興業 or 課外活動?のすすめ。
コロナの影響で全国高校野球選手権大会の中止が決まり各自治体が用意した大会で球児たちは火花を散らしている。
さて、昨今よく問題になっている投手の球数問題や過密日程問題がなぜ起きるかに関して論じていきたい。
高校野球というのはあくまで部活動、課外活動なのである。
たった今ごく当然のことを述べたのだが全国高校野球選手権(甲子園)となると話が変わってくる気がする。
例えば今年の甲子園中止を受けて失われる経済効果は672億円にものぼるという。
そもそも課外活動に、経済効果という言葉がついてくる時点でもう課外活動ではないじゃないかとツッコミを入れたくなるのだが、、
要するに既に課外活動の枠を遥かに超えて経済の一片を担っているのだ。(ちなみに全国高校野球選手権における経済効果がアマチュアスポーツで最も高いらしい)
そこで問題になってくるのが昨今話題になっている過密スケジュールや投げすぎ問題の件である。
プロ野球と違い課外活動である高校野球で選手にギャラが支払われることなどまず無い。
だとすると今問題になってることにも非常に納得ができる。
選手は利益を得ずにただ寿命をすり減らして日本経済に貢献しているという状態だからである。言わば究極のボランティアだ。
甲子園出場校49校×登録選手18人=882人
経済効果672億÷882人=0.76億
要するにただの高校生が、平均すると1人で7600万円ものお金を動かしているのに、プロや有名大学の進学はあれど、その後の人生の確約なんて貰えないからなのだ。
と、ここまでは選手ファーストの課外活動という視点で僕なりの意見を述べてみたがこれを興業の視点から見てみるといかがだろうか?
とにかく便利がいい。
なぜなら街は潤う、経済は回る、この仕掛けによって多くのスターとドラマが生まれそこに大勢の人間が涙を流す。
誰も損をしないwinwinな関係が出来上がっているのだ。
酷い言い方をすると運営にはその後の球児がどうなろうと関係はないのだ。
なぜなら全国高校野球選手権は高校1年生から高校3年生までしか出場できないわけだからその選手権さえ終われば翌年の開催を考えればいいだけだからである。
ただ、僕はこの興業としての高校野球が大好きだ。春もそうだが毎年夏になるとずっと試合を見ていたいし熱闘甲子園はかかさず全て見る。好きな回は何度も何度も見直す。
高校野球が興業と課外活動の狭間にある限り去年の佐々木朗希くん問題のようなことは今後ともどんどん出てくるだろう。
しかし、僕を含め高校野球ファンはいつまでも明日の選手たちのプレーを待ち望んでいる。
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