[散乱文章]その五十四
胸の中に抑え込んでいた悲しみや苦しさや痛み。
それが最大規模で爆発して広がった後、徐々に集束している。
まだ歪なそれは、それでも煌めく原石となるだろう。私はそれを、磨いていくのだ。ゆっくりと時間をかけて。
美しい思い出という宝石に、変えていく。決して忘れ得ぬ悲しみの色をした、それはなんと美しい宝石だろうか。
それを胸に抱いて、生きていこう。痛みも苦しさも悲しみも、そのままでは辛いから。きっと煌めくのだ。
散乱文章その五十四「悲しみの色をした宝石」
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