憎しみと恨みを手放す方法

これは、半年ほど前に書いたnoteだ。これを書いた後、結局アップする度胸もないままに眠らせていた。思い出して読んだら、意外に立ち直っている自分に気が付いた。

ただ、きっかけがあれば、やはりフラッシュバックもするし、動悸もするし、指先が冷たくなる。完全に立ち直るにはまだまだ時間がかかりそうだ。

誰かの役にたつかもしれないし、子供が成長したときにへーーくらいの気持ちで読んでくれたらいいかな。

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私の母は浄土真宗のお寺の娘だ。小学生のころ聞いた話で、今でもよく覚えているのは、善人は許される、悪人はなおのこと許される、という言葉だ。善人は当然仏さまに許されるが、悪人はそうせずにはいられなくて悪事を働くのだから、なおさら許されるのだ、という。

母は、だから貧しい人、困っている人には優しく、助けてあげるように、と言った。私は今困っていて、だれかに優しく、助けてほしいと思っている。

私の心には、今憎しみと恨みがうずまいていて、これを消すにはどうしたらよいのかわからずに、ネットで検索しまくっている。

あるキーワード（ざっくりいえば名前ですけど）を発端として、それにまつわるいやな感情と記憶がまるで昨日のことのように蘇ること、これをすべて消し去ってしまうことができたらどんなに楽だろう。

ネットには、負の感情に支配されていることがいかに損なのか、どんな不利益があるのかを書いている人もいるし、消すことはできなくても、それを踏み台にして幸せになることが最も良い仕返しだと書いている人もいた。恩赦という言葉で、こちらが相手を許すことができればラクになる、と書いている人もいた。

しかし、どれもこれも私にはフィットしなかった。探しても私の気持ちを軽くする情報はまったくない、と分かった。怒りをそのままにして、心の奥底に沈めたまま3年経った今、怒りは増幅し、憎しみと恨みとなって私の感情を支配しているようだ。

「怒りを露わにするのはみっともない」「怒ったら負け」と思って今まで生きてきた。だから、仕事でどれほどムカっときてもその場では怒りを抑える。それは「ヒステリーｗ」「ムキになっちゃってｗ」「感情のコントロールができないなんて精神的に幼いんじゃない？ｗ」などなどあらゆる中傷から自らを守る為と、自己肯定感をこれ以上下げないためだったのだが、その考えは間違っていたようだ。

憎しみと恨みは、怒りをそのまましまい込むしかなかった、過去の私の悲しみに繋がっているように思う。怒りを我慢するべきではなかったのだろう。

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12月現在、10月から断捨離を始めたら、周りでいろいろなことが起こっている。良いことなのか、悪いことなのかはまだ結果がでないから分からないけど、たぶん過去との決別に向けて変化が起こっているのだと思う。思おう。