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そして2023

2019年から2022年自分の人生の中でもあり得ないほど駆け足で過ぎていき当然思いもしなかった出来事がこれでもかと重なって光を灯したり影を落としたりした。2020年に書いたこのノートの投稿の中に印象深いものがありそれが2019年のような普通に行き来できる世界が来るのは2023年からだと断言してあった。それは私の希望的観測とかではなくてその時にあったオーストラリア国内のニュースソースからの受け売りだ。奇しくもその予想は大々当たりで今に至る。

前置きはさておき2023年も5月が来ようとしており、下手したら半分すぐに過ぎ去っていく勢いだがそんな序盤に私が大好きだったギターリストが急逝した。
全国ツアーを周ってそしてファイナルを終えて数日後だった。
職場でそのことを知った時、一瞬時間が止まった。正確には時間がスローモーションで切り替わっていくそんな感覚だった。
特殊な場所で暮らしているから幾分人との別れに関してはドライというか慣れていたつもりだったのに。居なくなってしまった事実と受け止めないとという気持ちとイヤイヤ待てよそんな訳あるかとそんな何人もの私が言葉を四方八方ばら撒いては消えていった。

以前から私はよく泣いていた。なぜが聴くと泣いてしまう曲が「For.」に収録されていた。とても素敵な泣く要素がない曲なのに。だけれども今ならわかる。

素晴らしい音楽が思い出となり作品として語り継がれるようになるのは当然のことなのだがもう少しだけ一緒にそれを感じたり受け止めたりしたかったな。

気持ちの落としどころをまとめて整理するにはまだまだ時間がかかるしいつまでもその影や姿を、目で追ってしまうけれどそれは自然の事なのだ。そして今後は姿が見えない事もまた事実だと進んだり下がったりしながらこの道を歩いていこうと思う。sumikaと彼が遺していった素晴らしい曲と共に。


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