デンマーク流修学旅行? 準備編@フォルケホイスコーレ
私が在籍したフォルケホイスコーレでは、4ヶ月間の総仕上げとして1週間のstudietur(スタディーツアー)があります。日本でいうと修学旅行みたいなものかもしれません。これまでの学びの集大成ということがよくわかる仕組みになっていました。
最初に、持ち物についてレクチャーを受けます。そこで「お酒を持っていってもいいか?」という質問が出ます(笑)生徒からすると一番気になること?です。先生からの答えは「これはスタディーツアーで観光ではない。あとは自分たちで判断してください」とのこと。答えを持っているのは先生ではなく生徒自身だというところがいかにもデンマークらしいと思いました。寝具はあるけど、シーツ類と枕カバーは持っていくように、というこれも日本ではお目にかからない注意事項がありました。
studietureは月曜日から金曜日の1週間で、その前の1週間は丸々その準備に充てられます。月曜日に訪問する博物館について、前の月曜日に予習します。例えばJelling(イェリング)という街で、デンマークがキリスト教国になった歴史に由来する場所を訪れることになっていました。まずは先生からその概要についてレクチャーを受け、その後Jellingに関する簡単なクイズが先生から配られます。それに答えるためウェブサイトを自分で調べます。個人で取り組んでも、近くの人と協力して取り組んでも良いと言われます。そのあたりも人と協働することを大切にする文化が現れています。
訪れる先について概要を知った上で、自分たちで詳細を調べることを繰り返して直前の1週間は過ぎて行きました。ここで調べたことが、当日そこを訪れたときの理解の深さにつながったと思います。studieturの予定表と同時に、前の週1週間の予定表も配られたのを見て、準備期間がいかに大切にされているかわかりました。どちらが準備期間でどちらがstudieturか分からないほど!!
ちなみに秋学期は首都のコペンハーゲンに行くのが通例だそうですが、今回はコロナ禍でできることが限られているので別の場所での実施となりました。ユトランド半島西部、学校から車で2〜3時間で歴史的なものが多いエリアへの旅行!基いスタディーツアーです。
馴染みがないデンマークの地理ですが…
デンマークは西から、ユトランド半島、フュン島、シェラン島などがありまして、一番西だけが島ではなくヨーロッパと陸続きです。赤で記したところあたりを西ユトランドと呼んでいるようでした。
デンマークが誇るレゴの本社があるのはビルンという街です。訪れてはみたいが車がないと行くのが難しそう、と半分諦めていたレゴハウス も予定に入っていることがわかり、期待が高まります。そのほか美術館や博物館などデンマークの歴史や文化を知ることができるプログラムになっています。
4ヶ月の学校生活、前半は生活に慣れることとデンマークの語学学習に一所懸命でした。後半2ヶ月は生活に慣れてきたことと、語学学習が停滞するのでちょっとだらけがち。そこにデンマーク語をフルに使え目先が変わるstudieturが入ると、学校生活へのモチベーションが持ち直してきました。慣れとマンネリ化は表裏一体なので、こういうイベントがあると大変助かりました!授業で学んだデンマーク語をフル活用して、グループワークをしたり調べ物もしました。
実際の中身はどんな感じだったのかは、別の機会に書いていきたいと思います。
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1. そんな!いいんですか!? 嬉しいです!! フォルケホイスコーレ作りのための勉強に使わせていただきます♪