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展覧会にて
どうも、サラリーマン僧侶です。
先日、東京 上野でやっていた展覧会に行きました。
そこで感じたこと・学びをこのnoteに残します。
展覧会について
上野アーティストプロジェクト2023
いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間
この展覧会では、アーティスト6名が人間以外の自然界の生き物を「うつす」ことをテーマに、創作・表現された作品が並んでおりました。
私が行った日は、日本のバードカービング界を代表する内山春雄(うちやま はるお)さんの講演があり、とても興味深いお話を聞くことができました。
学びと気づき
私は"いかに自己中心的"か
内山さんの講演を聞かせていただき、学んだことは下記の通り2つあります。
①そもそも「バードカービング」とは何か
②内山さんのかける思いは何か
①バードカービングとは何か
【バードカービング】
バード(bird)=鳥、カービング(carving)=彫刻、即ちバードカービングとは鳥の彫刻のことです。
(中略)
最近では「バードカービング」は装飾品だけではなく、剥製を飾らない運動としても進んでおり、博物館などでも剥製の代わりに「バードカービング」を展示するところが増えています。
又単に技術的に実物の野鳥に似せ写実的に作るだけでなく、自由な発想により芸術的なものを追求する作品も出てきました。
現在では世界的規模のコンテストも毎年アメリカで開催され、日本でも「日本バードカービング協会」を中心に各地で普及の為の教室や展示会が開かれています。
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恥ずかしながら、私は「バードカービング」が何なのかも知りませんでした。
本当に何も分からずに展覧会に来てお話を聞いておりましたが、思わず聞き入ってしまいアっという間の90分に感じました。
②内山春雄さんの思いとは
内山さんは、バードカービングを通じ、視覚障害を持っている方へ鳥について勉強するための教材「タッチカービング」を発案されているとのことでした。
鳥以外の動物に触る機会はあっても、鳥を触る機会はなかなかありません。(衛生面での理由もあります。)
しかし、タッチカービングを通じて子供達の声を聞いたり、真剣な顔を見ることで、内山さんはより一層活動に取り組まれているようです。
また講演だけでなく、展示では実際にタッチカービングを体験できるコーナーもありまして、私も触れてみました。
タッチカービングのことを知り、身をもって経験することで、いかに私が目の見えない人のことを忘れて生きていたのかに気づかされました。
思えば、普段使っている電車や駅、施設など、目の見えない人のための機器やユニバーサルデザインは私の身近な所にたくさんあります。
それらが何のためにあるのか、誰のためにあるのか、自分の所業で必要な人たちを困らせていないか、改めて自分を振り返るきっかけになりました。
牛達から教えてもらったこと
印象に残ったアーティストと作品をもうひとつご紹介します。
冨田美穂(とみたみほ)さんによる、木版画で描いた牛の作品達です。
とても繊細で美しい表現が特徴的であり、とても巨大な紙に描かれていたため、牛の「美」圧倒されました。
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ここに描かれている牛達は、みんな牧場の牛達。
牧場で終わってしまうであろう牛達の一生を考えると、私が食べる肉も飲む牛乳も、彼らの「恵み」であり「おかげさま」なんだ、とハッとさせられました。
また、この絵の中の牛達をを見るまではみんな同じように見えていましたが、1枚1枚1頭1頭を描き分けられている牛達をじっくり観察すると、模様や毛並みが違うように個性が輝いていると感じることができました。
最後に
美術館や展覧会を見ることは元々好きですが、なかなかきっかけがないとこの頃は行かなくなってしまいました…。
自分の感性を磨くためにも、刺激を受けるためにも、もっともっと多くの作品やアーティストと出会いたいと思います。
合掌