どうしたいのだろう?
成人の意味とは?
これを言うなら引き下げなきゃ良いんじゃないだろうか?
ぼくもその当時、自分は大人だと思っていた、いや、大人ではないが、自分個人として正常で論理的な判断ができていたと思っていた。しかし、45歳になった今から考えれば、そんなものは虚構であって、完全な勘違いであったし、多くの40、50代以上の人はそれに同意すると思う。ぼくは30代も結構そうでもないと思っているけれど、実はその”大人ではない部分”が、新しいチャレンジをする無謀さの基盤だったりするのだとも思う。やはり、人間は知りすぎると手足が縮こまるのは、仕方がない笑
ぼくは成人年齢を引き下げることに反対である。つまり、それは親として自分の子供に対する立場であり、それはやや保守的だと自覚している。自分の子をできるだけ手元に置いておきたいし、守りたいとも思う。
他国の例をみると、おおむね18歳が多い。あまり理由を明記していないケースもあるが、「18歳は法的能力を有するに十分成熟していると考えられるため」と考えられているからだと思う。本人の判断が正しかろうと誤りであろうと、そんなことはお構いなしで、まあ、そういうものだと思う。だから、本人がどんな仕事につこうと、それは自由であり、どんな事が起きても本人の責任となる。それが成人だろう。
なお、日本での成人年齢というのは、古くは14-5歳だったようなイメージがあるかも知れない。それは元服のせいだと思う。しかし、年齢がはっきり決まっていたわけではないという記録もある。また、元服が刑法上どう扱われるのかまで知らないので、果たして元服の意味が実際どうなのかがわからない。元服後は戦場に出ていったりはしているわけで、おそらく今でいう成人と同様なのではないかと推測はできる。(調べていないので知らない)
なお、フランスは常にかなりラディカルなので笑、参考にするのはほとんどのケースで成り立たないと思う。成人年齢については、17世紀あたりだったと思うけれど、一時は35歳位にまで引き上げられたことがあったはずだ。これは父親の子供に対する拘束する権利を拡大する意図があり、つまり、実家に引き留めるという意図があった。フランスは今でもはスーパーリベラルだけれど、当時は新聞ですら、家族をダイニングやリビングなりに集め、一家の主である父親が読んで聞かせるというのが普通だった。識字率の問題とは別に。だから、父親さえ丸め込めば、新聞の売り上げることができた。また、昨年の法改正では、性交同意年齢を当初13歳に設定しようというところを、マクロン政権が5歳引き上げて、15歳となった。なお、15歳未満との性行為について、両者の年齢差がわずかでない限りレイプとみなし、20年以下の禁錮刑を科すもの。近親相姦の場合、同意年齢は18歳とされる。新法は、15歳未満の子どもと5歳年上までの相手との性行為は認めている。この年齢差について大きすぎると批判する議員もいる。フランスはなんでもありだ笑
まあ、ぼくは日本はこういうことに対して、結構保守的であり、それが日本にはあっていると思っている。しかし、若い人たち(もちろん、ぼくもかつて若かったわけだが)が、自分たちも大人であり、それを認めろといい、それに国として同意するならば、引き下げればいいと思う。ただ、そのせいで発生する問題も引き受ける必要はあると思う。
今の高校生あたりはぼくらの頃より圧倒的に自由がきき、自在に情報を仕入れているので、その行動もかなり幅広い様相を呈していると思う。すなわち、親からコントローラブルな子の割合は下がっているはずで、とにかく厄介になっている印象があるし、海外がなぜかなり古くから18歳なのかを考えると、成人年齢を引き下げることで親を子から守るという意図があるのではないかとも思う。
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