島根県の教育魅力化 part2
教育を本気で語る会のカズです!
島根県の教育の魅力を探究すればするほど、
驚きの発見の連続です!
日本が抱える課題の先進地で、教育を軸にした地域創生がどのように進んでいるのかをまとめてみます!
1 つわの学びみらい
前回の記事でも述べたように津和野高校にコーディネーターが配置され、
その後、小中学校や幼児教育にも配置されました。
コーディネーターの方々をコーディネートしているのが、
一般財団法人「つわの学びみらい」です。
今回のカズの津和野視察も全般的にエスコートいただき、
先生、地域、企業の方々をつないで生徒の学びの環境を整備されています。
津和野町教育ビジョンの基本理念に基づき、
校種や企業の壁を超えて
津和野町の未来を担う人材像として
「大人になっても自ら学び続ける」という目標に向けて取り組んでおられます。
大人になっても変わらない学びのスタイルというのはカズの目標でもあります。
勉強の目的は高校や大学に入学することが目的ではない。
受験を「通過点」と考えられるように将来につながる学びにしたい。
ずっとカズが考えていることですが、なかなか生徒にうまく伝えられていません。
そんななか、この魅力的なビジョンをどのように実践されているのか。
詳しいお話を代表理事の宮本善行様に伺いました。
2 未来を見据えたリーダーの悪戦苦闘
宮本様は津和野高校で教頭先生、校長先生でもありました。
以前にご紹介しましたコーディネーターの中村さんが津和野高校に赴任された時は、
スムーズな連携になるように尽力されていたと書籍にもありました。
学校を管理する立場から地域の学びを整備する立場になり、
どのような経緯があったのかをお聞きしました。
事前に読んだ書籍やリーフレットには載っていないものをお伺いしたかったので、
ご苦労されたポイントをたずねたところ
たくさんのコーディネーターさんの事例をご紹介いただきました。
ミクロの視点として、宮本さんは全体を俯瞰しながら
サーバントリーダーシップを意識されているように感じました。
また、マクロの視点としては、継続的な活動になるための戦略を練っておられます。
先述した小中学校に配置されたコーディネーターの方々を介して、
小中高が学校の垣根を越えられる方法を模索されています。
お話の中にはたくさんの失敗や苦労と苦悩がありました。
公立学校ならではの問題や地方ならではの文化もあり、
スムーズに連携できないところもあるのですが、
四苦八苦しながらブラッシュアップを重ねていかれる姿は
頼れるリーダーそのものです!
津和野の未来を見据えて動いている宮本様は
県外からの生徒を集めるための戦略として総合的な探究の授業を活用されています!
3 県外の生徒を惹きつける探究とは?
1番のポイントは「生徒が学びたい」授業になっていることです。
従来の「生徒が受ける」授業は文字通り受け身になってしまいます。
生徒が主体的になって学ぶためには、
学びたいと思える仕掛けが必要です。
津和野高校では前回ご説明したT-PLANとして授業を設計されています。
授業の視野を地域や社会に広げ
多様な大人と学びを深めることは、
子どもが社会と結びつく「生きる力」を育むことができます。
社会につながる学びは学校の閉塞感をなくしてくれます。
その魅力が県外生徒募集の大きな武器になります。
代表理事の宮本様にお話を伺ったところ、
これはまだまだ序章に過ぎないとのことです。
町営英語塾のHAN-KOHや地域系部活動グローカル・ラボなど、
教室の学びという枠さえも飛び越えた
学び続ける仕組みが増えてきています。
勉強は教室の机だけでやるものではない。
アインシュタイン曰く
「教育とは学校で学んだことをすべて忘れた後に残るものである」
チャイムが鳴って
先生がいなくなって
教室から出たとしても勉強したいと思えるもの。
それが津和野の「未来につながる学び」なのだと思います。
生徒数を「維持」から「増加」に結びつけるために
小中学校や行政との連携を深めようとしている宮本様からは
まだまだブラッシュアップを図っていこうという意気込みを感じました。
もう校長じゃないから…などの雰囲気は微塵もありません。
学校の学びの主役が生徒であるように、
津和野を未来は大人の勇気と行動にかかっているという覚悟を強く感じました!
一般財団法人つわの学び未来の仕組みを知るにつれて、
大人の方々も地元出身や県外出身を問わずに
皆さんが当事者意識を強く持っていらっしゃいます。
「誰かがいつかやるだろう」
「自分が変えなくてもいい」
カズや周りの先生方はそのように考えてしまっています。
何かを変えられないなら自分が変わればいい。
学校教育や地域創生の主役(当事者)は誰なのか。
いずれ向き合う自治体の様々な問題に
責任感と緊張感を持って向き合いたいです!
次回はメインステージとなっている津和野高校に焦点をあててみます!
課題先進地の津和野では教育も先進的でした!
乞うご期待!
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