ライカマクロアダプターMで花を神秘的に撮影してみた【Leica】【LeicaM10-R】【マクロ撮影】
みなさん、カメラで写真撮ってますか?さじゃんです。ライカMのシリーズは接写できないことで知られています。(マニアックですよねw)レンズによっては最短撮影距離がなんと1mなんてレンズもザラにあります。ライカMシリーズに至ってはオートフォーカスもありませんし手ブレ補正もついていないのでかなり上級者向けのカメラだと思っています。ハードルの高いライカにおいてライトユーザーのために開発されたQシリーズはライカ初心者である当ブログのトモGPも使用していますが、ライカ上級者の私さじゃんはやはりLeicaと言ったらM、男ならM一択ということで(初代LeicaQも持ってますがw)今回もMで撮影した拙い写真をご覧いただけたらと思います。
■マクロアダプターは”こびとの世界”への入り口
LeicaのレンズやMシステムは”寄れない”ということをお伝えしましたが、Leicaから発売されているマクロアダプターをボディとレンズの間に噛ませると今度は寄りすぎて引くぐらいのミクロの世界へ全く違うカメラの世界としては変貌を遂げることが出来ます。
M240用と書いてありますが、恐らくMマウントであれば使用可能です。しかし問題があり、価格がなんと
80000円!中古でも50000円以上!!
たまにしか使わないアダプターにそこまでかけれるほどお人好しじゃありません!そこで、ネットを探すとカメラのサードパーティ製の大手のK&Fさんから良心的な値段であり登場してたので迷わずこちらをチョイス。
アダプターの長さを変えることにより撮影できるボケの範囲や焦点距離が変わるので二種類試すにもこちらのセットがおすすめです、なにしろ
9800円!!
ですからwしかし、Mでシステム基本はアナログな距離計であるレンジファインダーを使ってピント合わせをして撮影をします。しかし、今回の接写リングを使うとレンジファインダーでのピント合わせは不可能になります。そこで、思い切って先の写真で装着しているEVF(ライカ製)を装着しました。もう一つの方法はLV(ライブビュー)で背面液晶を覗きながらの撮影も可能ですがファインダーをしっかり覗いてピント合わせをしないと接写写真はシビアだと聞いたので思い切ってFVFを購入しました。
こちらもライカプライスで約75000円。この値段だけでコンデジ買えそうですねwここまで準備して軽く撮影して軽くLightroomで現像した写真がこちら。
(Leica M10-R Noctilux F0.95 50mm + K&F Macro Adapter)
蜷川実花の世界ですね、一気に魅了されました。ピント合わせがかなり難しいですし被写体深度がかなり浅い(そういうレンズを使いましたがw)ので手ブレ補正も無いMだとかなりの難易度ですが上手くいくとこんな写真を吐き出してくれます。
■ピント合わせがかなりシビアも独特の世界観
(Leica M10-R Noctilux F0.95 50mm + K&F Macro Adapter)
油絵のような世界観にも通じる作風ですね。周囲のボケもかなりドロドロで現実感のない感じがマクロ撮影の魅力なのかもと思い始めました。
(Leica M10-R Noctilux F0.95 50mm + K&F Macro Adapter)
今まで脇役だった蕾たちや植物が一気に主役に躍り出ることが出来る、それがマクロ撮影。レンズ特性なのかボケが時計回りに回転しているようにも見えます。
(Leica M10-R Noctilux F0.95 50mm + K&F Macro Adapter)
こちらも生花のような作風。花屋さんで購入したアレンジメントを撮影しているのですが、立体感と植物という枠を超えて細胞分裂みたいな抽象画にも見えます。
(Leica M10-R Noctilux F0.95 50mm + K&F Macro Adapter)
秋を感じさせる一枚も背景の緑の強さが終わりゆく夏の香りを強く残している感じがして個人的には好きな一枚です。
(Leica M10-R Noctilux F0.95 50mm + K&F Macro Adapter)
もはや、お花のアレンジメントに全く見えない一枚になってきましたが、主体となる花の色とボケの色を一致させると全体が紫の花に見えるのは自分だけでしょうか?
(Leica M10-R Noctilux F0.95 50mm + K&F Macro Adapter)
同じなような並びにボケと主体が重なると油絵みたいな表現に出来ることも発見しました。移りゆく時間がボケの流れとして見えてくるのが不思議です。
(Leica M10-R Noctilux F0.95 50mm + K&F Macro Adapter)
タイトルにも使ったこの写真なは暖色をメインとした現像を意識しました。女性らしいと言うか春らしい感じに出来たかなと思っています。
(Leica M10-R Noctilux F0.95 50mm + K&F Macro Adapter)
基本、色を強めてコントラストを強く打ち出すと蜷川実花の世界観になってしまいますがw個人的には直感的に美しいと思える写真はプロ、アマチュア問わずインパクト勝負でも良いのではと思っています。近代だとネイキッドやチームラボの表現に近い感じとも言えるかもしれません。
いかがでしょうか、LeicaのMで撮影したとは思えない写真達だったと思いますが撮影の幅を広げる意味でも皆さんもライカじゃなくてもいいのでマクロ撮影に挑戦する秋にしてみてはいかがでしょうか?秋はお花も美しい季節ですので。