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りばいばる#176 親への試練?!シンタクラースの日のプレゼント交換

これは2019年12月10日にAmebloに投稿した記事の"りばいばる"です。

サンタクロースの元となったとも言われるオランダ最大のイベント、12/5のシンタクラースの日も我が家は今年で4度目となりました。

2021年11月現在、6度目の今年は昨年に続き、新型コロナウイルスの影響で微妙に縮小・中止という状況です。

未だにシンタクラースの明確なルールを把握出来ていないのですが、おぼろげに分かっている(つもり)情報を羅列すると、シンタクラースは11月下旬ぐらいにスペインからピートと呼ばれる黒塗りした従者達を従えてやって来て、各地を周り、(我が家が暮らすデルフトは11/23(土)に盛大なパレードでした。)その少し前からTVでシンタクラースジョナール(英語のジャーナル)という子供向けのシンタクラース専門ニュース番組が毎年毎日放送され、小学校ではフルーツの時間などにその番組を観てぐんぐんシンタさんへ向け気持ちを昂らせていきます。

毎年シンタ一行の現在を放送するのですが、今年は汽車でスペインからオランダに向かって来る設定で、去年は確か船で海からの設定でした。

その道中などでピート達がプレゼントを失くしてしまったり、立ち寄った街のどこかに迷い込んだり、シンタクラース一行のすったもんだの様子を子ども達はハラハラしながら見守るという訳です。

その頃から家庭では毎日のように玄関の靴に人参を入れたりして、シンタクラースの乗っている白馬(この馬も名前があり、重要な役割っぽいです。)が夜中にその人参を食べに来るという設定で、朝人参がなくなっており、替わりにお菓子やちょっとしたおもちゃや鉛筆などが置いてあったり、家庭によって様々な楽しみ方があるようです。

今年は、去年スペインに帰らず、オランダにあるシンタさんの別宅に白馬のオゾスネルと一緒に一年間滞在していたんだとかw

ドライバーサービスのお得意様の、日本語を話せるオランダ人のご婦人に確認したところ「プレゼントは12/5の夜だけで充分!」とのことだったのですが、まあこれが正解ということでもないのがオランダで、特に正解を求めなくても良いじゃないという風潮の中、我が家は完全に12/5の夜のみ、ほんの小さなプレゼントが翌日の朝娘達の靴に入っているというルールでいかせてもらっていますw

うちの娘達が通う現地校では毎年恒例の、朝ピート達とシンタさんの愛馬が学校を荒らしまくった替わりに、ちょっとしたおもちゃのプレゼントを置いていってくれる日が今年は11/28で(前もって有志の保護者で学校を荒らし、子ども達に気付かれないようプレゼントをラッピング。)、後日にピートジムと呼ばれる体育の授業時間にプレゼントの入ったズダ袋を背負いながら平均台を歩いたり、高い場所へ登ったりというこれまた恒例イベントを各グループでこなし、シンタ&ピートが絡むイベントの際はピートのコスプレや帽子やマントなどを着用して来てOK(明確なOKラインが分かりません笑)で、最終的に12/5の本番にシンタクラースが全国の小学校に一斉にやって来るのです。

この12/5の、学校にシンタさん一行がやって来る際は薄暗い朝っぱらからスピーカーでガンガンにダンスミュージックアレンジのシンタ&ピートソングを流して狭い校庭がクラブ化しており、先生達が率先して歌い踊っています。

更にシンタさん一行の登場の演出が毎年各学校毎に凝っていて、我が校の場合は最初の年はトラクターの荷台に乗ってやって来て、2年目はデロリアンだったかな?去年は救急車からケガしたピートを連れて、今年は大きなテントが校庭に張ってあり、MC(DJ)の先生が子供達とコール&レスポンスで「ピートー!!!」と呼びかけるとテントの中からピートが登場。シンタさんは学校の中に泊まったという設定で学校の中から登場しました。

その後は再びクラブ状態で、踊りまくり、子ども達は午前中シンタ一行と過ごして遊び倒してお昼で終了。翌日は家庭でのパーリーナイトwを考慮してか、いつもより1時間遅く始業され、昨晩のプレゼントを学校に持って来て遊ぶという具合に徹底してシンタクラースをこれでもかと楽しみます。

家庭によりけりでしょうが、4歳~10歳前後の子ども達は完璧にシンタクラース一行の存在を信じているのか、とにかくおもちゃやお菓子がもらいまくれるから余計なことは考えないのかw、夢中であることは間違いなく、我が家でも毎朝シンタクラースジョナールをおさらいしながら娘達はとウキウキしているのですが、とある噂ではグループ8(小学6年生にあたる)になったら先生から真実を打ち明けられる場合もあるとか!

今年、長女はオランダ語の向上の為に週一回お世話になっているロゴペディ(言語聴覚士)の先生から不意に「妹達にはまだ内緒にしておくんでしょ?」とシンタクラースの真実をさらりとバラされてしまい、あっけない幕切れとなってしまいましたw
うちはどこまで純粋でいれるか実験していたのに、余計なことをしてくれたもんですw

そしてこの時期、娘達が通う現地校の場合はグループ5(小学校3年生にあたる)からはクラス内でのプレゼント交換の準備が始まります。

このプレゼント交換が厄介な代物で、事前にプリントが配られて、町で売っている小さなおもちゃやお菓子の中から予算5ユーロ以内で欲しいものをリスト化するのと、自分が「好きな、興味のあること」例えば歌が好きだとか、サッカーが好きだとか、馬を愛してるとか、絵を描くことが好きとかを書き込み、それを学校でシャッフルして親に再分配されます。

そこに書いてある希望の品を12月頭ぐらいまでに町に買い出しに行き、更にはその「好きな、興味のあること」をモチーフにしたプレゼントBOXを製作し、更にはそれにその子に向けてのポエムをオランダ語で書いて添え、12/5のシンタの日にクラス内で交換するのです。

予算5ユーロ以内の希望の品はスーパーやACTION、HEMAなどオランダ中に存在する大手小売り店舗で販売してある物にしなければ、相手に探す手間が発生するので、事前にお店に下見に行って、何だったらどこの店で売っていると書き込まなければならず、そしてそのプリントが配られた際は、そのプリントを頼りに希望の品を探しに行く手間が少なくとも二度発生します。

希望の品がすぐ見つかればいいのですが、ヒントなしの場合もあり、その場合は町中をプレゼントを求めて探し回る羽目に。しかも予算5ユーロ以内にも関わらず、6ユーロの品を書いていたりして妻が憤慨するという事態もw

ポエムに関しては、グループ5は最低6行、グループ6以上は最低8行という厳しい決まりまであり、去年ヒントを探そうと妻がネットで検索した結果、相手の情報を入力すると勝手にオランダ語のフレーズを作成してくれる作詩サイトを見つけ出し、その中から自分でフレーズを抜き出し組み合わせて作成することで処理。

BOXに関しては、去年長女が初めての体験だったのですが、子供にBOX製作の全てを委ねるのは無理難題なので、必然的にこれは親の仕事となってしまいます。

度々世話になっている、中学生とグループ7に娘さんがいるベトナム人のチーさんに聞いたりして、BOX製作を手探りで進めるのですが、去年あたったクラスメイトの「好きな、興味あるもの」は「体操」ということで、それをモチーフにしたBOX???ということで、ウンウン唸った末、2020年の東京オリンピックにちなんで体操競技毎の人型のシルエットをいろいろプリントアウトしてそれをBOXに貼ったり、なぜかパンダの体操画像が出て来たのでそれを飛び出す仕掛けにしたりして僕が製作しました。

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ちなみに去年長女が書いた「好きな、興味あるもの」は「歌」で、それがあたったクラスメイトからもらったBOXはマネキンの手の部分に手袋をはめ、そこにダンボールで作ったマイクを握らせてあるオブジェが乗っかっているという凝ったBOXで明らかに大人ががんばったなとw
思い切りネット上に同じ作品が上がっていましたww

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このBOX製作に関してはGoogleで画像検索し、出て来た画像を参考にするのが主流なのかもしれません。

そして今年はグループ6の長女とグループ5になった次女の2人分ということで、BOXの製作はクラフト好きの妻に委ね、2日程少し夜更かしをして製作してくれました。

長女があたったのが「空手」、次女が「読書とバレエ」

ネットで画像検索するもいいものが見つからず、「読書とバレエ」はBOX自体を大きな本に見立てて、本の表紙にバレリーナを施し(このメインの絵は次女が描きました。)

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「空手」は道着風はBOXにするのが難しく(ちゃんと希望の品が入るBOXでないといけません。)次女のものを引用して、蓋に空手のシルエットをあしらったデザインの箱にし、ポエムも裏に貼り、完成!

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12/5当日は混乱するので、数日前に学校へ持って行き当日交換してコンプリート!
ということで、交換して来たプレゼントはというと、長女は好きなものに「任天堂スウィッチ」と書いたことで、巨大なスウィッチBOXをゲット!

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中に希望した品やお菓子が入れてあり、希望の品が見つからなかったら似たような物を入れられていることもw

ちなみにボタンの部分はスポンジで出来ており、実際に押すとヘコむという凝り様でした。

次女は好きなこととして「絵を描くこと」と書いた為か、担当となったインド人の子自身、このプレゼント交換が初めてで意味がわからなかったからなのか、何故か何の装飾もないただの箱にプレゼントのみが入っている状態に。
次女自身はプレゼントさえ貰えれば気にも留めていないのですが、妻がBOX製作にかけた時間と手間と引き換えると何だかなーという結末に。

この制度、クリスマスディナーに続き、毎年の憂鬱な行事の一つになってしまいました。

この制度が大変だったねーと振り返られるぐらい、オランダでまだまだがんばっていきたいと思います。

2020年去年はコロナでイベントというイベントが軒並み中止になったので、このプレゼント交換イベントも中止だったと記憶しています。(怒涛の年だったので記憶があまりないのが現状ですw)

なので2年振りのこのイベント、子沢山&ちっちゃい子達が多い我が家としては少々厄介なイベントなのですが、妻と本人達にがんばってもらってw、何とか乗り切りたいと思います。

オランダサポート_ONLINESHOP
ドライバーサービス_20201123

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