見出し画像

個人ZINE『本を拾う』制作日誌 #01

2024年12月7日。土曜日の夜。

フリーペーパーとして誕生した『本を拾う』0が、
装いも新たに『本を拾う』RE:0(創刊準備0号 リマスター版)として、
一斉(?)販売を開始しました!


本を拾う RE:0 創刊準備0号 リマスター版


この「RE:0」は7月14日発行の「0」真逆の視点とアプローチで自由自在な発想で作り直した「やり直し版」でもあります。じっくり考え、少しずつプロットを作成し、構成や企画そのものを見直しました。

というわけで、今回から「本を拾う制作日誌」、新装開店です!



個人ZINE『本を拾う』プロジェクト、始動


事の発端は今日、つまり2024年12月8日(日)の3か月前の9月8日(日)からはじまる。

その日は東京・吉祥寺へ足を運んだ。

『本を拾う』0の売り込みのためにコンタクトをとっていた招文堂書店さんの朝市に行ってみて、店主さんと「どうしても」話してみたかったのだ。そもそも、

「同人誌の朝市?」

と最初は関係性がうまくつながらなかったのだが、いざ行ってみると
下町っぽい路地で露店を広げて売るというスタイル。
自分はこの人の息遣いの感じ取れる雰囲気がとても気に入った。

前もって店主さんからは

「判型(本のサイズ)が大きいフリーペパーは置いていないんです」

ということだったんが、そんなのはお構いなし。

到着し、ご挨拶を済ませ、『本を拾う』0本体をお渡しして1時間ほど話し込んでしまったのである。

 今日持ってきた水筒には緑茶が入ってます。
 会社や外で飲むのは決まって水出し緑茶がいい。
 お茶には割とこだわっているほうかな?

という、初めて会う人が天気の話をするイギリス人のように軽快なおしゃべりが続く。

そもそもなんで吉祥寺まで来たんだっけ?

んーーーーん、まぁ、いいっか。

ただそのなかで引っかかったことが一つあった。

「値段をつけて売る」

ということだ。店主さんは値段をつけて売ることに肯定的だった。

「モチベーションにつながるし、制作活動費にもなりますよ」

とおっしゃっていたことが今思えば「人生の」分岐点だったように思う。その日を境に、もっといい本を作りたい気持ちが増殖していった。

「本気度が変わってくるかもなぁ」


そうこうしているうちに、

「よし、ひとりだけどレーベルを立ち上げていっちょ作るか!」

やる気が10割になっていた。


こうして新たに

個人ZINE『本を拾う』プロジェクト(またプロジェクト!)

を立ち上げたのである。

(つづく)

いいなと思ったら応援しよう!