2023年に遊んで特に心に残ってるゲーム20本
2023年にプレイしたゲームは135本でした。
せっかくたくさん楽しんだので、年間のまとめ記事みたいなものを作ってみることにしました。今年遊んだ中から選んでいますが、発売はもっと古いものも含まれます。
思い出した順で書いていきます。惹かれるものがあれば遊んでみてください。ゲーム探しの一助になれたら幸いです。
01.HARVESTELLA
季節の変わり目ごとに、すべての生命を脅かす「死季」が訪れる世界で、農業しながら世界を救うアクションRPG。
キャラやストーリーがとにかく魅力的で、今思い出しても「よかったなあ」としみじみ思える。農業やアクションがストーリーのノイズにならない塩梅なのも個人的にはとてもよかった。(人によっては薄味で残念に感じるかも)
ストーリー重視の作品や、ファンタジーなSFが好きな方にぜひ触って欲しい作品。
02.SEASON: A letter to the future
美しい景色の世界を旅して、写真を撮って、人々の話を記録していくロードトリップアドベンチャー。
綺麗な景色を見て楽しんで、音を聞いて楽しんで、「このゲーム」を「わたし」がやったから得られる感情、というようなものにたくさん触れられたように思う。遊んだ直後は写真を撮るのが楽しかったな~という感情が強かったんだけれど、今思い返すと自転車で風を感じたことが強く印象に残っている。いろんなことを自由に体験できるながらも、「記録する」という大目標があるのが、自由度が高すぎるゲームで何をしていいかわからなくなるわたしにはちょうど良かった。のんびりと歩き回って少し切ない世界を味わえる良いゲームだった。
03.SANABI
伝説的な退役軍人が最後の作戦に招集され、謎に包まれた巨大都市を駆け抜けるワイヤーアクションプラットフォーマー。
よく動くかわいいドット絵、爽快ながらも難しいアクション、そして胸に迫るストーリーとすべてが高水準な逸品。翻訳が一部怪しいというのが唯一にして最大の欠点だったんだけれど、それも修正が入るということで完全無欠になる。主人公が被弾で死ななくなる設定、ワイヤーのエイムアシストを強くする設定など難易度緩和もいくらかあるので、アクションが少し苦手な人でもがんばればギリギリなんとか……なるといいなあ……(それでも難しいので大丈夫と言い切れない)(でも本当にいい作品なのでやってほしい)
04.Kentucky Route Zero: PC Edition
閉店することになったアンティークショップの配達員が、最後の荷物を、地図にも載っていない謎の場所へ届けに行くポイント&クリックADV。
ジャンルとしてはマジックリアリズムというらしい、現実のなかで非現実的なことが当たり前に起こるような表現方法がされている。たくさんあって視点も一定でない選択肢を、選ぶほど自分だけの物語が作られていって、世界の広がりに圧倒されるような感覚があった。詩的だったり哲学的だったりする文章の連続なので楽しめる人をかなり選ぶ作品だとは思う。でも刺さる人にはド刺さりすると思う。もしかしたら好きかも……と思ったら触ってみて欲しいな。
和訳がよくないというレビューが散見されるけれど、2023年中に改善和訳が正式実装されたので今は大丈夫になっています。
05.Minute of Islands
心と体を蝕む胞子が蔓延した島を救うため、巨人からもらった特別な道具を持った少女が一人で旅に出るパズルプラットフォーム。
この作品のストーリーに関して、一切の先入観なしでやってほしいなという気持ちがクリアした当時からあって、今も変わらないのでおすすめの言葉が難しい。ネタバレすると楽しさが……とかじゃなくて、そもそも受け取り方にフィルターをかけたくない気持ちがある。
アートワークやストアページの紹介などを読んで気になった人はぜひ。
06.ライアートリック ~本格推理・心理学アドベンチャー~
悪い嘘を絶対に許さない主人公が、表情分析などで嘘を見破って複雑な事件を紐解いていく安楽椅子探偵系推理ADV。
わたし自身、個人的に「嘘」について思うところがものすごくあったので、「嘘」と真正面から向き合ったこの作品のシナリオで心を刺激されることがたくさんあった。嘘との付き合い方に悩んでいる人……という表現をして自分のことだと感じる人がこの世にどのぐらいいるのかわからないけれど、もしいたら何か刺さるものがあるかもしれない。
推理ゲームとしてはちょっと発想の飛躍が必要な部分があったりしたけれど、事件自体は面白かったので良かったと思う。
07.Later Alligator
ファミリーに狙われてるから助けて! って言うワニのpatくんのために、ファミリーたちから話を聞いて真実を突き止めるお話。
ゲームとしてはファミリーからお話を聞くついでに頼み事をこなしていくミニゲーム集のような感じ。
主人公のワニがとにかくかわいらしい。有志による日本語化MODが優秀で、軽快なやりとりを楽しめるのも大きい。https://twitter.com/mme62939094/status/1592081150310318081
08.Spiritfarer
霊魂になった友人達を舟に乗せて世界を旅して、本人が望んだら死後の世界まで連れて行ってあげるマネジメントゲーム。野菜を育てたり、料理を作ったり、鍛冶をしたり、それらのための素材を取りに行ったりいろいろやる。
正直、作業ゲー好き寄りのわたしでも作業しんどいな~って思ってしまう場面があったので取り上げるか悩んだんだけど、心に残っているゲームをピックアップしているので入れることにした。心には本当に残っている。すべての別れが満足や解決と共にあるわけじゃないことを描いてくれているのが個人的にはとても好きだった。
09.Chicory: A Colorful Tale
突然色を失ってしまった世界に、先代「絵ふで使い」チコリーから譲り受けた魔法の絵筆を使って色を取り戻していくパズルアドベンチャー。
かわいい絵柄で繰り出される、絵描きや夢を追う人の心をえぐるストーリー。主人公の内面の苦しみだけでなく、制作側の意図を疑うぐらい無神経なキャラクターの存在などが良い感じに地獄を生み出していた。
絵を描く人なら多かれ少なかれ刺さるところがあると思うし、描かない人がこれをやってどんな感情を抱くのか見てみたいという気持ちになる作品。
10.Sable
砂漠の少女が、自分が何者になるか決めるための旅に出る3Dアドベンチャー。
わたし自身が3D酔いであまりじっくりできなかったんだけど、それでもずっと、良かったな~、もっとやりたかったな~って思い続けている作品なのでピックアップ。ストアページを見ればわかる独特なアートワークの世界を、戦闘も落下ダメージもない状態でのんびりじっくり冒険できてとても楽しかった。いつか3Dに慣れたら再挑戦したいな。
11.違う冬のぼくら
友達必須のアクションパズルゲーム。画面に映っている物が違う状態で、おしゃべりしながら解いていく。
難易度が簡単すぎず難しすぎずなので、謎解きが好きな友達とちょうど楽しめると思う。多分。アクションが少しシビアなのでお互いに心を広く持とう。
12.すみれの空
不思議なお花と一緒に、すみれの一日を「とっておきの一日」にするADV。
やわらかなタッチの優しい雰囲気で、優しくない状況が描かれていて、いろいろ想像しちゃう物語だったな。小粒だけど良い作品。
13.If only I could go home early
家に帰ると死んだふりをしている妻に起きて貰うため、妻の仕掛けた謎を解くポイント&クリックの謎解きゲーム。
これはひとりでやったんだけど、配信して友達にでも見せながらやればよかったって思うぐらいツッコミ所が多くて面白かったな。全体を通すと「可笑しい」だけじゃないのもポイント高い。操作性がとても悪かったのだけ注意。
14.Puzzline -パズライン-
2~4人で遊べる、多分UNO系統に分類されるカード対戦ゲーム。カードに穴と突起があって、前の人の出した突起にはまる穴がないとカードが出せないようになっているのが独特で面白い。
カードの種類が豊富なので、「そのカード何!?」とか言いながらわちゃわちゃ出来て楽しかった。気楽で良いパーティーゲーム。
15.A Little to the Left
散らかったいろんな小物達を、あるべき場所に整えていく整理整頓パズルゲーム。たまにネコチャンの邪魔が入る。
ずっとやっていたいな~と思えるリラックスパズル。今でもやっていたいと思ってる。クリアしちゃったからもうやってないけど。
16.パラノマサイト FILE23 本所七不思議
突如始まった「蘇りの秘術」を巡る呪いのデスゲームの真相を追う謎解きホラーADV。
ホラーだけど明るい雰囲気で進むのが楽しかったな。情報の出し方がうまくて、疑問に思った場所にかならず後でアンサー貰えるのが気持ちよかった思い出。謎のほどけていく感じにスカッとできた。
17.マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年
養母の実家がある離島へ訪れた少年が、様々な怪事件に出会うすこし不思議なテキストADV。
マダミスをやったことがないのでマダミスっぽいかどうかはわからなかったんだけれど、純粋に事件の面白い推理物として楽しめた。推理の遊びが少ないのが難ではあったかも。(解釈によってはこれでもいけない?という選択肢が無情に切り捨てられる)色んな物事をパキッと解き明かしていけて気持ちよかった。
18.ザ・リワインダー~黄泉からの旅人~
精霊と交信し過去を変えられる「逆夢師」になって、呪われた村を解放するパズルアドベンチャー。
中国の伝統的な民間伝承が元になっているらしく、古い中国の雰囲気をたっぷり味わえて良かった。主人公のキャラも好き。
19.ICEY
ナビゲーターの指示に従い、与えられた使命を果たすために敵を倒していく横スクアクション……の皮を被ったメタ要素回収ゲーム。
声優、下野紘さんの感情豊かな声を楽しむゲーム。本当に楽しい。声を聞きたいという気持ちでゲーム進めたの初めてだったかも。
20.Spells & Secrets
入学したばかりの魔法学校が突如闇の力に襲われたので解決のためにがんばろう! という見下ろしのローグライトアクション。
ダンジョン内にちりばめられている謎解きを、いろんな魔法で解決していくのが「魔法使いのゲームしてる~!」って感じられてとても楽しかった。魔法たくさん覚えても全然使わないの出てきちゃうな~っていう問題を解消しているのがえらい。魔法使いになりたいときにおすすめ。
おわりに
あれもこれもと言い出すと全部入れたくなっちゃって危険なのできりよく20本にとどめておいた。こうしてみると推理ゲームが多いかな……? ゲームはジャンルより絵柄で選ぶことが多いんだけど、物語が好きなので結果的に物語要素の強いものが心に残りやすいみたい。
2023年のクリアしたゲーム記事をマガジンにしておいたので、ゲームの趣味がめちゃくちゃ合いそうとかでもっと気になる方がいらしたら(いるのか?)こちらから各記事ごらんください。
せっかくなのでSteamの年間レビューも貼り付けておくとこんな感じでした。
今年は本当にいろんなゲームを楽しめました。来年もたくさん楽しめたらいいな。