[散乱文章]その六十一

平成という時代に生まれて。私は今日まで、何を見てきただろうか?

私が生まれた時、日本経済はバブル崩壊真っ只中であった。失われた二十年という不況を、ずっと生きてきた。それゆえだろうか、私の精神は預金額に比例して安定性を持つようになった。すなわち、預金額が多ければ安定し、少なくなれば不安定になる。いや、日本人は割とそういう人、多い気がするのだけれども。

この三十年、世間の中にあった空気感として思い出されるのは、「不安」である。生まれた時から大不況である身の上としては、就職氷河期やら未曾有の震災やら、不安になることこの上ない。年金も私の世代では、支払われるか、わかったものではないし。

でも、楽しいことも、ある。例えば、私の子どもの頃のテレビと言えば、アニメ黄金期であった。バラエティや音楽番組も、確かに見ていたが、アニメは本当に食い入るように見ていた。ある種の情熱を持って見ていたように思う。まぁ、だからアニオタと化したのだな、私は。

さて。今年の夏は、何を見られるだろうか?
ジブリだろうか?それとも、スタジオ地図?
映画館に行くのも楽しいが、私の希望としては、夏の夜、家族揃ってテレビの前に集まり、みんなでアニメを見る。そんな情景があってほしいな、と思う。

#平成最後の夏 だから。みんなでアニメ映画を、見たいなぁ

散乱文章その六十一「アニメ映画」

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