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アクティブリコール ~御上先生からの学び 2~

 教育を本気で語る会、英語教師のJOYです!
カズさんと同じくJOYも御上先生にはまっています。
ドラマでピックアップされたアクティブリコールを授業で実践してみて
思いがけない発見がたくさんありました。
その気づきと学びをまとめてみます!


1 そもそもアクティブリコールとは?

 アクティブリコールは、学習過程において
情報を積極的に思い出すことを促す手法です。
記憶の定着と理解を深めるために非常に効果的です。
単にテキストやノートを読み返す受動的な学習方法とは異なり、
アクティブリコールは脳が情報を引き出すことを強いるため、
より強固な記憶の形成が促進されます。
この手法は「テスト効果」と呼ばれる理論に基づいており、
情報を思い出すことで長期記憶における保持が向上します。

アクティブリコールの科学的根拠は
認知心理学の研究によって支持されているようで、
JOYが力説するよりも根拠を示したほうが生徒も納得してくれました!
さらに、総合型選抜への活用法が分かると
生徒のモチベーションがぐんと上がりました!

2 昔のAO入試とは全然違う

 大学入試における総合型選抜は、近年大きな変容を遂げています。
総合型選抜は学生の多様な能力や資質を評価する方向へシフトしています。
これは学力試験だけでなく、高校での学業成績や
総合的な資質評価も考慮されるものです。

 学生が思考力や創造性を発揮できるようにすることを目的としており、
大学側も求められる学生像が変化しています。
入試制度はより公平で多様性のあるものとなりつつありますが、
一方で学生には新たな能力やスキルが求められるようになっています。
そのスキルの1つが「表現力」です。

学習指導要領にも表現力を育むことは明記されており、
JOYの授業でもどんどん取り入れています。
しかし、人前で話すことに慣れていない生徒は
「意見を伝える」発表というより、
「原稿を読む」発表になりがちです。
英語の発表でも似たような傾向があったので
ICT×スピーキングテストに舵を切りました!

これは個別最適なスピーキングですが
アクティブリコールは書くことの焦点が当たっています。
そこで、アクティブリコールを「話すこと」にもシフトしていこうと考えています!

3 話す方が実は簡単?!

 生徒が発表を嫌がる理由は「話せない」からではなく
「恥ずかしい」からです。
失敗を受容する雰囲気が乏しいと、積極的にはなりにくいです。
しかし、スピーキングテストのような「録音型」だと
人から見られる恥ずかしさは激減します。
また、ペアワークやグループワークなどの少人数対話であれば
失敗しても大丈夫な雰囲気になりやすいです。
さらに、書き言葉の方が実はハードルが高いことも示してみます。
書き言葉は文法や語彙の正確さが求められます。
文章は読者に一度に伝わるものであり、
誤解を避けるためには明確で整理された表現が必要です。
このため、書く際には自分の意見や情報を慎重に選び、
論理的に構築する能力が求められます。

 一方で、話し言葉はカジュアルで即興的なコミュニケーションができます。
文法的な誤りや不完全な表現があっても、
非言語的な身振り手振り、声のトーンなどによってカバーできます。
大切なのは正しく伝えることより、
学んだことを自分で再構築することです。
その目的を明確に示し、生徒にアクティブリコールを楽しんでもらいたいです!

 御上先生を見ていると、自分の授業に活用したいヒントがたくさん浮かんできます。
カズさんの地域連携やJOYの英語の授業のように
様々な場面で応用ができます。
今夜の第6話では週刊誌と関連した「メディアリテラシー」にも活用できそうです。
今後も楽しみに観ていきます!

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