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鶴・ism つる・いずむ 第16号~鶴暮らしを楽しくする情報誌~

「あまくさ暮らし体験ツアー2022」開催!


 去る11月11日から13日、2泊3日の日程で「あまくさ暮らし体験ツアー2022」が開催されました。一般社団法人天草地域総合研究所が天草市から委託を受け、本町鶴まちづくりの会が実行しました。
 11日は市役所での歓迎セレモニーの後、鶴自治公民館で歓迎晩餐会を行いました。12日は田代公園の上の瀧の家(旧瀧平家)でリフォーム体験をして、夕方からバーベキューで更に交流を深めました。そして13日は空家バンク登録物件である鶴地区と佐伊津地区の空き家2軒を視察して解散式となりました。又、その後のオプショナルツアーとして、希望者お二人をイルカウォッチングに案内しました。
 内容盛りだくさんの企画で、参加者もスタッフも少々お疲れ気味ではあったと思いますが、とても充実した楽しい体験でした。
 他県で複数の移住体験ツアーに参加された方もおられましたが、「これまで経験した中で最高でした❣」という感想を頂き、ホッとしました。
 今回参加された方がまた天草を訪れて下さり、できれば移住を決意して頂けたら、大変うれしく思います。
 ホストファミリーとして受け入れて下さった方々、リフォームや草刈りの講師を務めて下さった方々、スタッフとして準備や当日の運営に尽力して下さった方々には心より御礼申し上げます。  (畑元正司)


第19回本町鶴まちづくりの会のご案内

日時:令和4年12月10日(土)19:00~20:30
場所:倉田光男様倉庫
内容:1.天草暮らし体験ツアー 反省会
   2.「令和5年おねんぼ」計画について
※ホストファミリー、スタッフの方々も是非ご参加下さい。


鶴の懐かしい写真を募集します❣

本町鶴まちづくりの会で、鶴地区のアルバムを作ろうという事になりました。
ご自宅にある鶴の風景や祭りの様子など、懐かしい写真がありましたら、お貸しください。コピーしてお返しします。
沢山の写真が集まり、賑やかなアルバムが出来ますように!


鶴の風景 ~滝の上観音~(田代)

 二つのヘアピンカーブを超えて高瀧の上にさしかかった頃、県道のすぐ傍らに観音様があります。
 正面には「〇〇大慈観世音」と彫られ、右側面には「天保六年」という文字がかろうじて読み取れます。そして、左側面に「施主和助」と彫られています。
 横にある石柱には「三界萬〇〇」という文字が読めるので「三界萬霊塔(さんかいばんれいとう)」だと考えられます。
 「天草 本邑のあゆみ」(鶴田功氏著)によると「天保6年(1835年)鶴 田代に滝の上観音建立」と記されていますが、三界萬霊塔についての記述はありません。
 安永6年(1777年)枦の原において3名の異宗徒が発覚して以来、宗門改めが頻繁に行われるようになり、それに呼応するように本村の各地に観音様が建立されました。
 本誌10号で紹介した準提尊(1819年)もその一つです。
 三界萬霊塔は「この世の生きとし生けるもの全てを等しく供養する」という仏教の教えを表す塔で全国各地にありますが、平戸藩生月島のように隠れキリシタンが存在した地域では、キリシタンではないというカモフラージュの為にこの塔が建てられたという説もあります。
 滝の上観音と三界萬霊塔が同時期に建てられたものだとすと、本町にも多くの隠れキリシタンが存在しており、准胝観音を含む観音様や三界萬霊塔が宗門改めを逃れる為のカモフラージュだったのではないかという仮説は、あながち的外れではないような気がします。
 前掲の「天草 本邑のあゆみ」では、中鶴久保利にも同年に観音様が建立されたと記されていますが、現在は昭和5年に建立された馬頭観音の他には見当たらないので、天保時代の観音様が老朽化した為に建て直されたのかもしれません。
 それにしても、滝の上観音に刻まれた和助という人物は、いったいどういう人だったのか、大いに興味そそられます‼  (畑元正司)


【編集後記】

 よそから来られるお客さんと会話していると、鶴という地名の由来はなんですか?と尋ねられることがあります。「鶴」の字を書くので、たいていは鶴が生息しているのだろうかと思われているようです。
 私もこれまで疑問に思っていましたが、明確な答えを知りませんでした。
 鶴田先生の「天草 本邑のあゆみ」では、【①「川留・川流」と書いて「つる」と読む。川留は、水流が曲がりくねった山間部の小平野 のこと。 ②出水平野(鹿児島県)に渡来していた鶴が2~3月頃、シベリアへの北帰行経路に当たる地。小宮地棒の鶴、本村鶴、坂瀬川鶴。】と説明してあります。
 どうも、地形からの由来と鶴の目撃情報からの由来と二つの説があるようですが、やっぱり鳥の鶴と関係があったんだと改めて知ることができました。今後は、この質問にはちゃんと答えられそうです(^_^)

令和4年12月 1日 編集・発行: 世話人 畑元正司
本町鶴まちづくりの会 会長 平田正和 事務局 倉田芳昭

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