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非凡な君へ贈る上京のすすめ。②

世の裸一貫で上京する非凡な君の為にまずは僕の例を紹介したい。

僕は九州の佐賀県で生まれ育ち福岡の大学に通いお笑い芸人を志していた。当時組んでいたコンビを解散後露頭に迷った末、先輩に誘っていただき放送作家という職業を選んだ。その後別の先輩の勧めで上京することとなる。

前回書いたように就職や何かのオーディションに合格した人を才能ある上京者とすると当時の僕は先輩の勧めでとある企業に行くはずだったので才能ある上京者だったのかもしれない。しかし、それは現実には叶わなかった。要するに騙されて上京したタイプだった。僕はその事実を上京して約1週間後に知ることとなる。結果、無能で平凡な上京者だったのだ。

芸人時代の先輩含め10数回にも及ぶ送別会をしてもらい上京した僕に、騙されたなんて言う度胸もなく夜な夜なツイッターで嘘の「今日も寝れない」だの「今から打ち合わせ〜」だの虚偽のツイートをする毎日が続いた。当時TSUTAYAの宅配レンタルで映画を見ては何時かも分からない状態で酒を煽りカーテンから漏れる光を見て「あぁ、また次の日が来たのか…」と落胆した。そんな生活の末、貯金したお金も底をついてきて約3ヶ月引きこもり、近所のやきとん屋さんでバイトを始めた。

まさしくここからが裸一貫で上京する非凡な君に伝えたい上京のすすめである。

正直僕は今でも全然成功者でもなければただの会社員のおっさんだがまずは最近鬼ハマり中の「幸せボンビーガール」の「上京ガール」を例に住む場所から論じようと思う。

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