スクールトリップ 宿泊は別荘?@フォルケホイスコーレ
デンマーク人の生活から豊さを感じるのは「別荘を持っていること」です。別荘と聞くと日本では特別なお金持ちが所有しているイメージですが、デンマークでは特権階級の専売特許ではありません。
普段暮らす場所以外で、海や山に近いところに所有する家をsommerhus(サマーフス:直訳すると夏の家)と言います。学校に在籍しているデンマーク人から招待を受けて、個人のサマーフスに滞在させてもらった日本人がいてうらやましい限りでした。
今回のスクールトリップ でも大きなサマーフスにみんなで泊まりました。豪華さより居心地の良さを重視しているのがデンマーク流。至る所に絵や写真がかけられていて、ちょっと一休みできるようにあちこちにソファーが置かれていたり。取り立ててhygge(ヒュッゲ)といわなくてもそれを感じられるようになっています。
大きなキッチンがあって、みんなで食事を作れるようになっています。シャワーやお手洗いも複数あります。大家族や仲の良い家族同士が数組集まってここで休暇を過ごすなどの使い方ができそうです。
名前は「夏の家」ですが、デンマーク人がここを使うのは夏だけとはかぎりません。クリスマスからお正月の休暇とか、近くにあれば週末に家族でふらっと行くという使い方もできます。暗くてわかりにくですが、クリスマスツリーみたいな装飾があってかわいかったです。
日常を離れて、のんびりと過ごすためにあって、リフレッシュしたりリラックスできるようになっているようです。夏に3週間も休暇を取るという話を聞きましたが、なるほどこんなところで過ごすんだなぁ。日本人がせかせか観光するのとは全く違うなぁという印象です。
このスクールトリップ中は空いた時間に散歩したり、映画を見たり、広いダイニングでゲームをしたり、お喋りをしたりとのんびりした時間を過ごせました。
季節が冬なのでこんな素敵なサマーフスを借りることができたと先生がおっしゃっていました。(多分空いていた?)学校からの旅行なので青少年自然の家のような簡素なところかと思っていましたので、生徒はテンションが上がっていました。
このサマーフスには寝具はあるのですが、枕カバー、布団カバー、シーツは持参でした。
入学直後に行った1泊2日の旅行では、カバーだけではなく布団と枕も持参でした。日本では野外活動センターであっても自分の寝具を持っていく習慣が日本にはないので、最初聞いたときは聞き違いかと思いました。そして今でもこの仕組みだけがどうしても謎です。理由をご存知の方がおられたら教えてください!