鶴・ism つる・いずむ 第24号~鶴暮らしを楽しくする情報誌~
鶴の風景 ~山の神様 やまんかみさま (上鶴)~
前回の『やまんかんぶち』に続き、今回は『山の神様』の紹介です。
消防積載車格納庫を過ぎて、宇土地区方面へ向かう市道沿いで、最初のへアピンカーブの内側に建っています。
下から参道を歩いて登る道と、建物の横に車で近付ける 道と二つのアクセスがあります。参道を下から見上げると、お堂の前に大きな樹がそびえています。以前、この樹は『いちい』の樹だと聞いた事があるのですが 確かでしょうか?
建立年代もはっきりわかっていないのですが、昭和29年にお堂の屋根改修工事が行われたことは、内部に掲げられた記録板でわかります。
それから60年以上もの風雨に耐えながらも、屋根の老朽化が進んでいた為、平成30年に再度屋根の改修工事が施されました。
この『山の神様』は中鶴・上鶴・田代・梶山(宇土)の地域の皆さんで守り、毎年12月の第一日曜日にお祀りをしています。
私が子供の頃は、前日の夜から『お待ち籠り』といって、一晩中火を焚いて神様を迎えておられたような記憶がありますが、現在は簡略化されて当日のみのお詣りとなっています。
お祀りは当番を決めて準備にあたりますが、周囲の清掃と注連縄の張替え、そしてお供え物の準備が主です。
お供えに魚が必要なのですが、この場合は鯛ではなく「このしろ」とか「おこぜ」とかの方が良いと言われています。その理由を尋ねると、山の神様は女神さまで、自分より容姿端麗な魚がお供えに上がると嫉妬されるという、なんとも人間味あふれるお話でした。
昔の風習を知る人も少なくなり、守っていきにくくなった現代ですが、皆さんと協力しながら『できるしこ』で伝統を守っていきたいものです❣
(畑元正司)
様々な鶴の情報を募集しています!
鶴・ismは鶴地区の情報を発信するコミュニケーションの広場です。
鶴の皆さんで作り上げる情報誌が理想です❤
日常の出来事や不思議に思う事等、鶴にまつわる情報を頂けたらありがたいです。
投稿文や写真等も受付けますので、紙面作りにご協力をお願いします(^-^)
第27回本町鶴まちづくりの会のご案内
日時:令和5年8月12日(土)18:00~21:00
場所:田代公園(雨天時:鶴自治公民館)
内容:1. 橋のセルフメンテナンス活動報告
2. 田代公園整備について
※天草に学びに来ている大学生との交流会を兼ねて、 公園内でバーベキューを行います。参加費1000円
連絡先: 本町鶴まちづくりの会事務局 倉田芳昭
世話人 畑元正司
鶴の橋
鶴は広瀬川流域に形成された集落なので多くの橋があります。
普段なにげなく通っている橋の数々を、改めて見つめてみると新たな発見があります。今回は県道引地本町線沿いの橋に焦点を当てて観てみましょう。
本町橋(ほんまちばし)(県の台帳には”もとまちばし”と記載)
架設年次は不明です。全長2.6m、全幅員4.1mで、下鶴の『お大師さま』の横を流れる広瀬川の支流に架かる橋です。
通行の際はガードレールしか見えないし、一瞬で通り過ぎるので、橋だと気付く人は少ないと思います。
コンクリートの隙間に根を張った『ド根性榊』がシンボリックです❣
龍の橋(りゅうのはし)
平成7年3月に架け替えられました。全長7.9m、全幅員8.6mで、広瀬川の支流『スワミダ川』に架かっていて、皆さんお馴染みの橋だと思います。
しかし、このかっこいい『龍の橋』という名前の由来はどこから来たのでしょうか?
半世紀前は側にある倉田叶さんの家は通称『りゅうのはし』と呼ばれていました。懐かしいですね(^-^)
田代橋
昭和47年に架け替えられています。全長16.0m、全幅員7.8mで、消防ポンプ積載車格納庫の横の広瀬川に架かる橋です。
『おしょぶち』に行くための入口にあたり、橋の上からの広瀬川の眺めはとても美しいです。
消防団では、高欄にホースやブルーシートなどを掛けたりして利用させてもらってました。
二反橋
昭和39年に架設された橋で、全長2.9m、全幅員4.05mのコンクリート橋です。広瀬川の支流・田代川の水源近くに位置します。
小さくてコンクリートの柱と高欄がガードレールに隠れている為、橋と気付かず通り過ぎてしまうくらいです。
高欄柱には『昭和丗九年十二月掛替』と彫った石板が埋め込まれているので、およそ60年前に造られた橋だとわかります。
その頃県道が整備されたと考えると、前出の三つの橋も、架け替える前の先代は昭和39年前後に架設されたのではないかと想像できます。
鶴地区に現存する最古の橋はこの橋かもしれませんね💖
こうやって観てみると、新たな発見があったり、また新しい疑問が浮かんだり、興味は尽きません。そして、地元の橋に愛着が湧いてきます(^o^)ⅴ
【編集後記】
先日、一般社団法人天草地域総合研究所(総研)の研修会として、田代公園でキャンプを行いました。
キャンプ場にTVモニターを持込み、講師に婚活などのコミュニケーション術をレクチャーしてもらった後、災害時に役立つキャンプ術の体験を行いました。
メンバーがそれぞれ、サバイバルキャンプの技(?)を持っていて、お互いに教えあいながらの楽しいキャンプとなりました。
今後総研では、防災学習の手段として「天草ライフキャンプ」を推奨し普及させていきたいと考えているところです。その拠点の一つとして田代公園キャンプ場も認知されることを期待しています。
やっと梅雨が明けたかと思うと、今度は連日の猛暑(^_^;)
瀧の風を浴びて、涼をとりながらのキャンプはとても気持ちいいですよ(^-^)❣
令和5年8月 1日 編集・発行: 世話人 畑元正司
本町鶴まちづくりの会 会長 平田輝孝 事務局 倉田芳昭
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