9/23メイドモード音声配信企画 [広井王子 夢は歌劇に育まれ、創作は歌劇に還る]を聞いた

こんばんわ。少し私生活が忙しく寒暖差もありメンタルがゴリゴリ削れていますが、これを読んでいる皆様はお元気でしょうか。

そんな私を置き去りにして時はすぎ。

9/23、アニメイトオンラインなどでライターを務め、サクラ大戦シリーズと深い繋がりを持つ帝劇スタ夫さんが店主を務めるメイド喫茶「made mode」でのツイキャスにて、広井王子さんが出演。

リアルタイム視聴が叶わず、アーカイブにての視聴となりましたが、その感想をまとめておきます。

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広井王子さんといえばサクラ大戦シリーズには欠かせない存在であり、最近ではDeNAとバンナムの共同プロジェクトである『takt op.』の原作担当と発表され、サクラ大戦クラスタの注目を集めています。


ツイキャスでは「広井王子さんが現在プロデュースしている少女歌劇団ミモザーヌについてのお話から、日本の演劇界への言及、間口の広いショウを作りたいという意気込みを聞かせていただきました。

コロナ禍に突入してからというもの、芸術方面は苦戦を強いられ、特に観客を動員しなければならない演劇界は大打撃を受けました。

しかしその中でも夢を追いかける少女たちは輝き続ける。リモートレッスンやお茶会などを企画しても、先が見えない現実に折れる子もいた。現場の生の声を聞き、アフターコロナでの演劇界に想いを馳せました。

しかし、帝劇スタ夫さんがギャルゲーのシナリオ担当してたとは。知る人ぞ知るD3Pの「私におまカフェ」だそうで。本当に色々する人だなぁ……。

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ちなみにこれ、コンセプトを引き継いだだろう乙女ゲー版、「僕におまカフェ〜きまぐれストロベリーカフェ〜」があります。まるでサクラ大戦と奏組のような関係性……!

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どちらも未プレイなので、ps2のディスクが劣化しすぎる前にプレイして比較したいですね。


話はゲームに関わる前、TRPGの話へ。

最近リモートで遊ぶ環境が整っていて、ルールブックを買うだけで延々と遊べるとあり改めて注目されている遊びであり、ドラクエをはじめあらゆるコンピュータゲームに影響を与えました。

ドラクエと違う日本神話、和風物を企画しても跳ねられた時代。そこから天外魔境に繋がり、サクラ大戦に繋がったんだなぁ、と感慨深くなりました。

そして大正生まれのカルピスを使ったメニュー。サクラカルピスを広井王子が試飲。そこからお便りのコーナーへ。

imodeの委員だった話や、日本にサーバーが二つしかない時代にインターネットを始め、ルーカススタジオと交流した話など、時代の最先端に触れた話がとても面白かったです。まさか「椅子が動く」という予言をしていたとは。(ちょっと違いますが)

映画『ブレードランナー』のようなサイバーパンクな未来にどんどん近づいているけども、同時にゲーム『サイバーパンク2077』のようなもっとリッチなサイバーパンク物が出たりして。果たして理想に現実が追いつけるか、追いつけたらいいなと私も思いました。


そして延長戦を決めたところで、『サクラ革命』からサクラ大戦シリーズにハマった方のお便りが。

推し声優から作品にハマり、シリーズ網羅…あるある!となりました。と同時に、今の若い子をシリーズ物に引き込むには作品の出来以前に「知っているもの」を配置するのも大事なんだな、と思いつつ。

「サクラ革命に関わってないのは承知の上で、何かしら復活させて欲しい。前向きなコメントが聞きたいです。」

に対する広井王子さんの返答。

「ありません。」

デスヨネー。

さらっと流されたあたり、色々…色々あったんだろうなってことを察しました。二次創作を原作者が引き継げっていうようなもんだしね……。


次の質問は東京土産。実は何度か東京にいく機会がありつつも、お土産を買ってきたことがない自分にとっては新鮮な話題でした。赤坂白砂のチーズケーキ、いつか食べたい…!!


広井王子さんの手がけるサクラ大戦、ファンはやはり夢見てしまいますが、広井王子さんは基本フリーで雇われの身、だいたい二年雇われで、シリーズものといえど1、2ごとに契約。という前提から始まり。

原作と原案ではギャラや立場が変わるよ、商標はREDが持ってたけど著作権とか元々はSEGAですでにお返ししているよ。何も言う権利がないよ、というお話でした。

タクトオーパスは四年も関わり、原作としてクレジットされていますので、我々が思うよりずっと「令和の時代のサクラ大戦」が味わえるのかもしれませんね。


時代に合わせて変化する娯楽について。クリエイターの意地だ、とおっしゃられました。

チャンバラがGHQに禁止されて探偵物に仕立て直したり、アメリカのポップスを日本でカバーする流れにいた広井王子さんの話は深みがありました。


少女歌劇団ミモザーヌをいつか音楽学院にまで育てたい、という話から、お家でご飯を待ってらっしゃる新婚の奥さんのために切り上げなければ、という惚気のような(笑)〆の話に入り、配信は終了。おつかれ様でした。

帝劇スタ夫さん、広井王子さん、おつかれさまでした。

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全曲集サブスク配信、めでたい。

ここからはわたしの感想です。

今シェイクスピアをやるなら、「今の」シェイクスピアでないといけない、現代の人にキュンとしてもらわないといけない。

最近の古いIPを掘り出してヒットを狙う時代に刺さるお言葉でした。

セガはそこら辺うまくないよね……と思ってます。今の若い子にソニックのこと聞いても、スマブラのキャラって認識しかないんじゃないかな。IP活用をうたってますけども、どんどんメディア展開や新作出さないと覚えてもらえない現代なのをどうもわかってない。ぷよぷよシリーズと、名越のシマの龍が如く系列くらいしかがんばれてないような。

NGSでヨルシカに書き下ろし曲を頼み、Tiktok企画などがんばっているようですが、それ以外の動きが鈍いように感じます。

新サクラ大戦、サクラ革命がシリーズファン以外、特に若年層に響かなかった原因のひとつに、こうした広告周りのセガの動きの悪さも指摘されるのもさもありなん。

正直、新サクラが出た時からずっとモヤモヤしてました。

「これはサクラではない」…そう感じるものの、これは間違いなくサクラとして出されたもので、しかし広井王子もおらずサクラみを感じず、けれど「サクラなんだから」と己に言い聞かせ、体が拒否るものを口に詰め込んでいるような息苦しさが、ずーっとあったのです。

あるいは、そうして「サクラではない」と断じることはファンとしてまちがっっているようにも思えて…、初代から慣れ親しみ、ときには命を救ってくれたサクラ大戦シリーズに、こんな感情を抱きたくなかった、と悔やみました。

しかし、広井王子さんが新サクラも革命も関わっていない以上、広井王子さん主導でなにかをやることはないのです。(少なくとも配信での発言を信じるならば)

桜井カービィと非桜井カービィのように、コンパイル時代のぷよぷよとSEGAぷよのように。

「名前は同じだけど違うもの」として、「広井王子が関わったサクラ大戦」と、「そうでないサクラ大戦」で割り切ることができそうです。


この配信を聞けたことはわたしにとって薄倖であり、救いでした。

そして、わたしと同じように割り切れず苦しんでる人への道標になれば良いと思い、記事にしました。

既にアーカイブ視聴は終了しておりますが、喫茶「メイドモード」は定期的にサクラ関係者をよんでの生配信をしておりますので、公式Twitterのチェックをおすすめします。




いつか、サクラ大戦の過去作が現行機に移植されますように。

色んなソシャゲでコラボしてるの嬉しいけど、そこでサクラを知った人に本編を若い人にやってもらいたいので…頼みます。




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