」
もーええわ。どーも、ありがとうございましたー。