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【新弾バトル10勝構築】ヤーコン型脳筋三神ザシアン解説

 どんぶらこ、どんぶらこ、ぱっか~ん。
 こんばんは、本気のグドラ使いともうすものです。

 今回は、12月21日に開催されたCL愛知と同日にポケモンセンタートウキョーベイで行われた新弾バトルで使用し、10勝5敗という成績を残した三神ザシアンのデッキについての記事を書こうと思います。CL愛知に参加した人のレポートではないので、全文無料で公開することにしました。一部参考にならない箇所もあるかと思いますが、これからシティリーグを控えている皆さんにも参考にしていただけたらと思います。

■デッキの選択理由

 今回、新弾バトルが行われた12月21日はCL愛知が開催される日で、ぼくはCLに参加する計画を立てていたので同日開催の新弾バトルには参加しない予定でした。しかし、愛知への参加権をかけたシティリーグで優先権まであと1勝足りず残念ながら落選となったので、愛知への遠征のチャンスは叶いませんでした。そのため、愛知に行けなかったときの第2候補として考えていたポケモンセンターの新弾バトルへ参加することにしました。
 ポケモンセンターの新弾バトルにおいては、朝の10時から17時まで(追記:通常時は17時まで行われるのですが、今回は16時までの日程に短縮されていました)ノンストップで対戦が行われるガンスリンガー方式で、3勝した人から順にプロモーションカードの「ビート」がもらえるというシステムでした。勝利賞のビートには数に限りがあるため、できるだけ早めに対戦を終わらせて次の対戦に移ることが重要だと考えました。そのため、自分のターンに考えることが少なく、対戦が早く終わるデッキとしてヤーコン型の三神ザシアンというデッキを使うことにしました。

 ヤーコン型の三神においてデッキの展開の根幹を成しているカードが、

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この「ヤーコン」です。
 この「ヤーコン」というカードは、自分の山札を7枚トラッシュする代わりに、トラッシュしたカードの中にグッズがあれば手札に加えることができるという、強力な山札掘りの効果があります。欲しいカードが当たるかどうかは運次第ですが、元の手札をキープしたまま最大7枚のカードを手札に加えることができるため、運よく多くのグッズが当たれば、手札が少ない状況からでも対戦を有利に進められる可能性を持っています。

 ヤーコン型の三神というアーキタイプは、今年の9月に行われたCL東京で、ヤーコン型の三神カメポチャを使用したLonさんが3位入賞を果たしたことで一気に有名になりました。以下に3位の方が執筆した解説記事を引用させていただきます。

 ヤーコン型構築の採用は、デッキの回りが運に左右される部分が多く、「ヤーコン使ってヤーコンが3枚落ちた」「事故って3ターンヤーコン使えず負けた」「CL東京で3位の人と同じデッキをシェアしたもう一人は2-3[要出典]など、数多くの運負けエピソード(といっても、最後の2-3の件は運要素が強かったのかどうかは不明だが)が存在します。そのため、ぼくはヤーコン型の構築にそこまで魅力は感じていませんでした(先に引用した記事で3位の方は「ヤーコンは運だけではない、ぜひ使って試して欲しい」と無料部分で言及していましたが、恥ずかしながらぼくは該当の記事をまだ買っておりません)。しかし、その時点でぼくが使っていた既存のジラーチで展開するタイプの三神ザシアンだと、新弾バトルの参加要件を満たすのに必要な「新しい弾のパックに収録されているポケモン4枚以上」を充足するのにはザシアン3枚しか入っておらず、4枚目の何かを投入するためにスペースを割くことが困難な状況でした。それに対して、ヤーコン型を採用すると、ザシアンを無理して4枚投入してもヤーコンで山札を掘っている間にトラッシュに落ちていくため、無理なくザシアンを4投できると考えてヤーコン型を使いました。また、同日にCL愛知が開催されるため、優秀なプレイヤーはそちらに流れていくと予想されたこと、そしてポケモンセンターでの今までの大会の参加者層を考えて、自分のようにシティリーグでベスト8に入賞したけど間違って抽選落ちてしまってポケセンに流れてくるような実力の高い参加者は少ないであろうと考えたので、多少運の要素で下振れてしまってもプレイングでカバーできるだろうと思ったのもヤーコン型を選択した理由です。結果的にはプレイングでカバーできるレベルではない程の事故を引いてしまい負けなゲームが多くあったので、次に向けて事故らない構築へと見直していきたいと思います。

■デッキレシピ

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(デッキコードは KKx8xx-7Bkfbq-J8D4x8 です)

■採用カード解説

アルセウス&ディアルガ&パルキアGX 3
 普通の三神デッキでは2枚なのですが、ヤーコン型を採用したので、ヤーコンでトラッシュに落ちてしまうことと、初手の対戦準備で種ポケを引きやすくするために3枚。

ザシアンV 4
 脳筋型なので4枚。

ゲッコウガGX(SMP2) 1
 かすみぎりでタチフサグマに攻撃を通すために投入しました。カスタムキャッチャーが2回しか使えないのでブロッキング相手にこのカードを通せないと詰みます。

ポケギア3.0 4
ヤーコンを引きたいので当然4枚。

カスタムキャッチャー 4
メタルソーサー 4

 当然4枚。

クイックボール 3
 当然4枚……としたいところですが、現物を多投しているので3枚でも十分引いてこれると判断して減らしました。

ポケモンいれかえ 3
 ブレイブキャリバー連打したいので多めに投入しました。

エネルギーつけかえ 2
 上振れればメタルソーサーと合わせて後1でオルタージェネシスを使える可能性が生まれます。実際のところあまり上振れませんが。

タッグコール 2
 使ってみて意外と強いと思った。

プレシャスボール 2
 三神と霞切りゲッコウガを持ってこれます。

鋼鉄のフライパン 2
 弱点がなくなる効果がはたらいていると相手のポケモンが「かかっている効果を計算しない」という効果のワザでダメージを与えても関係なく弱点がなくなるとかイカレだろって誰か公式に言ってきてください。このルール変更のおかげで炎ポケモンはかなりきついです(XY10突入時に裁定が変更されました)
 お礼はいくらでもします。

エネルギースピナー/転送 1-1
 スピナー高いから1枚しか持ってなかったので1-1です。あとはカードを散らしておくことで山札サーチ中のサイド落ちの確認が容易になるという利点があります。
(正直プロモパック第6弾だけ他の弾と比べて流通数少ないのがクソだと思う)

リセットスタンプ 1
 アンコモンの取り扱いがなくURしかなくて、URが高かったので1枚だけ。千葉ホビ絶対に許さない。

ふつうのつりざお 1
 ヤーコンで落ちすぎたエネルギーを回収するのに使います。

ともだちてちょう 1
 ヤーコンでヤーコンを巻き込みまくったときとかに使います。

げんきのハチマキ 1
 ブレイブキャリバーの打点を10足すことで270のラインまで見れますが、1回ぐらいしか使わないので1枚。ただレシリザ相手はフライパンの方が優先度高いし、メインに見ていたミュウミュウはどのみち先にクリアビジョン使われるので別にいらなかった。

ヤーコン 4
 脳筋型なので当然4枚。

シロナ&カトレア 3
 ヤーコンを回収する役目。このカードも縦引きできるカードなので、ヤーコンが引けないときにタッグコールから持ってきてシロカトで3枚ドローという使い方もできます。

マオ&スイレン 1
 入れ替え札として使える。

水エネルギー 4
 
ヤーコンで落ちるので多めに4枚。

鋼エネルギー 8
 メタルソーサーで付けられるカードなので、三神が殴りながらザシアン2体に3エネ付けられるぐらいの枚数。
 結構ギリギリだと思います。枠作って9でもいいかも。

■不採用カード解説

ジラーチ(SM8a)
 ねがいぼしがかなり強いですが、この大会の形式(ガンスリンガー方式)を考えて、特性使っている間に5枚のうちどれを取るか……と考えている時間で対戦数のロスになってしまうと考えたのと、エスケープボードを入れる枠を作れなかったので採用を見送りました。デッキの安定性を求めるならジラーチ入れてもいいなって思います。

フィオネ(SM11a)
 入れているとタチフサグマやモルペコの対策になりそうに見えますが、モルペコ相手は人形を複数置かれていると対策にならないこと、タチフサグマ相手にはブロッキング使ってきた相手が隠密フードを持っていると効果を防がれるばかりか山札に戻ることもできず特性の使用権だけ失うといういいとこナシのカードなので、対策にならないと思って見送りました。

ガラルジグザグマ

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 特性で1点乗せて270のラインを見れます。
 デッキ組んでる時はこのカードに気付いてませんでした。このカードがあるからフライパン貼ってもレシリザ相手に270当てられるじゃんってこの記事を書いてるときに気付きました。

エスケープボード
 ジラーチを入れる枠がなかったので不採用。ジラーチを入れる枠があるなら。

ふうせん
 かるいしの下位互換という使い物にならないカードに未来はないと思いました。一部では「かるいしとまんたんのくすりは強すぎた」という反応も見受けられますが、個人的にはかるいしが適正レベルでふうせんは弱く、まんたんのくすりはスタンだと強すぎるがエクストラだと適正ぐらい、すごいきずぐすりが今のエネルギーをトラッシュしないと回復できない効果だと弱すぎてまんたんのくすりのように回復は無条件の効果になってようやく適正ぐらいの効果だと思ってます。

しんかのおこう
 このデッキだとプレシャスのほうが上位互換になります。

リサイクルエネルギー
 ヤーコンで落ちたらトラッシュから拾えないって知ってた?ぼくは知ってたので入れませんでした。

オーロラエネルギー
 グズハラがなくて自由に持ってこれないので不採用。手札を捨ててエネルギーをつけるのはかなりリスク高いのでレインボーエネ復活してほしいですね。

■対戦レポート

1戦目○6-3 モルペコフラージェス
 相手がなかなかピッピ人形に触れずジラーチが壁になったターンがあったので、三神で押し切って勝ち。

2戦目○6-0 三神ラプラスVMAX
 相手事故気味だったので押し切って勝ち。

3戦目×0-6 三神ザシアン
 ガン事故。ヤーコンにアクセスできず、何回シロカト打っても水エネに触れず三神を起動できなくて負け。

4戦目○6-5 エースバーン
 序盤、エネが足りなくてアルティメットレイ打てないのにカスタムキャッチャーでエースバーン呼んできてキャッチャー無駄打ちするプレミス。それでも相手が溶接工で山札からエネを持ってこようとしたので、ジャッジ召喚して相手手札にエネなかったので3枚ドローを欠損させることができました。その他にもフライパン貼ってることに相手が気づかないなど相手のミスに助けられました。

 3戦ストレートで獲得こそ逃しましたがここでビートゲット。しかし対戦機会積むために来たのでこれで満足せずに続行。

5戦目○6-4 三神オロヨノ
 相手上手いプレイヤーだった上に後攻だったので無理ゲー感出ましたが、運良くドローが上振れてくれて後1オルタージェネシスを追加効果ありで起動。その後は相手も最速ムーブできっちり動いてきましたがテンポの差で逃げ切り。

6戦目○6-0 イオルブカラマネロ
 相手エネ引かなかったので三神で押し切って勝ち。

7戦目○6-3 三神ザシアン
 ぶん回して先2でオルタージェネシス起動して、テンポの差で押し切って勝ち。

8戦目×2-6 小ズガ
 先2でオルタージェネシスまで早々と回しますが、ここで前の手負いの三神にダメージ乗った状態のまま、後続の三神に付け替えをせずそのままGXワザを使ってしまう情けないプレミス。
 そのまま爆噴射で三神が落ちてしまいこちらの展開がもたついたので、そのまま押し切られました。

9戦目×0-3 マグカルゴGX
 三神に1枚目のエネを付けるところまで行きましたが、早い段階で相手のマグカルゴに5エネ揃っていたためようがんりゅうで早々と三神が落とされます。
 これでマグカルゴからエネがなくなりますが、相手は後続の溶接工もしっかり準備できていたため目無しで投了。次を勝って繋ぐプランを取りました。

10戦目×4-6 三神ザシアン
 後攻だったのでテンポで遅れを取り先にオルタージェネシスを使われます。最後は無傷の三神を壁にして耐えようとしますが、フィオネの特性を使われてしまい、ザシアンを差し出して負け。

11戦目×2-6 三神ザシアン
 こちらがひどい事故で、ヤーコンで山掘ってる間に水エネが3枚落ちて残り1枚はサイドというひどい様相。オルタージェネシスを使わずにザシアンで殴ることを余儀なくされました。
 その間に相手がぶん回って三神でオルタージェネシス→ザシアン起動まで決められて負け。

12戦目○6-5 三神タチフサグマ
 タチフサグマがきつかったですが、カスタムキャッチャーがサイド落ちしておらず、4枚しっかり使えたので勝ち。

13戦目○6-5 三神ザシアンニャイキング
 順調に試合が進み、相手のザシアンがブレイブキャリバーでこちらのザシアンを倒してきます。しかし、相手がオルタージェネシスを追加効果なしで使っていたのでサイドの最後の1枚を取り切ることができず、前のザシアンを倒して勝ち。

14戦目○5-0 モルペコフラージェス
 相手の展開がもたついて、モルペコをなかなか育てることができない状況でした。こちらがカスタムキャッチャーでモルペコを取ったところで相手投了。

15戦目○6-4 三神ザシアン
 この対戦は相手もヤーコン型を使っていました。
 相手に先攻こそ取られましたが、三神に先1でエネが付かずに出遅れます。これでこちらがアドバンテージを取ることができ、テンポの差を保ったまま勝利。

 15戦目が終わった時点で時刻が午後の3時54分。通常は17時までの7時間できるところでしたが、今回は16時までで終了だったので大会としては15戦目で打ち止めとなりました。ちなみに一応対戦だけ組まれたモルペコ人形戦はフリー戦という扱いになり、カスタムキャッチャーがサイド落ちで2回目を使うことができず3-6で負けました。ちなみに同日に開催されたCL愛知の影響か、通常より参加者が少なかったのでビートの在庫が大会終盤の2時半ぐらいまで持ってました。

 大会終了後は残ったメンバーでじゃんけん大会。当たりを引いた人は平日大会用のプロモカードであるガラル御三家3枚がセットで貰えるのでなにがなんでも負けられません。
 最初はスタッフのお兄さんとじゃんけんで引き分けと負けの人が退場、勝った人が残るという形式。
 ここでパーを出したところ、スタッフの出した手がグーで耐え。残ったのはぼくを含めて5人だったので、そのまま5人でじゃんけんという形になりました。そして5人でじゃんけんした結果チョキで一人勝ちして賞品獲得。やったぜ。

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 ガラル御三家3枚セットおいしくいただきました。

■おわりに

 今回は早めに対戦を終わらせられるようにと構築をシンプルにしたヤーコン型のデッキを採用しましたが、ヤーコン型でも回収用のカードを使うタイミングやメタルソーサーやアルティメットレイでのエネの貼り先など意外にプレイングの分岐点が多く、何も考えずに使えるようなデッキではないと感じました。
 また、構築したのが直前であったのでデッキを回す時間もなく、プレイングの練度が追い付かなかったという点で、直接負けに繋がったプレミスも多くあったのでその点を見直していかなければいけないと思いました。

 シティリーグが近いですが、上で書いた通りCLで使用した構築ではないため全文無料で公開させていただきました。これからシティリーグが近い人は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

 おしまい。


■余談

 今回のCL愛知でルカメルザシアン使って準優勝だった人に初戦で当たった人が、当日会場に現れなくて不戦敗だったんですよね。んで、その不戦敗だった人がドロップとして処理されたのかその後のマッチで試合が組まれなかったので、1回戦の相手の勝率(9-1で予選突破)の関係でオポネント高くて同じ勝ち点0でもきちんと3戦やって0-3ドロップした人よりも順位上なんですよね。
 さすがに納得いきません。
 株ポケには不戦敗の扱いを厳しくするとかしっかり対策を講じてほしいですね。

正直この欄の使い方がよくわかってない