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【STORY #3】 そこから得る 大事なもの。
台湾から帰国して約1週間。
当然、世間はコロナウイルスの影響でいろんな事が自粛されマラソン大会やトレイルランニングレースの中止が相次ぎ、主催者含め大会やレースに関わる方々も様々な決断をしなければいけなく頭を抱えていると思います。
また、レースに参加する側も目標としてきたレースがなくなった事で目標を見失い今まで目標達成の為に費やしてきた時間やお金を勿体無く、何の為にやってきたんだ!と思っている人も多いのではないかと思っています。
そこで、国内、海外問わず色々とトレイルランニングレースに出場してきた中で自分が体験してきたことも踏まえて色々と考えてみました。
本当に費やした時間やお金や時間が無駄だったのか?
わかりやすく東京マラソンを例にとるとフルマラソン初参加だとして費やしたお金はこれくらい。
・東京マラソンエントリー費 :1万6200円 (チャリティーの場合11万6200円)
・シューズ代/ウェア代:2万0000〜2万5000円(物によりますが贅沢しない場合)
・講習会参加費:1万5000円〜2万円 (2500円/月1回換算)
とざっくりとこんな感じ。
時計やシューズなど贅沢をしない場合だいたいレース前の半年間でこれくらいのお金を使って準備している人も多いのではないかと思います。
では時間はどれくらい使っているのか。
これもレベルによって異なるのでざっくりと換算してみる。
練習時間:70時間(6ヶ月で600km 月100kmベースで換算の場合)
その他買い物や講習会参加(月1回):12時間
合計で76時間となります。
最低限の時間しか含めてないので多くのランナーはもっと費やしている時間が長いですがあくまで目安ということで。
1つのマラソン大会を目標にした場合に6万円前後、82時間程度の時間を費やしたことになります。
ではこの時間やお金で得られたコトって何なんだろう。
レースに出るだけがすべてじゃないし。
— HANAWA SHOTA @トレイルランナー/パーソナルトレーナー (@CORE_DESIGN0701) February 21, 2020
1万円ちょっとのお金払って同じマラソンの大会に出る仲間とも繋がって、練習して、練習後にビールをのみにいったりして。
そこからまた新しいランナーと繋がったり。
大会に出なくてもそれだけでエントリー費の元はとれてるよね。 https://t.co/SUkp6kcfNE
なのに、色々と欲張りすぎだよ。
— HANAWA SHOTA @トレイルランナー/パーソナルトレーナー (@CORE_DESIGN0701) February 21, 2020
エントリーしただけで得られるもの
●健康
●仲間
●走力
●筋力
●知識
これが1万6000円だとしたら。
爆安、即買いでしょ?
でもこれはお金を払って買うものじゃない。
だから、これってみんながエントリーして得た恩恵だよ。
6万円82時間を費やしてランナーが得たことって本当に財産ばかり。
健康は買う物では無いけどランナー同士の繋がりなどで社会的な健康が手に入り、体を動かすことで身体的な健康も手に入る。
マラソン大会やトレイルランニングレースにエントリーした事で得られるものってものすごく多いと思っています。
これは本当に”無駄”でしょうか?
レースにでる。ことだけではなくエントリーをする。
そのみなさんのチャレンジ精神が起こした一つの行動で一緒に走ることを楽しめる仲間や長く人生を楽しめる健康を手に入れています。
レースに出ることだけが楽しみじゃ無い
もちろんレースに出ることが楽しみだったりレース終わった後の打ち上げが楽しみだったり。楽しみ方は人それぞれなのでいろんな楽しみがあっていいと思うのですが
走るコトを楽しみ尽くそうと思ったらレースだけでなくて知り合った仲間と一緒にジョギングしてみたり、気になっていたカフェに走って行ってみたり。
そこから繋がったランナーと観光ランしてみたり。同じ境遇のランナーを意気投合して親密な仲になったり。
楽しい!
とはっきりと思えるコトでなくても自分の楽しみとなっていることが多いかも!?
”何を”どんな”心”でやるか。
本当に大事だと思う。
そもそも、トレーニングをすることに力を削がれて疲れている人がいる。
— HANAWA SHOTA @トレイルランナー/パーソナルトレーナー (@CORE_DESIGN0701) February 20, 2020
トレーニングの本質ってなんだろうか。トレーニングすることがストレスになる。
それって、トレーニングの効果はどれどけあるんだろうか。
何をどんな心でやるか。
これが明確でないと質は確実に落ちる。
走るコトで得てきたコト
ランニングを始めたのは23歳の時。
トレイルランニングもほぼ同時期に始めて8年。
海外レースにで始めたのは2015年のVibram Hong Kong100kmから。
レースに出て得てきたものをこの自粛ムードの中考えてみた。
”経験”と”仲間”。
海外レースに関しては日本人が少ないレースを選ぶ。
特別な経験がしたい。それが海外レースを選ぶ一つの基準にもなっている。
そのレースで自分はどんなことを得ることができるんだろうか。
新しい自分を見ることができるんだろうか。
過酷なレースであればあるほど新しい発見や得るものが大きい。
ある映像を見てレースディレクターも同じような想いでレースを作り上げているんだと感じた。
THE NORTH FACE JAPANより。
RDの言葉。
それが自分がレースに参加する1つの変わることのない大きな理由。
その特別な経験から得たものや現地で出会った仲間。
そこから拡がる横の繋がりは今の自分の中でかけがえのないものになっている。
数々の大会が中止。
非常に悲しい出来事だけどその中止があったことで自分の走る理由はなんなんだろうか。
エントリーしたことで自分に還元されたことはなんなのか。
そして今までは感じていなかった走ることの楽しみを見つけようと。
自分は考える良い機会になった。
この期間が終わればもっと走ることが楽しみに、走ることでどんな経験が得られるんだろうとワクワクが止まらない。
レースの主催者、ボランティアの皆様と参加者関係なくまた一緒に楽しめる事を心から楽しみに。
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