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写真表現の概念が変わる。ライカM10モノクロームレビュー【LeicaM10monochrome】【M10モノクローム作例】
写真表現の芸術性はモノクロームである、さじゃんです。コロナ禍ですっかり外出しにくくなり写真の趣味(俗に言う写欲)が停滞していた自分ですが、ずっと買ってみたかったカメラM10モノクロームを今回縁あって購入することにしました。ライカ関連の記事は今までたくさんアップさせていただいて居ますのでもし宜しければこの機会に読んていただけたら幸いです。
基本的にはカラー写真が好きなのですが、過去にはフィルムカメラに傾倒し中盤フィルムで撮影したりフィルムライカも持っていた時期もありました。しかし、個人的に得意で一番芸術性を感じるのはやはり”モノクロ写真”であり、いつか上手に撮れるようになりたいという思いからモノクロ専用機であるライカMモノクロームシリーズを歴代使ってきました。
Mモノクロームと言うカメラの特異性や特徴は上記に譲るとしまして自分にとっての写真とはカラー写真は商業写真モノクロは芸術写真という棲み分けがされているのも事実であり、フィルム写真のように”モノクロでしか撮影できない感覚での撮影”はやはり特別だと感じてきました。
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今回購入したM10モノクロームもモノクロームシリーズ最新機種でカラーフィルターを排除した驚異の4000万画素モノクロームエンジンを搭載。ライカがモノクロームの性能を最大限に引き出すと謳い登場させたレンズ、アポズミクロン50mm F2 ASPHとともに最初のシャッターを切る作業に入ってみました。
■M10モノクロームの圧倒的描写能力
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この写真でまず感じたのは、最新型のM10モノクロームの光の描写能力。人間の目には捉えきれない光の軌跡を完璧に捉えつつ暗部の描写は非常に写実的だったりして、使い始めから本当に世代が新しくなる度に素晴らしい表現性能だと感じます。
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動く被写体にはめっぽう弱いLeicaMですが、シャッタースピードを手ブレしない程度に設定したある意味で気軽なスナップ写真のつもりで撮影しましたが”水の動きの躍動感”がカラー写真以上に感じられ色を落として見ないと見えない世界ってあるのだと改めて感じモノクロ写真の芸術性と可能性を感じられた一枚でした。
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鳩が水浴びを公園でしている昼下がり。圧倒的な描写性能のレンズのおかげかと思いますが過去のMモノクロームシリーズと比較すると圧倒的に”水”の表現力が素晴らしいと思います。波紋やさざなみ、水の中に沈んだ落葉までもが正確に表現されていて驚きます。
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朝の公園のベンチですが金属部の描写が生々しい感じがなのがお分かり頂けますでしょうか。アルミニウムは非常に光沢感に溢れ脚部の金属部のザラつきは非常にコントラストが抑えられた印象です。
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葉の模様の幾何学性は自然のそれとは思えないほどの美しさと感じてしまいます。中心から放射状に伸びるその葉は美しくもあり一枚一枚に付与された鋭利な刃物のような葉先も綺麗に描写されています。
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長い年月風雪に耐え生きてきた大木の強さを感じることが出来た一枚。モノクロームだからこそ出来た足りるを知る写真とは何なのか考えさせられた一枚となりました。切断された面に生命力をまだ感じることが出来るのは自分だけでしょうか。
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千羽鶴を抱えた少女の銅像。銅像のディティールが素晴らしく座り込んでいる膝がモノクロームを通してみると生身の人間がたたずんでいるように見えるのは光と陰影の描写能力によるものだと思います。
■M10モノクロームの可能性
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いかがでしたでしょうか、自分の拙い撮影技術と現像技術でもこのカメラとレンズの圧倒的描写能力を感じていただけたかと思います。M10モノクローム本体も100万円超え、レンズも100万円超えとある意味ドリームチームみたいな布陣で撮影しましたがライカがこの価格帯でもモノクローム専用機を出し続ける理由がしっかりここに感じられましたし自分の撮影技術もさらに向上できるように気がしています。(高級スポーツカーに乗ると運転がうまくなる感覚似ているかもしれませんが)また、現在所有しているM10-Rともに作例を皆様にお見せできたらなと考えております。
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