鶴・ism つる・いずむ 第23号~鶴暮らしを楽しくする情報誌~
鶴の風景 ~やまんかんぶち(上鶴)~
先日の本町鶴まちづくりの会の会議で、『鶴の風景』が話題となり、
『やまんかんぶち』という場所を教わりました。
舌を噛みそうなこの名前は、近くに『山ん神様』があるからでは?と
想像すると、『山の神の淵』というのが名前の由来かと推測できます。
とりあえず、カメラを持って取材に行ってみることに・・・
上鶴の山ん神様のカーブから先に下りて行く道があり、そこを下ると平田輝孝さんの『別荘』(笑)があり、そこから川淵にバルコニー状に突き出した展望台?があります。
この淵が目的の『やまんかんぶち』で、対岸は岩盤の絶壁、右手上流からは岩に出来た窪みを流れ落ちる清流、そして淵の真ん中は大きなプール状になっていて、マイナスイオンと清らかな空気に包まれていました。
この日はあいにく曇り空で、雨上がりだったので、水は少し濁っていましたが、普段は清らかな水が流れ込んでとても綺麗だろうと想像できます。
昔、お婆さんがここで足を滑らせて溺れ死んだことがあって、それ以来子供達が近付かないように「婆さんの出てきて連れて行かるっとぞ~!」
といつも言われていたそうです。確かに淵の真ん中は2m以上の深さ
があり、子供には危険な場所だったようです。
ここから、岩がごろごろと折り重なった川岸を上流に少し上ると、川幅が広くなって森が開け、ひときわ大きな岩が川のど真ん中に鎮座しています。
名前を聞くのも初めてでしたがこんな風景が近くにあったなんて、感動のあまり夢中で写真を撮りました。また一つ鶴の美しい風景を発見しました。
『おしょぶち』から『やまんかんぶち』までほんの数百メーターなので、今年の夏には機会を見つけて沢登りに挑戦したいと思います (^O^)V
(畑元正司)
様々な鶴の情報を募集しています!
鶴・ismは鶴地区の情報を発信するコミュニケーションの広場です。
鶴の皆さんで作り上げる情報誌が理想です❤
日常の出来事や不思議に思う事等、鶴にまつわる情報を頂けたらありがたいです。
投稿文や写真等も受付けますので、
紙面作りに是非ご協力をお願いします(^-^)
第26回本町鶴まちづくりの会のご案内
日時:令和5年7月8日(土)19:00~20:30
場所:鶴自治公民館
内容:1. 田代公園整備活動について
2. 橋のセルフメンテナンス活動について
3.その他
連絡先: 本町鶴まちづくりの会事務局 倉田芳昭
世話人 畑元正司
鶴暮らしの達人
鶴の皆さんこんにちは。鶴と東京の2拠点生活をしている西山です。
鶴在住の人にスポットを当てて、インタビューさせていただく新企画です。
まず第1回目は、鶴暮らしの達人を目指すこの人、4月に奈良から鶴に移住して来られた松田浩幸さん(31歳)にインタビューをさせていただきました。
Q)本町鶴に移住された理由や経緯を教えてください
A) 農業がしたくて奈良にいたときから介護の仕事をしながら農業の勉強をしていました。
農業を自分で始めようと一念発起して空き家バンク等で土地を色々と探しましたが、天草の鶴の水が自分に合っていると思いました。鶴の人達の人柄もありますが、自分を着飾ることなく自然体で生きられるのがこの土地だと感じ、移住を決めました。
新和におばあちゃんが住んでいるので年に1度くらいは天草にきていて、縁もありました。おばあちゃんは毎週日曜日に畑仕事などを手伝いに来てくれています。
Q)これから鶴でやりたいことは何ですか?
A) まず、農業です。家の裏には段々畑が広がっています。手探りではありますが、実験的に色々作ってみています。
特に作りたいのはネギです。熊本県でネギは珍しいと言われましたが、鶴ブランドのネギを作りたいと思い、試行錯誤しています。ちなみに共同開発者はおばあちゃんです。手探り状態なので、地区の皆さんに色々と教えてもらえると嬉しいです。
また、鶴の米はとても美味しいと聞いています。ゆくゆくは米作りにもチャレンジしたいです。
そして、移住してきたこの古民家をたくさんの人が集えるカフェにできればと考えています。自分は本が好きですし、天草には古本屋が少ないので、古本カフェをつくりたいです。
お金と知識はないけれど、力づくでまちをあげていきたいです。
実に思慮深く穏やかな印象を受ける松田さん。遠い地に単身移住し、農業を始めようと行動されるまでには様々な葛藤や苦労もあられたかと思います。
挑戦の場にこの本町鶴の地を選んでくださりありがとうございます。松田さんが早く地域に馴染み、ご活躍されることを心より応援しております! (西山真璃子)
※松田浩幸さんは下鶴の旧池野直行さん宅に、天草市の空家バンクを通じて今年4月に移住されています。
この日は日曜日で、おばあちゃん・栄子さんもお手伝いに来ておられました。 栄子おばあちゃん、これからも時々鶴に来てくださいね(^-^)
【編集後記】
高校卒業以来、会うことも電話で話すこともなかった同級生・大浦出身のN君から、先日突然電話がありました。
ネットで鶴・ismを読んで、懐かしく思い電話したとのことでした。
彼曰く、鶴・ismがとても面白くて、創刊号から21号まで一気に読んだそうです。又、キャンプ場の整備などの活動に興味をひかれ、職場の同僚と「鬼火焼きを夫々の地域で何と言うか。」という話題で大いに盛り上がった事等、楽しそうに話してくれました。
私もバックナンバーまで全て読んでもらえた事と、何より、本町鶴まちづくりの会で取り組んでいる活動を高く評価してもらっている事が嬉しくてたまらず、ついつい長話しをしてしまいました。
まちづくりの会の取り組みに、益々やるきと勇気をもらえる出来事でした。
令和5年7月 1日 編集・発行: 世話人 畑元正司
本町鶴まちづくりの会 会長 平田輝孝 事務局 倉田芳昭