りばいばる#070 スポーツデイ in オランダ
これは2017年4月23日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。
イースター休暇の後はメイバカンシーとか呼ばれる日本のゴールデンウィークの大型版のような学生の為の約2週間の休暇に入りました。
この大型休暇の前に長女と次女が通う小学校ではスポーツデイと呼ばれる行事が行われました。
スポーツデイと呼ばれるだけあって、オランダ版の運動会だと解釈していたのですが、実際は違いました。
スポーツデイ当日、数日前にようやく開催場所が決まったというメールが届き、会場であるデルフト市内にあるその運動施設に朝集合し、各担任の先生のいる所に子供達は集合します。
4月から赴任した新しいイケメン校長先生が拡声器で挨拶(オランダ語なので何を言っているか全く分からない)した後、おもむろに爆音で音楽がかかり体育担当の先生が朝礼台の様な台に上がって、子供達を呼び集め、各自水筒やフルーツの入ったリュックを背負ったまま集合し準備体操ならぬ準備ダンスみたいなものが始まります。
準備運動の後は各グループ内で更に5〜6チームの少人数に分かれ、運営ボランティアの保護者と共にそれぞれ散らばっていきます。
他の保護者達が帰って行く中、かけっこの様な競い合いを想像してビデオ片手に子供達がどんな競技に挑戦するのか楽しみに見守っていたのですが、2チームに別れてカラーボールや小さなコーンやミニクッションみたいなものを相手陣地にひたすら投げ入れるという様な終わりのないゲームやフラフープ4本を組み合わせて立体的なオブジェを組み立てその中に入り込んだり、
平行移動しかできない鬼の横をすり抜けて向こう側に走り抜けるゲームだったり、空き缶にひもを通したポックリで歩いたり、穴の開いた的にボールを投げ入れたり、大きなトランポリンの周りを囲んでボールをバウンドさせながらパスし合うゲームだったり、ズボンに挟んだシッポを奪い合う鬼ごっこだったり、みんなでロープに繋がれた車を引っ張ったり、日本の運動会とはほど遠い、オランダならではの独特な競技の数々をただただ傍観するばかり。
日本では馴染みのなさ過ぎる運動の数々にオランダ語の説明も理解出来ないのでしばらくは意味が分からぬまま周りの子達の動きの見よう見まねをするしかない状態で、子供達は少しかわいそうに思いました。
数分するとサイレンが鳴り響き、そのタイミングで競技をローテーションしていくシステムで、しばらく眺めていたのですが、特に応援している親の姿も見当たらないので一旦帰ることに。
お昼前に会場に迎えに行くと丁度スポーツデイが終わるところで、全員にアイスが配られましたがこの日があいにくの寒さで子供達が残したアイスの処理をするハメにw
再びイケメン校長の拡声器の挨拶の後は特に何の合図もなくバラバラと子供達と親が帰って行きました。
帰りに娘達に聞くと「楽しかった!」そうなので、スポーツデイとは運動会というより思い切り体を動かす日だと理解したのでしたw
それから毎年スポーツデーは開催されるものの、運動会ではないことが分かっているのでさっさと帰ってしまうようになりましたw
去年はイベントというイベントが軒並み中止になってしまい、まだこの先もどうなるか分かりませんが、こういった子供達のイベントだけはなくならない世の中になって欲しいなあと切に願います。