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旗持ちは地域の子どもとの交流会 part3

教育を本気で語る会、日本一の父親を目指すジョージです。
通学路の横断歩道で旗持ちを続けていると、
地域の子どもたちから「旗持ちのおじさん」と認識してもらえると
話しかけてくれる子供がとても増えました。
そんな子どもたちとの対話から生まれた面白い発見をご紹介します。


1 本当はひとりで行きたい

 いつもおばあちゃんと2人で登校している小学生が
珍しく1人で登校する日がありました。
「今日はおばあちゃんと一緒じゃないの?」
「なんか急に用事ができちゃって今日は1人なんだ」
「そうなんだぁ。1人だと寂しいでしょ?」
「そんなことないよ。だって1人で行きたかったんだもん!嬉しいよ!」

満面の笑みで返ってきた言葉にびっくりしながら
その子の登校を見送りました。
周りの友達みたいに自分も1人で登校したかったけど
おばあちゃんが毎朝送ってくれるから
なかなか言い出せなくて、ずっと我慢していたみたいです。
一緒に登校することが良いか悪いかは
それぞれの家庭の事情があると思うので
一概に決められるものではありません。
ジョージが考えたのは、我が子に対する「子離れ」ができているのか
という心配です。
良かれと思って今まで我が子に手をかけていたつもりですが、
子どもが望んでいないお節介になっていたかもしれません。
我が子への接し方を改めて考え直したいと思えるきっかけになりました。

2 なんで横断歩道の近くにいないといけないの?

 話しかけてくれる子どもが増えたことは嬉しいのですが
そんな子たちが横断歩道から遠く離れた場所で
信号待ちをしている時がありました。
「話しかけられたくないのかな…」
不安になりながらその子たちを見つめていると
遠く離れた場所から会釈をしてくれて
横断歩道を渡るときには挨拶もしてくれました。
途中まで横断歩道を渡っている時に
「なんであんな離れたところで待ってたの?」と聞くと
「今日は暑いから日影がある場所で信号を待ってたかったんです」
とのこと。
確かに炎天下にさらされて信号を待つより、
横断歩道から遠くても日陰で待っていたいはず。
熱中症のリスクを少しでも下げられるのなら、と思い
後日から暑い日はジョージもそこの日陰で信号を待機するようにしました。
そうしたら他の子どもたちもその日陰で一緒に待ってくれるようになり
新しい信号待ちスポットが出来上がりました。
信号待ちのスポットを開拓してくれた子どものアイディアと
前例に捉われない柔軟な発想に感無量です。

3 なんでお父さんなのに旗持ちしてるの?

 旗持ちおじさんの認知度が上がり、
○○ちゃんのパパだよね?
と、娘を知っている子から話しかけてもらえました。
その子の質問が秀逸でした。
「パパなのになんで旗持ちしてるの?」
度肝を抜かれながら対話を続けました。
「旗持ちはみんなでやるものでしょ?」
「だって他のパパたちはやってないよ?
大体おじいちゃんとかじゃん。
時々ママたちもやってるけど、
パパも旗持ちやっていいなんて知らなかったよー!」

この子の発言は地域の文化の核心をついていると思いました。

育児のど真ん中にいる子どもたちの目には
「父親=育児」というイメージは
まだまだ湧かないようです。
ジョージの地域のパパ友は、公園の清掃活動や
年末の餅つき大会などに
一緒に楽しく参加しています。
しかし、夏休みのラジオ体操では父親の参加率はガクッと落ちます。
パパたちにお話を聞いたところ
やはり、平日は仕事の融通が利きにくいようです。
育児休暇や給付金などのシステムが変わったとしても
社会の体質が変わるには
まだまだ時間がかかるなぁと考えさせられました。

 朝の旗持ちは、子どものためにやっているだけでなく
思いもよらない気付きや学びをもたらしてくれます。
何より、子どもたちとの対話から始まる朝は
モチベーション爆上がりです。
仕事を頑張ればまた旗持ちの時間が作れる!
こんな動機付けも父親教師ならではなので
今後も続けていきます!

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