[散乱文章]その五十六

山本五十六という人が言ったとされる言葉があります。
「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かず」
この言葉、内容としても、もちろん素晴らしいのですが、私はこの語呂の良さが好きなのです。
いえ、ご本人が言った時には、ここまで語呂が良い感じではなかったかもしれません。でも、人の口にのぼるたび、日本語として覚えやすく通じやすい形になっていったのではないか、と思うと、言葉の不思議な力を感じます。

人の心に沁みる言葉というのは、意識して言えるものではないでしょう。どんな名言でも「感動させてやろう」という意識が芽生えたとたん、その相手には伝わらなくなる。なんとなく、そんな気がするのです。

山本五十六の言葉も、部下を思っての発言だからこそ、今日までたくさんの人の心に響くのではないかと、私は思います。

まぁ、今回は五十六という数字から、山本五十六のことを思い出して、少し調べたりしつつ書いたのですが、この言葉自体は、前から好きです。だって、その通りだって、思うから。

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坂本蜜名
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