アナログとデジタルの融合…からデジタルへ
Unity Japan 様のお題で「あなたの創作を支えるアイテムは!?」( #創作のマストアイテム )というのが目に入ったので記事を書いてみたくなりました。どうすれば良いアイデアを生み出せるのか…を文房具側から考えていた自分にとってはとても興味深いお題なので!
文房具が大好きになったきっかけ
もともと学生時代からシャープペンシルボールペン、ノートなどの文房具が好きで、いろいろ買ってみて試すことを習慣としてきた人間なのですが、改めてそのきっかけはなんだっけ?と思い出したところ高校生になったタイミングが1番大きかったのでは…と思います。
当時、田舎の中学生だった自分は家の近所にある文房具店で適当に選んだシャープペンシルとノートを使って勉強をしてきました。シャープペンシルについては、鉛筆を使うのが嫌になって(手が汚れるから)シャープペンシルに切り替えたという動機はあったものの、特にこだわりは持っていませんでした。
そして、高校入学が決まった時に文房具にこだわり始める第一段階のきっかけができます。
高校入学にあたって入試を受けたわけですが、なにぶん田舎なものですから受験する高校は「家の近く」が基準であり、「自分の学力であればこの高校」と皆がなんとなく決まるような環境だったため正直入試に向けて勉強をすること自体があまり熱が入るようなものではなかったのです。
ただ、高校に入れば今後大学入試が控えていて、こんな田舎に住んで自由気ままに生きている人間とは違って、入試に向けて勉強を頑張っている人たちと戦わなきゃいけない。そのためにも高校からはちゃんと勉強しよう!と考えて、本屋にいって勉強に関する書籍を立ち読みしてました(買えよって話ですが)。
どの書籍だったのかは覚えていないのですが、そこに「高校からノートを取る時の筆記具にはボールペンを使うべき」みたいなことが書いてあったんですよね。鉛筆やシャープペンシルとは異なり、「ボールペンは消せない=集中してノートを取らなければならない」といった内容だった覚えがあります。
今ではボールペンも消すことができますが、当時は消せなかったので「確かにその通りだ!」と純粋無垢(無知)だった自分は筆記具をすべてボールペンに切り替えたわけです。
結果的に言えば、高校入学と共に勉強レベルが上がったこと、部活に全力を注いでいたことなどから授業中寝てばっかりで、違った意味で書き間違えをしなかったのですが。。。
ただ、この時にボールペンを使ってノートを取る習慣ができたことが本格的に文房具を考えるきっかけになりました。
ボールペンとノートで覚え、アイデアを生み出す
授業中は寝てばかりで活用できていなかったのですが、さすがに受験勉強をしなければならない時期になってくると授業に加えて自宅などでの学習時間が増えてきました。
国立大学を目指そうと考えていたこともあり、センター試験を受ける必要があることと二次試験も複数科目が必要となることから覚えなければならないことがたくさんありました。どのような方法が自分にとって1番頭に入れることができるのかを考え、「ひたすら目で読む」「声に出して読む」「ノートにひたすら書き込む」など試していたのを思い出します。
結果的にどれが1番いいのかはわかりませんでしたが、「ノートにひたすら書き込む」のが自分にとって楽しみながらできる方法だと判断し、多くの時間をノートに書き込む作業に費やしていました。
当時、何本ボールペンのインクを使い切るかを勉強した目安にしていて、使い切ったボールペンを保管したものをたまに見返して「よし、ちゃんと勉強しているな」とモチベーションを上げるツールにもしていたくらいです。
ただ、最初の頃にやっていたキーワードをひたすら何度も書くことや教科書を写すといった作業はいくら楽しいとは言え、時間がかかってしまうことや単純な暗記にはいいものの流れなどを覚える必要がある場合に時間をかけた割りに後から紐づける作業が発生してしまうことなどからやり方を考え直さなければと途中から思い始めていました。
ノートとペンを使ってどうすれば暗記もできるし、相関関係なども覚えられるのか…を考えた結果、「マインドマップ」的な形で書いていく方法に辿りついたのです。当時「マインドマップ」なんてものは知らなかったし、実際にやっていた方法は「マインドマップ」と比較するのも申し訳ないくらい貧相なものでしたが、そこから更にノートを取ることが楽しくなったのを覚えています。
結果的に、この時のやり方が「記憶する」ことだけでなく、「アイデアを出す」ための時間にも使えるようになりました。完全な自己流ではありますが、ノートの取り方やメモの書き方を少し工夫するだけでこんなにも世界が広がるのか、と感動しました。
文房具へのこだわり
高校の頃に「ボールペンでノートを取る」ことで文房具を意識するようになり、受験勉強の頃に「ノートの取り方次第で暗記も創作も段違いにやりやすくなる」ことを学んだということを書いてきました。
ただ、この時点ではさほど文房具に大きなこだわりは持っていませんでした。もちろん、お気に入りのボールペンをひたすら使い続けることはしていたのでまったくこだわりがなかったわけではないですが、そこらに売っている物の中で価格考えたらこれでいいか、くらいの気持ちで選んだ物でしたしね。
文房具にも少しこだわりを持ち始めたのは大学を卒業して、社会人になってからでしょうか。大学時代は自分のパソコンを持つようになって、ひたすらパソコンに没頭していた4年間だったため、文房具よりもパソコン周りにお金を注ぎ込んでいました。
社会人になってから再びペンとノートを使ってメモを取る機会が増えたこと、手帳を使うようになったことから文房具にまた目が向くようになったのです。
そのようなタイミングで出会ったのが、ZEQUENZ(ジークエンス)360°というタイのメーカーが作っているノートでした。このノートが本当に良かったと思う点がドンピシャだったんですよね。
1.ページ数が多い割りに安い
2.名前の通り、360°折り曲げても大丈夫
3.裏写りしない(ことがほとんど)
今もそうでしょうけど、MOLESKINE(モレスキン)が結構人気あるノートで、MOLESKINE(モレスキン)を使う人が多かったのですが、価格は高いし個人的には少し書きにくさを感じていたため他のノートを探している中で出会ったのがZEQUENZ(ジークエンス)でした。
このノートに出会ってからはZEQUENZ(ジークエンス)以外のノートを使わないレベルにまでハマってしまい、在庫切れなどで困らないようにちょこちょこ買い増していき、家に十分な量を確保していたくらいです。
そして、当時Watermanのボールペンと万年筆を購入していたのですが、ボールペンとノートにこだわると更に書くことが楽しくなるのだというのを実感させられました。
仕事はもちろん、プライベートでもノートを用意して、暇さえあればメモを取ったり、アイデアを出したりしていましたね。スマートフォンに変えるのも遅かった方の人間なので、電車に乗っている時も隙あらばノートを出して書いていたのを思い出します。
デジタルを取り入れ、デジタルに取り込まれ…つつある
それくらいノートとペンの組み合わせによって生きてきた人間なのですが、現在はデジタルを利用した環境にどっぷりと浸かりつつあります。
何が自分をそうさせたのかと言えば…Apple Pencilなんですよね。Apple Pencil有能すぎるでしょう。。。
当初、ノートに書いたものをいつでも見れるようにと思ってノートをスキャンしたものをクラウド上で見られるようにしていて、「結局は紙とペンがい1番だよな」と思っていたのですが…
Apple Pencilを試しに買ったら十分使えることがわかり、デジタルで作成してそのままデジタルで保管する環境に移りつつあります。ノートアプリやイラストアプリ、デザインアプリなども充実していて、用途に合わせてアプリを使い分けて作業できる点も非常に便利です。
もちろん、紙のノートとペンがしっくりくる場面も依然として多いのですが、今のままではデジタルの世界に取り込まれてしまいそうです(笑)