今年読んだウルトラ面白本2023
1994年から読書リストを記録し始めて早ン十年。
2023年も面白本にたくさん出会えました。
その中から、特に素晴らしかった作品をピックアップ!
*読了順
まだ12月があるけれど…。
もしさらにこれはスゴい!という極上本があったら追加します!
『誰?』アルジス・バドリス/柿沼瑛子・訳
『チェコSF短編小説集』ヤロスラフ・オルシャ・Jr+ズデニェク・ランバス編/平野清美・編訳
『図書館』ゾラン・ジヴコヴィチ/渦巻栗・訳
『火星からの来訪者』スタニスワフ・レム/沼野充義・芝田文乃・木原槙子・訳
『文明交錯』ローラン・ビネ/橘明美・訳
『クオークビーストの歌』ジャスパー・フォード/ないとうふみこ・訳
『鏖戦/凍月』グレッグ・ベア/酒井昭伸・小和田和子・訳
『人類の知らない言葉』エディ・ロブソン/茂木健・訳
『こんとんの居場所』山野辺太郎
『フランケンシュタインの工場』エドワード・D・ホッグ/宮澤洋司・訳
『覚醒せよ、セイレーン』ニナ・マグロクリン/小澤身和子・訳
『オレンジ色の世界』カレン・ラッセル/松田青子・訳
『異能機関』スティーヴン・キング/白石朗・訳
『未来経過観測員』田中空
『ギリシャ・ミステリ傑作選』デイミトリス・ポサンジス編/橘考司・訳
『黄金蝶を追って』相川英輔
『猫の木のある庭』大濱普美子 ◎2023年本気鈴面白本大賞受賞!
『チク・タク(×10)』ジョン・スラディック/鯨井久志・訳
『最後の三角形』ジェフリー・フォード/谷垣暁美・訳
『美しき血』ルーシャス・シェパード/内田昌之・訳
『穏やかな死者たち』エレン・ダトロウ編/渡辺庸子・市田泉 他訳
NEW!
『親愛なる八本脚の友だち』(シェルビー・ヴァン・ペルト/東野さやか・訳)水族館の清掃員として働く孤独な初老の女性は事故で失った息子の事がニ十年以上経った今でも忘れられない。一方、幼い頃に母に捨てられ、やることなすこと上手くいかず人生に希望を持てない青年は幻の父を探す旅に出る。そんな二人に絡むのは水族館に暮らす余命幾ばくもない知的なミズダコ(タコの平均寿命は4年)…。不思議な設定ながら、読んで吃驚の実に感動的な物語だ。登場する中央から離れたアメリカの町。そこの空気や住人がとてもリアルに活き活きと描かれている。この町に行ってみたいと思うほど。女性を慰める存在であるキャットちゃん(猫)もいい。今年読んだ本の中でも飛び切り大きな収穫だ。
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