英語よりデンマーク語が気楽!?
デンマーク語でよく使う言葉の第2弾! まだありました。
第1弾はこちらです。
私の第一外国語は英語です。日本語と全く違う語順、文法、数の数え方。最初は戸惑いばかりでした。一番困ったことは「はっきりと意見を言わないといけない」ことだったかもしれません。
大学生の時に3週間ほどカナダで英語を学びました。その時に英語を生活の中で使うことになったのですが、Yes かNoかはっきりしないといけないし、「私はこう思う」「これは嫌いだ」などの意見表明をする場面が多発しました。あれれ、「日本語だとYes でもなくNoでもない返事をできるのに」「自分の意見を言う機会は少なかったから楽だった〜」とかの気づきがありました。
私が在籍したフォルケホイスコーレでは、対話しながら語学を学ぶ場面が多くて、意見を求められることは多かったです。その上で「hvorfor?(なぜ?)」を聞くのが大好きなデンマーク人と話すと意見をたくさん求められます。
ではデンマークでの生活はしんどいか?というと、便利な言葉を使えば気楽なんです!
それは「måske(モスキ)」という単語。英語で言うとmaybeとほぼ同じで「多分」と言う意味です。しかし英語との違いは、その頻度です。
デンマーク人との会話であまりにもしょっちゅう出てくるので、すぐに覚えました。
便利さと言う意味では「hvorfor(なぜ)」より重要単語です!?
英語で話している時にmaybeを多発する自分を客観的にみて、「日本語話者の私はなんて曖昧な人間なんだろう」「意見がない人間なんだな」とちょっとネガティブでした。しかしデンマークではmåskeをしょっちゅう使ってる!と思って嬉しくなりすぐに多用する私。
でも日本人とデンマーク人の使い方はちょっと違うかもしれません。デンマーク人は、これから起こる不確実なことに対しても、考えようとします。「○○かもしれないし、■■かもしれない」とあれこれ考えて話してみる。考えているうちに頭が整理されてくる。分からなくても話していました。普段から不確実を許す文化の中で、これがデンマーク人のクリエイティブさと関連しているかもしれません。それを生み出すのがこういった対話なのかもしれません。
(↑ あえて「かもしれません」が多発しておりますがご了承下さい 笑)
誰かからの誘いをやんわり断りたい時に使うのは、日本もデンマークも共通の用法としてあったと思います。誘われても「多分ね」と言って行かないのは、そこまで失礼ではないみたいです。絶対行きたい時は「行く!」と言うので来るか来ないかはわかりやすいです。
全く蛇足ですが、最初「måske(モスキ)」が英語の「mosquito(モスキート)」に似てると思いませんか? モスキートは蚊のことですが、その短縮系か何かかと思ってました。なぜそんなに蚊の話ばかりしているのかと不思議に思っていました(単なる思い込み)。夏のデンマークでは蚊よりも、ハエとクモとの遭遇が多かったのですが…
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