賭博するなんて信じられない!

黒川検事長の賭け麻雀報道。

当然世間の厳しい目にさらされています。


ただ、老人が起こす自動車死亡事故と同じで、それって理屈が感情に侵食されてない?という意見や報道を目にします。

何が悪いのか?

まず、「賭博が悪い」「違法賭博が悪い」が混同されてますね。

賭博は悪くないです。国営のギャンブルがあるし、パチンコ店も実質民間の賭博ですが社会慣例上許されています。

ここでいう「社会慣例上」というのは、法執行機関(警察検察等)が違法性を認めて検挙していないという意味です。


昼メシをかけてジャンケンしたり、ゲームに負けた方がコンビニにジュースを買いに行く。普段、自分は賭博に関係ないと思ってる人もこれくらいの経験はあるでしょう。

悪いのは違法賭博

つまり、ここで議論をするべきなのは、賭博の良し悪しではなく、「テンピンのレートの個人セット」は違法賭博」に当たるかどうか?

雀荘では採用されているレートで、これより高くなると摘発を受けてしまいます。レート以外にもチップなどで金額を動かせるようになりますが、基本はこのレートが基準になります。


雀荘では合法だけど、個人がやるには違法では?

風営法は届出制で、あくまで遊び場を経営しますよという制度で、賭博かどうかは関係なく、私は法の専門家ではないのですが、個人はダメとういのは道理が通らないのではないでしょうか。


常習性は?

月に4回ほどらしいです。常習とは言えないでしょう。


つまり、この麻雀は違法賭博ではない。と考えます。


でも1円からでも違法だって判例があるよ?

まず、立場や世論でそれまでの慣例を曲げて、法運用する危険性があります。警察が意図を持って微罪で逮捕する・しないを決めてはいけません。

実際に、左翼過激派を貸金法で捕まえた例があるのですが、数千円を知り合いに貸したからという理由だそうです。

過激派だから正義という考えの人とは民主主義と自由についての考え方に隔たりがありますが、上記の貸金法やジャンケン賭博で警察が特定の人物のみを摘発するのは危険です。

つまり、テンピンまでのレートなら摘発されない。つまり違法とは言えない。と言えると思います。


パチンコが違法賭博かどうかの議論はありますが、パチンコ店に通う人を賭博罪だと断罪しないのと同じ理由です。



じゃあ何が悪いんだ

まず、コロナ自粛中と言う事。これは非難されるでしょうが、あくまで自粛。違法性は無いし、これを持って処分というのは間違ってます。自分が自粛警察になってないか振り返る必要があります。

マスコミとの癒着体質

結構これが問題だと思います。

政治家の取材には若いくて容姿のいい女性記者が担当する。というのは数年前の政治家と女性記者との会食が報道された時に言われたマスコミの体質です。

官僚政治家(に限らずスポーツ選手なども)と報道記者が、個人的関係を積み上げて情報を交換するというのはマスコミの常態化した取材手法です。

今はフェイクニュースの代名詞となった「関係者談」は昔は信頼してもいい文言でした。(だから、今でも「関係者談」を使ってるマスコミは世間のマスコミを見る目の変化を理解出来ていない)

20.5.30追記。
共同通信が「関係者談」で安倍内閣が懲戒処分を訓告処分にひっくり返したと報道しました。その後のほかの証拠も出ず、ほかのメディアが追従する事もなく、報道ステーションに出た共同通信の記者(記事執筆者ではない)が「事実かどうかはさて置き」と言ってから言及するなど、自分の中ではほぼフェイクニュース扱いです。そもそも、内閣がひっくり返す動機が分かりません。動機は証拠ではないですが、ストーリーがなければ普通の人は納得しません。この記者やこの記事を買った地方紙、取り上げた人達はこのストーリーがあり得ると思ったのでしょうか? あり得るかどうかすら怪しいストーリーに思います。


今回マスコミ記者側がハイヤーを用意したように利益提供に抵触しそうなギリギリのやり取りが行われています。これが違法とは言えないまでも権力とそれを監視する第四の権力の報道機関の距離感としては不適切なのは言うまでもないでしょう。


麻雀論

賭博とセットでなければ遊べないのか

遊べないです。私はノーレートがいいですが多くの人はノーレートでは熱くなれないそうです。

とかいう私もポイントとレーティングを賭けてネット麻雀やってます。アドレナリンが賭博によって増えるのは間違いないと思います。


賭博が悪いから麻雀も悪い、という論法がこれからしばらくはつきまといます。

ですが、私見としては、

賭博ではなく違法賭博が悪い

実情と合わない判例、パチンコや雀荘のグレーゾーンを警察ではない文民たる国会や内閣が決める


この2つが今後必要となるとおもいました。