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やさしい日本語×英語教育

教育を本気で語る会、英語教師のJOYです!
今回はやさしい日本語と英語教育の親和性についてまとめてみます。
やさしい日本語ツーリズム研究会の
吉開 章 代表との出会いを通して
英語の授業とめっちゃ似ている!
と、衝撃を受けました!


大学受験真っただ中の今こそ
受験勉強の未来について考えていきます!


1 やさしい日本語とは

「やさしい日本語」は、日本語を母語としない外国人や、
日本語でのコミュニケーションに困難を抱える
高齢者・障害者に向けた分かりやすい表現方法です。
その特徴は、文章を短くし、はっきり話すこと。
そして内容を簡潔にまとめることです。

この工夫により、誰もが理解しやすいコミュニケーションが実現します。
さらに、「やさしい日本語」は英作文スキルを磨くのにも役立ちます。
文章を短くまとめ、正確に言い換える作業は、
英語の表現力を高める訓練になります。
実際、行政でも取り入れられており、
言葉の壁を乗り越えるための有効な手段として注目されています。

2 東大英作文問題と似ている!


真っ先に思いついた東大の過去問がこちらです。

東京大学の英作文問題は単なる語彙力テストではなく、
日本語の理解力を試す問題です。
この問題の意図は、「三日坊主とは何か」を知り、
それを簡単に説明する力を問うことにあります。
もちろん three days boyとは英訳しませんよね?
「三日坊主」を説明するとき、
「すぐに諦める人」「簡単にやめてしまう人」というように、
やさしい日本語に言い換えると分かりやすくなります。
「give up easily」「easy quitter」と簡単な英語で表現できます。
この言い換え作業が、英作文にとても役立ちます!
このプロセスには日本語を簡潔にするスキルが不可欠です。
このように、「やさしい日本語」は英作文の準備段階として
非常に有効です。
言葉をシンプルにする力を磨くことで、
英語表現の幅が広がり、東大レベルの問題にも対応できるようになります。

3 カリスマ講師「関正生」先生のスキルにもつながる!

「やさしい日本語」は子どもたちへのコミュニケーションにも効果的です。
たとえば、「右も左も分からない」という言葉は難しいですが、
「全然わからない」と言い換えると簡単に伝わります。
同じように、「朝飯前だよ」は「簡単だよ」と表現する方が分かりやすいでしょう。
この「子どもにも伝わるように!」を英作文に活用なさっているのが
関正生先生です。

関先生曰く
英作文で迷ったときは
「普通の日本語」「簡単な日本語」に直すと
「簡単な英語」で表現できるとのことです。
上記の「簡単だよ」を英語で言うと「It’s easy.」のように短くまとまります。
朝飯前だよ、をbefore breakfastと直訳したりしません。
関先生がいう簡単な日本語は
「子どもにも伝わるように」することがベースになっています。
やさしい日本語との共通点がここにもあります!



この言葉のシンプル化は、英作文の基礎であり、
文法や単語の選び方を学ぶ上でも重要です。
「やさしい日本語」を意識することで、
子どもたちにも日本語の正しい意味を教えることができ、
外国人との交流や行政との連携など
メリットがとても大きくなります。
英語学習は受験のためだけではない。
受験勉強が社会の役に立たない。

このようなことをもう二度と言われないようにするためにも
英語を学ぶ意義や受験を乗り越える意義を子どもたちと一緒に考えながら
これからの日本の英語教育をもっと楽しくしていきます!

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