オルタ・デ・エブロの工場
1909年、パブロ・ピカソが描いた
「オルタ・デ・エブロの工場」。
1909年、ピカソは恋人のフェルナンド・オリヴィエを連れて、オルタ・デ・エブロへ夏の休暇に訪れた。
6月初旬から9月までの滞在中、ピカソは風景や静物、そしてフェルナンドをはじめとする人物をモデルに作品を制作した。
視覚的な実体は姿を潜め、幾何学的な要素が増えていき、新しい作風へと徐々に進歩を遂げた。
ピカソの「プロトキュビスムの時代」と呼ばれる時代の作品。
ポール・セザンヌの影響も感じられることから
「セザンヌ的キュビスム」と呼ばれることもある。