教育版EBPM
教育を本気で語る会の探究大好きカズです!
今回はエビデンスベースの取り組みについてまとめてみます。
エビデンスってそもそも何?
っていうあたりから噛み砕いて、考察します!
1 エビデンス・ベースド・ポリシー・メイキング
EBPMは「客観的なデータに基づくとい政策形成」のことです。
EBPMについて考えるきっかけになったのは成田悠輔さんの書籍と出会ってからです。
主観的な勘や経験で物事を判断せず、
ビッグデータ等を活用した政策は信頼度が高くなります。
政策の有効性を高めるので、市民が行政に関心を抱いてくれます。
自分の街の行政を他人事と思わず、
当事者意識を持って暮らしのことを考えてくれます。
うまくいかなかったことを政治家のせいにせず、
政治家と一緒に住みよい街を作っていけるシステムは、
学校に求められているシステムの根本と同じです。
決して人のせいにしない。
自分自身で考えて、人と協力をする。
大切なものは学校も行政も同じです。
2 大切なものはスポーツでも変わらない
EBPMについて改めて考え直したのは、
この方との出会いがきっかけです。
アナリストの星川さんは野球界にはびこる「なんとなく」に違和感を覚えたようです。
経験則に基づいた解説は的を射ていない。
結果論が多くなり予想もあたり当たらない。
一方で、星川さんはトラックマンから得られるデータを基にした予想を立てるので、
説得力があり、よく的中します!
完全試合を達成した佐々木朗希投手の分析も納得ができました。
球が速い、変化球がスゴい、三振が多い、
からスゴいのではなく、
2600回転以上の速球を投げ込み、
バッターの手元で急降下する変化球の軌道があるから、三振の山が築ける!
このような具体的なデータを基にした分析があるからこそ、
投手も打者も効率の良い練習が行えます。
現在は150km台のストレートを当たり前のように投げる投手が増えました。
間違いなく球界の技術が進歩しています。
エース級のピッチャーは試合の翌日に、
星川さんのようなアナリスト達と投球の振り返りを行うようです。
投球の主観的な感覚と、
客観的なデータを照合しています。
大学入試の模試を受けたあとの振り返りと似ていますね。
3 3Kからの脱却
エビデンスを重視している人は野球界だけでなく教育界にもいます。
その中の1人が埼玉県戸田市の戸ケ﨑教育長です。
『経験と勘と気合い(3K)』から『客観的な根拠』へ。
戸ヶ﨑教育長は、具体的で本質的なデータを教育に活用されています。
その中の1つがリーディングスキルテストです。
教科書をちゃんと読みなさい。
問題文を理解しなさい。
行間にある作者の想いを考えなさい。
こんなことをもしカズが言われたとしたら、
「どうやってやるんだよ!?」とツッコミます。
抽象的な勉強はいつまでたっても結果がでません。
文章の意味を正確にとらえる力をつける具体的な方法を示してくれるのが、
このリーディングスキルテストです。
戸ヶ﨑さんはこのような具体的な方法を戸田市の教育に導入し、
教育政策シンクタンクを活用し、
様々な角度からアプローチをかけて子どもと大人の未来を拡げています。
子どもも大人も納得するようなエビデンスとプロセスを活用する。
ミドルリーダー世代のカズにも必要なマネジメント力につながります。
これまでの学校の当たり前のことって、
根拠の薄いものが多かったように思います。
「昔は〇〇とかをやってたんだけどねー」
「前の学校では〇〇とかができたんだけどねー」
経験値を振りかざす先輩が苦手でし
経験値の少ないカズにとって、
それを出されたら太刀打ちできなかったからです。
しかし、ミドルリーダー世代に差し掛かった今、
同じようなことを自分が言ったりやったりしていないか。
星川さんとの出会いを通じて、
改めて自分を振り返る機会になりました。
子どもも大人も楽しめる学校には、
みんなが納得できるエビデンスの活用が必要です。
それをアナリスト達から学び続けます!
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