ある曲との再会と韓国の話
15年来、探し続けていた曲が、遂に見つかりました!
日ごろより大変お世話になっているnoteの先輩、ネリケシさんが『Shazam』という神アプリを教えてくださったお陰です^^!
アプリに聴き取らせるだけで、曲情報を教えてくれるという、素晴らしいサービス。
鼻歌でもイケルとの事でしたので、早速ドラえもんの曲を口ずさみましたが「見つかりませんでした」と出たというのは、ここだけの話。
流石の神アプリといえども俺様の音痴っぷりには手も足も出せんのじゃwww
アノ曲をフルで聴ける日が来るなんて…
完全に諦めていましたが…
ネリケシさんに大感謝の週末となりました^^!
判明した曲はこちらです。
何とも心地よいイントロ。
私が耳にしたのは、曲のラストの部分だったようです(3分05秒~)
この曲との出逢いは、私が30代半ばに韓国・ソウルへ行った時に遡ります。
慣れない環境にクタクタになり、這うようにビルから出てきた私の耳にこのメロディが届きました。
聴いた瞬間に「おぉっ、イイ!」と、ひと聴き惚れしてしまい、慌ててスマホで撮り始めたのですが、もたついて少ししか録画できませんでした。
その一か月ほど前に初めて韓国語テキストを開いたばかりの私には、それが韓国語の曲なのかすら判別できず、帰国後に調べましたが全くヒットさせる事ができませんでした。
ペ・ヨンジュンさんを「だーりん」と呼ぶパートのおばちゃんや、カラオケで冬のソナタのテーマ曲を毎回一番に歌う、微笑みの同僚「ヨンもどき」にも聞きましたが、判らずじまいでした。youtubeなら誰かしら教えてくれるだろうと動画をアップしましたが、情報を得られないまま著作権でアウトになりました。
翌年に再訪問した際、(これは韓国の人に聞いた方が早いだろう)と考え、レコードショップ数件をハシゴして店員さんに直接聞いてまわりましたが、やはり分からず。「韓国語ではない。」という意外な回答ばかりで、(え?じゃあ、いったい何語なんだ?)と、収穫ゼロの状況が続きました。
そうして15年もの時を経て、ネリケシさんがまるでモーゼの海割りの如く、解決への道を切り開いてくださったというワケなのです。
ネリケシさん、本当にありがとうございました!
さて、せっかくなので韓国での出来事を少しばかり書き残しておきたいと思います。
私が韓国へ行った目的は仕事です。
アパレル用品の仕入れのためにソウルの市場へ買い付けに行きました。
それ以前は東京の日本橋で仕入れていましたが、やはり規模が小さい。
大阪の繊維問屋街・船場にも行きましたが、同様でした。
そうなると中国か韓国かなと。
中国には行く勇気がなかったので、韓国へ行く事にしました。
ソウル市内には沢山の市場がありまして、中でも東大門市場と南大門市場は巨大です。
両者の違いは(大雑把に言えば)、南大門市場は観光客向けの市場、東大門市場はビジネス向けの市場です。
※アクセサリー関連は南大門市場内でもビジネス向けの製造販売を行っています。激安ですしオーダー製作の融通も利きます。
韓国語の文字を読むことはできましたが、何を言ってるのかはさっぱり判らず、隣国とはいえ国民性もかなり違います。たくさんのカルチャーショックを受けながら、観光施設には目もくれずに、ひたすら買い物に没頭しました。
そんな中での冒頭のメロディは、ほんの数十秒でしたが、随分と私の心を癒してくれました。
ソウルで驚いた事は数知れません。
・まず、ソウルの問屋街は超巨大です。とてつもなくデカイです。基本的に問屋街は深夜営業なのですが、それにしても仕入業者の数と物流量がハンパじゃありません。
・問屋街の至る場所が黒や青のビニール袋で埋め尽くされており、ゴミかと思ったら仕入れた商品でした。あれでよく盗まれないなぁと思います。
・タクシーもバスも恐怖レベルで爆走します。
・ホテル代をケチったら、浴槽にお湯が貯まらず、よく見てみると錆びによる穴が開いていました。
・ホテル代をケチったら、部屋の前の階段で日本でいう所の「ぐりこ・ちよこれいと・ぱいなつぷる」をやり始めた国籍不明の親子がいまして、2日目にして日本に帰りたいといました。
・空港からのリムジンバスでホテルへの到着順が最後となり、乗客が私だけとなった時、(異国で行方不明のパターン…)と思いました。
・辛ラーメン&ごはん&キムチの定食が驚異の210円で、怪しいと思いましたが、普段食べているのと同じ味で美味しかったです。持ち手の付いた鍋ごと出て来て、思わず「ジョンかよ。」って言ってしまいました。ジョンとは、昔実家で飼っていた犬でして、ジョンのお皿がアルミ鍋だったのです。
・何にでもキムチが付いてくるという噂は本当でした。本場のキムチは美味いと思います。
・店でチヂミを頼んだら、バカでかいピザみたいなチヂミが2枚運ばれてきまして、100%胸焼けすると確信したので隣席のオヤっさん2人組に1枚差し上げたところ、箸で私を指しながら何か喚きました。(なに?怒ってんの?)と思いましたら、どうやらそれが喜びの表現だったらしく、握手されて感謝されました。韓国の外食は基本的に2人前から、というスタイルらしいです。下調べが足りませんでした。
・出店ブース内で、店員さんが商品に囲まれながら鍋料理を食べておりましたが、モグモグしながら応対を始め、これが普通なのには驚きました。別の市場でも商品のふとんのすぐ横で屋台、などはよくある事で、自分用なら洗えば済む事ですが、流石に売り物は買えないなと思いました。
・何セットか購入したトランクスに「DENDI」の文字が! こういうのは本当にやめて欲しいと思います。捕まります。 FENDI ←?→ DENDI。 時間に追われるとこういう所を見落としてしまうので危険です。
・基本的に値札が付いていませんので、いちいち「コレいくら?」と聞かなければなりません。ほぼ100%値下げしてくれるのは良いのですが、超絶時間のムダでしかなく、ちょっと位の値下げの為に時間を無駄にできないという心理が勝ってしまいます。観光目的なら、会話も楽しめるので良いと思います。※日本の問屋でも価格を暗号化しているのが通例です。
・商品の質は極めて良いと思います。縫製もしっかりしていますし、日本に帰って販売した商品でも、品質に関するクレームは1件も発生していませんので、その点の信頼度はとても高いと思います。
・どの位安いかと言いますと、ネクタイ1本140円が現地の価格です。これを輸入して日本で売れば平均4,000円、高ければその倍の設定にしても次々と売れます。質が良いので、一旦売れればリピート購入に繋がり、好循環が生まれます。上下代だけを見ればぼったくりに見えますが、関税、国際便送料、国内送料、梱包費、保管費、発送費、人件費、モール出店料、日本向けの品質表示タグや取扱説明の作成取付費用、その他諸税などを差し引いた場合、仕入れ値がこの位でなければ大した利益にはなりません。特に関税が非常に高いです。なので、為替の状況が一変し、さらに原料高となった現在において、韓国に仕入れにいくメリットは無くなってしまいました。モノが良いだけに非常に残念に思います。
・一番驚いたのは、下りのエスカレーターに乗っていたら上から荷物がゴロゴロと転がり落ちてきた事です。何かのドッキリかと思いました。どうやらエレベーターに積み込むのが面倒で、エスカレーターを使って商品を蹴り落してるようでした。これ一回限りの体験でしたが、これはビックリ体験でした。
東大門市場はこんな感じです。
興味がありましたら行かれてみては如何でしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!