鶴・ism つる・いずむ 第10号~鶴暮らしを楽しくする情報誌~
鶴の風景 ~『準提尊(じゅんていそん)』~ 中鶴
改めて拝顔すると、なんとも美しいお顔立ちです。
中鶴・久保利の準提尊(准胝観音・じゅんていかんのん)は文政2年(1819年)に建立されています。
六観音の一つである准胝観音は真言密教の女性尊で准胝仏母ともいい、子授けや安産にご利益があるとされています。
東向寺14世:漢山道一禅師・15世:上藍天中和尚は熱心な准胝観音の崇拝者であり、現本町に9か所建立されたそうです。
折しも禁教下、1777年に枦の原で、1778年には大島子で隠れキリシタンが発覚し、宗門改めが厳しくなりました。
その後1797年に東向寺山門前に准胝観音が建立され、次々と下河内村・新休村・本村の各所に8か所が建立されました。
聖母マリアを彷彿とさせる久保利の準提尊を見つめていると、東向寺14世・15世の天草島民の命を守ろうとするお気持ちが伝わってくるような気がします。
定かではありませんが、もしそうだとすると、准胝観音は隠れキリシタンの信仰の対象であり、隠れ蓑であったと言えます。
更に妄想を広げるなら、天草島原の乱に参加せず、むしろ四郎軍と戦った下河内村・新休村・本村の農民の中にも、沢山のキリシタンがいたのではないかと思えます。
御領組に属するこの地域だからこそ、乱への参加を押し止まることができたのではないかと、妄想に妄想が重なるのです。
天草には未だ解明されていないミステリーが沢山ありますが、鶴にも興味をそそられるミステリーがありました。 (畑元正司)
※参考資料;「郷土史 天草本邑のあゆみ』鶴田 功 著
第13回本町鶴まちづくりの会のご案内
日時:令和4年6月11日(土)19:00~20:30
場所:田代公園
内容:1.田代公園整備について
2.今後のまちづくり活動について
※可能な方はキャンプ体験のご準備をお願いします。
モニターキャンプ参加者募集
右のまちづくりの会に合わせて、モニターキャンプを行います。田代公園で初キャンプを体験したい方はキャンプ道具一式持参の上ご参加ください。
6月11日13:00 ~ 12日17:00
ご自由にお楽しみください。
田代公園の整備活動💦
5月22日(日)、田代公園の整備を行いました。県道からの進入口の段差を埋め上げ、敷地内の地盤を均し、テントを張りやすくしました。
入口の樹木も伐採してとても明るくなりました。
これから多くのキャンパーや観光客が訪れて下さることを期待しています。
そして、今年植え付けられた桜の苗木は、将来は沢山の花を咲かせ、私たちの目を楽しませてくれることでしょう 🌸
日常の喧騒から離れ、鶴のありのままの自然に身を置き、多くの方々が心を癒される、そんな公園になれば、鶴地区に住む者として誇りとなるでしょう。
将来の地域像を脳裏に描きながら、今は皆さんといっしょに楽しく作業しています (;^_^A
旧消防ポンプ倉庫の修繕 完了❣
ここはお大師様の横の旧消防ポンプ倉庫です。大型テントや盆踊りの櫓用のビテイ足場等々、公民館の物品がたくさん入っています。
しかしながらかなり老朽化しており、屋根瓦には分厚い苔が生え、破損した部分から雨漏りがして、内部も老朽化が進んでいました。
昨年、隣の建物が解体されたことにより足場が確保できるようになったため、修繕することができました 🔨
5月15日(日)に鶴・宇土青壮年会の会員が集まり、雨漏りしている部分の屋根を修繕し、瓦の苔を落とし、雨掛りの激しい部分の木材を塗装しました。
応急的な対応ではありますが、これから暫くは持ちこたえてくれるものと思います。
作業に参加してくださいました会員の皆様、大変お疲れ様でした m(_ _)m
【編集後記】
5月13日(金)、一般社団法人天草地域総合研究所の研修会として、会員が鶴を訪れました。
夫々の地域や立場でまちづくりをしている方々が田代公園を視察し、公民館で本町鶴まちづくりの会の会員と意見交換を行い、また新しいアイディアも飛び出しました。
自分たち自身が体験して、整備した方が良いなと思う事から徐々に整備していくと、素晴らしいキャンプ場ができると思います。
これからますます楽しくなりそうです ❤
令和4年6月 1日 編集・発行: 世話人 畑元正司
本町鶴まちづくりの会 会長 平田正和 事務局 倉田芳昭